2018.01.20_さかなクン降臨!『南三陸町ラムサール条約シンポジウム』

『さかなクンが南三陸に来るよ!』
そう誘われて、宮城県・南三陸町で開催されたシンポジウムに行ってまいりました。

■こんなイベントでした!

(南三陸町HPより)

南三陸町・志津川湾がラムサール条約への登録を目指している、
という話はなんとなく聞いたことがあったけど、恥ずかしながら
あまり詳しい話は知りませんでした。

率直に言うと「さかなクンのトークショーを生で聞いてみたい!!」という
ミーハー心75%くらいな感じで、仙台から車を走らせ1時間半、南三陸町へ!

■第1部も面白かった!!

午前中は、志津川湾を越冬地とする渡り鳥「コクガン」の観察会が
開催されていたのですが、残念ながらそれには間に合わず。

震災後に新しくなった「さんさん商店街」で名物のキラキラ丼(海鮮丼)を
ランチにいただき、会場の「南三陸町 ベイサイドアリーナ」へ!

会場内では、「海藻おしば」や缶バッジ作りなどワークショップが開催され、
親子連れで賑わっていました。

そしていよいよ、シンポジウムのスタートです!

① 町長ご挨拶

② 「志津川湾の自然環境の特徴」
南三陸町ネイチャーセンター準備室 阿部拓三さん

南三陸町で魚類や海洋生物の研究や、ラムサール条約登録への準備に取り組まれている
我らがタクゾー博士。実は大学の先輩で、今回のイベントも拓三さん(のご家族)経由でお誘い頂いたのです)
三陸の海や自然の特徴を、実はけっこう専門的な内容だったと思うんですけど、
とても分かりやすく説明していただきました。

午前中に観察会が行われていた「コクガン」は、志津川湾で越冬する渡り鳥。
世界中に7~8,000羽程度しかいない絶滅危惧種で、そのうち100~200羽程度が
ここ、志津川湾にやってくるそうです。

コクガンの主食は海藻やアマモで、志津川湾に広がる藻場やアマモ場が、
非常に重要な存在なのだとか。

③ 「八幡川河口に復活した松原干潟の生物調査」
志津川高校自然科学部

震災・津波で防潮堤が破壊され、その跡が磯浜に戻り、形成された「松原干潟」。
絶滅危惧種「トリウミアカイソモドキ」を見つけた話をするときの、
嬉しそうな表情が印象的でした。
「干潟が新しくできる」ってあんまり聞いたことなくて、干潟の生態系の遷移を
観察できる、という意味でも貴重なフィールドなんじゃないかと思います。
巨大防潮堤の建設計画もあったものの、地元住民の方の協議会の結果、
埋立ては回避されるそうです。これからも継続調査が楽しみです。

自分も中学・高校時代は生物部だったけど、こんなしっかりした研究活動なんて
していなくって、なんだか尊敬してしまいます…。

④ 「自然と共生した持続可能な地域づくりのために」
おおさき生きものクラブ

同じ宮城県内で、既にラムサール条約に登録されている「先輩」とのこと。
総勢10数人の小・中学生の皆さんによる発表でした。
活動場所が近隣の水田(無農薬田)や屋敷林(「いぐね」)だったりして
改めて、身近な自然を舞台にした環境教育っていいな、と思いました。

⑤ 「ラムサール条約と湿地の賢明な利用~志津川湾の恵みをいつまでも」
ラムサールセンター事務局長 中村玲子さん

実は「ラムサール条約」についてそんなに詳しく理解していたわけではなくて、
とても勉強になりました。

・「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地」に関する条約
⇒渡り鳥は国境を超えて移動・分布する。その渡り鳥にフォーカスすることで、
国際的な取組みを促すことができる。
また、湿地生態系の頂点に位置する鳥類を守ることは、
生態系全体を守ることにつながる。
・対象の「湿地」には、天然の湿地だけでなく人工的な地形も含まれる
(水田とかため池とか養殖池とか)。
・「湿地の自然を守る」だけでなく「湿地を賢明に利用する」ことが重要。
これは現代の「持続可能な開発」という概念の先駆けでもある。

特に、講演の最後に

・ラムサール条約に登録されるからといって「何かが劇的に変わる」訳ではない。
残念ながら、世界中から観光客が来て経済が潤う、ということでもない。
ただ、「南三陸町の志津川湾」から「世界の志津川湾」になる

という趣旨のことをおっしゃっていたのが、とても印象的でした。

■いよいよ第2部、その前に…

以上で、第1部終了。次はいよいよ、さかなクン登場の第2部です。

と、その前にトイレに行こうと講演会場を出たところ…

ギョギョッ!
なんと!さっきまで何もなかった場所に、
模造紙いっぱいに描かれた、さかなクン直筆のメッセージが!

