2018.01.02_天野尚・NATURE AQUARIUM展

※当記事は、旧ブログ(http://aquapicture.blog71.fc2.com/)に掲載したものを
移設したものです(掲載日:2018年1月3日)

■2018年、あけましておめでとうございます

新年最初の水族館はどこにしようか、東京(実家)にいたので、
サンシャインとかアクアパーク品川とかが近いなぁ。
と思いつつ所用あり、東京ドームの周りを歩いていると、大きな水草水槽のポスターが。
なんだろう、と思い、よく見返すと…。

「天野尚・NATURE AQUARIUM展」
が東京ドームシティ内で開催中、とのこと。
http://www.adana.co.jp/jp/contents/exhibition/index.html

故・天野尚さんといえば、あのアクア機器ブランド「ADA」の創設者。
ネイチャー・アクアリウムの総本山の「世界のアマノ」。

自分はいわゆる「ADA信者」ではなくて、
むしろとっつきにくいイメージすらあって敬遠気味だったんだけど、
実際に観覧したら、ゾクゾクするくらい興奮する展示でした。
長文になるけど、ちょっとご紹介。
魚好きや水草愛好家でなくても、誰もが純粋に感動できるアート展示でした!

■入場。そもそも「天野尚さん」とは。

順路のいちばん最初には、故・天野氏のプロフィールと経歴が。
改めて、物凄い人だよなぁ。
自転車選手としても、カメラマンとしても筋金入りのプロ級。
そしてもちろん、熱帯魚業界においては水草分野のパイオニア。

■展示室に入ると、でっかい大判カメラが。

物凄いカメラです、コレ。
大きさが分かりにくいのだけれど、TV局のロケで使うビデオカメラより大きいくらい。
アマゾンやボルネオの熱帯雨林の中でも、こういう大判カメラ
(フィルムサイズによって機種は異なる)
を担いで撮影に行っていたというのだから、ただただ驚嘆。

カメラが鎮座する横には、実際に天野氏が撮影したフィルムの原版が。
ルーペがあって、拡大して観ることもできます。

ルーペを覗いてみると、こんな感じ(写真は11×14インチのフィルム)。
コレ、現像したプリントではなくて、フィルムですからね。
物凄い描写力。
これなら、何mもあるようなパネルに引き伸ばしても、高画質が得られるわけです。

■続いて、パネル写真がずらっと。

あまりにも美しい風景写真(天野氏の言葉を借りれば「生態風景写真」)。
航空写真もあり、時にはあの大きなカメラを携えて上空から撮影していたそうです。
風景写真を1枚1枚鑑賞しているだけでも、気がつけば時間がずいぶん経っていました。
もはや、コレだけでお腹いっぱい。

■そしてついに、水草展示!?

P1022541.jpg

と思いきや、これもパネル写真です。
まるで、壁に本物の水槽が埋め込まれているみたい。

同行した妻(写真部OG、フィルムカメラ使える人)が
「水槽撮影って暗いのに、どうやったらこんなに明るく、ブレずに、
パンフォーカスかつ高画質(ISO100)で撮影できるの?!」
って驚いていた。

写真の展示が、「生態風景の写真」⇒「水草水槽の写真」
という順序になっているのも、巧い見せ方だなぁと思いました。
故・天野氏の「美しい自然の水中風景を水槽内で再現したい」
という思想・哲学を、すんなり理解できるように思います。

■今度こそ本当に、水槽展示!

展示室後半に、ようやく実際の水槽展示が!全11本。
(それにしても、水槽全体を綺麗に撮るの難しい…
天野さんの写真ほんとすごい…)

こちらは、「ネイチャー水草ウォール」という、
このイベントのために製作された特別水槽。
陸上と水中が交わる「水辺」の表現が、素晴らしいのです。
こういうの、すっごい好き。
自然の川べりって、「水中」だけでも「陸上」だけでもないんですよねぇ。
「水辺」。

■魚の写真も撮ってみた

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(ラスボラ・エスペイ)

P1022578.jpg
(エンペラー・テトラ)

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(ハーフオレンジ・レインボーフィッシュ)

■「魚好き」にとっての「ネイチャー・アクア」

ネイチャー・アクアリウムって、
もちろんインテリア/芸術作品としても素晴らしいんだけど、
水草の繁る水中をスイスイと泳ぎ回る魚たちは1匹1匹が生き生きと美しくて、
自分のように「魚の生態を観察したい!」というタイプの魚好きにとっても、
素晴らしい水槽展示だと思うんです。

P1022559.jpg
水草が盛んに光合成をして酸素の気泡を産み出す。
美しすぎる輝き。

この「天野尚・NATURE AQUARIUM展」は、1/21(日)までの開催。
熱帯魚好きや水草愛好家の方はもちろん、魚好きさんも水族館好きさんも、
それからカメラクラスタの方も、或いは特にどれにも属さないという方も、
きっと感じるものがあって、感動や驚きを得られるのでは、と思います。
いつか自分も、こんな風に誰かに何かを伝えられる写真を撮りたいなぁ。

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