よく見ると、まだインク(墨?)が乾ききってなくて、
本当に描きたてでした。到着してすぐに描いてくれたのでしょう。
さかなクンすごい!いや、すギョい!!

■さかなクン登場!

講演会場に戻ると、なんだか心なしかお客さんの数が増えているような。
特に、親子連れの方がたくさんいらっしゃいました。ワークショップ明けなのかな。
お馴染みのハコフグ帽子をかぶったお子さまもちらほら。
さすがさかなクン、人気絶大です。

司会の庄子久子さん(Date FM「みなさんぽ」で、宮城ではお馴染み)の呼びかけで、
さかなクンがステージに登場!ハコフグ帽子に自筆のイラスト入りの白衣で、
TVで見るあのテンションそのままです!

さかなクンは2008年から、ここ南三陸の海に来て活動をされていました。
震災後に潜った海でダンゴウオを発見したときの話は、TV等で知っていたけれど
目の前で実際に語られると、感動の度合いが違いますね。

南三陸の海や魚の話になると、「タクゾー博士!」と呼びかけ、
タクゾー博士、再びステージ上へ!しかもさかなクンとお揃いの白衣着用です。
ダンゴウオやクチバシカジカなど、南三陸を代表する魚の紹介や、
ダンゴウオの雌雄の見分け方に関するクイズなど。

その後は、定置網で朝獲れたばかりの魚を手に、
クイズ形式で、魚の名前を観客席の子供たちに訊いていきます。
(魚種は、スケトウダラ・クロソイ・カナガシラ・ギンザケ etc…。
ツマグロカジカとかサブロウとか、なかなかの難問も混じってました 笑)

後方の席のお子さんから「魚が(小さすぎて)見えない!」と声がかかると、
魚入りの発泡スチロールを抱えて、会場中を所狭しと駆け回るさかなクン&タクゾー博士。
それぞれの魚のイラストを模造紙に描きながら、タクゾー博士と繰り広げる魚トークも
抜群のコンビネーションで、大人も子どももグイグイ引き込まれますね、これは。

時間いっぱいまで南三陸の魚を紹介し尽くして、さかなクンは再びステージへ。
話題は海洋汚染や外来種問題の話となり、熱心に訴えかけている姿が印象的でした。
近年特に問題視されている「マイクロプラスチック」についての話もあったり。

最後は時間オーバー気味のなか、司会の庄子さんに半ば頼み込むように、
観客席からの質問を募集。
一方通行の講演ではなく「双方向でお客さんとやり取りしたい!」
っていう気持ちをすごく感じました。
質問に答えるときも模造紙に解説のイラストを描いて、最後にそれをプレゼント。
アレは一生の記念品だろうなぁ…。

そして最後は、副町長・中村さん・タクゾー博士と記念撮影。
さかなクン、最後の最後までテンション高い…!

(さかなクンのトークショー中は写真撮影禁止だったのですが、
 最後の挨拶は撮影許可を頂きましたので、撮らせていただきました)

■おまけ・「さんさん商店街」探訪

シンポジウム前にはお昼ご飯で、
シンポジウム後には魚介類の買出しのため、
「さんさん商店街」を訪問。

■活魚があちこちに並んでいて楽しい!

(1枚目:マダラ。歯がすギョい!!
 2枚目:アブラツノザメ??こちらは看板用。)

(いわゆる「雑魚」1箱1,000円。だけど魚好きには宝の山かも。
 さかなクンのトークショーで登場したのと、大体おなじラインアップです 笑。
2枚目はエビスダイ??分布考えると怪しい気もするけれど。)

■そしてこんなものも発見!!!

(ダンゴウオのハンコ。全11種類!そしてタクゾー博士監修!!!
思わず1ダンゴ所望してしまいました。むしろコンプしたい…。)

震災の爪痕は確かにまだ残るけれど、商店街は活気があって、
そしてキラキラ丼が美味しくて、南三陸にまた遊びに行きたくなりました。
(三陸自動車道が繋がって、仙台からもだいぶアクセス良くなったしね)

あったかくなったら、志津川の海で磯遊びとかしたいなぁ。

スポンサーリンク
写真素材のピクスタ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Copyrighted Image