■関西遠征の旅、最終日はここ。
2月3連休の最終日(2/24)、関西空港 ⇒ 仙台へのフライト前に立ち寄ったのはコチラ。
・所在地:大阪府泉南郡岬町
・アクセス:南海電車 みさき公園駅より徒歩5分
・営業時間:9時30分~17時
・休園日:水曜日(詳細は公式HPを確認ください)
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、現在休園中
※2020年3月31日をもって営業終了予定
・入園料:大人1,350円(こども700円、シルバー割・学割あり)
・公式HP:http://www.nankai.co.jp/misaki.html
(本記事投稿時:2020年3月22日現在の情報です)
(そのタイミングでの新型コロナウイルス騒動。最後に行こうとしていた人もたくさんいるだろうし、なによりスタッフの方々の気持ちを想像するとなんともやり切れない)
なので今回の訪問はまさに閉館間際の駆け込み。マリンピア松島や東京タワー水族館の閉館のときには「最後だからって大挙して押し寄せるくらいなら、普段から行っておけよ」なんて思っていたし公言もしていたけれど、今回はそんなこと言う資格ありませんね……。
とはいえ、このタイミングで大阪遠征できたのもなにかの縁。そんな風に精いっぱいポジティブにとらえ、いざ入園です。「ここがつぶれちゃうのもったいない~~」みたいな感傷的な感想は、無責任なので封印。
みさき公園駅から入園ゲートに向かう途中の案内看板。
「総合レジャーランド」という名前のとおり、水族館だけでも動物園だけでも遊園地だけでもない施設なんですね。
そしてJAZA加盟施設!
イルカショーを全面に押し出した施設でもあるので、もし今後も営業継続していたならばどういう方針を打ち出そうとしていたのか、野次馬根性ですが気になるところでもあります。
駅から5分くらい歩き、入園ゲートへ。
長蛇の列というほどではないですが、入園券を買うのに少しだけ並びました。アンスリー(京阪&南海が経営する駅ナカのコンビニ)で前売券が安く買えるので、予めそっちを買ってくる人が多いのかな。
Twitterのフォロワーさんより「体験イベントが充実しているよ」と聞いていたのですが、すべて完売。「南米の森ミニツアー」、気になる……。
(※訪問日時点では新型コロナウイルスの影響でイベント中止というわけではなく、定員に達したための完売でした)
■まずは園内最奥のイルカショースタジアムまで。
この日のイルカショーは、11時/14時の2回開催。
現地到着が12時過ぎだったのでできれば14時の回には行きたいと思い、ショースタジアムを目指します。園内いちばん奥にあるので、園内のだいたいの地理感覚も同時に把握できました。(けっこう広いしアップダウンが多いことが判明)
ショースタジアム。
かなり立派です。海辺にあるのに真っ白で、綺麗。
イルカショー観覧は、入場料と別に1人500円が必要。
ショーの時間間際にならないと客席へは入れないらしく(場所取り防止でしょうか)、入り口に並ぶ人が少しだけ列を作っていました。開始時間まで1時間以上あったし、園内の他の動物たちにも会いに行きたいので、並ばずに退散。
ショースタジアムの通路には、解説用のボードが何枚か。かなり充実した内容です。
ショーに登場するのは、カマイルカ2匹とバンドウイルカ3匹。
敢えてショー中の解説を排し、生のイルカを魅せることを重視したコンセプト。
なるほど、だからその分、こういう掲示物が充実しているのかな。
「世界のイルカショー」。
こういう(グローバルな)視点でイルカショーの意義を考察する展示物って、そういえば水族館ではあまり見ない気がします。(気付いてないだけかもしれないけど)
■ここだけ水族館?!な海獣エリア
イルカショーまで少し時間があるので、それまでは園内の他の展示を見て回ります。
まずは、ショースタジアムのすぐ脇にある海獣類の展示エリア。
フンボルトペンギンと、カリフォルニアアシカが展示されています。
ペンギンプール。
水中部分のアクリル窓の透明度が高くて、やたら綺麗です!もしかして割と最近できたのかな、これ。
こちらは「うがいをするアシカ」として知られるオスのアシカ、チチ。
擬岩部分の滝から流れてくる流水を口で受け「うがい」をしています。
アシカと水しぶきが、なんともフォトジェニック!
■動物園部分もひとまわり。
イルカショーのスタートまで約1時間。駆け足だけど、時間が許す限り動物園内をひとまわりしてみました。
ササをかじるレッサーパンダ。
こちらは、アライグマの解説板。
水鳥エリアに同居しているミシシッピ・アカミミガメの解説板。
遊園地が併設されていてレジャー要素が強いのかと思いきや、随所にこういう手の込んだ解説展示が並んでいます。
園内を歩き回っていて、本気でびっくりしたのがこの巨大なサル山。
敷地の高低差をとても上手く使っています。(サル山の奥:上側から眺める人と、手前:下側から見上げる人の高低差がすごい)
その名も「どでかマウンテン」。間近で見ると、岩山のそびえ立つ迫力がすごいです。
海遊館もしかり、大阪の人ってこういう「とにかくでっかい」仕掛けが好きだったりするのか??!
こちらはキリン舎。
ここも高低差を上手く使っていて、斜面上側の観覧スペースからはキリンの目線とほぼ同じ高さでキリンを観察できます。(逆に斜面下側からだと、背の高いキリンを下から見上げる感じになってそれも素晴らしいです)
超望遠で……と思いきや、60㎜(35㎜換算:90㎜)の画角で撮ってます。肉眼でもかなり間近にキリンを感じることができます。
あとで調べたところ、みさき公園は日本でもいちはやく「無柵型」の動物園展示(無柵放養式展示)を採用したことで知られているのですね。
■いよいよイルカショーへ!
さて、そうこうするうちに14時のイルカショーの時間が迫ってきました。
閉園間際のせいか園内もかなり混雑していて、イルカショーも満員になってしまいそうです。早足でショースタジアムを目指しました。
おお、既にスタジアム内にはたくさんのお客さんが!
「満席のため立ち見」とのこと。
(これっをSNSに上げたところ、閉園決定前のみさき公園の空きっぷりを知る人からは「信じられない!」というリアクションが続々……。)
ともあれ、立ち見ですがどうにか見ることができそうです(最終的には入場規制がかかった模様)。
超満員のイルカスタジアム。立見席にも人が溢れ、緊急時の避難通路2か所を残し階段部分も座席として開放されました。(写真奥の階段部分にご注目)
ショー開始前に、手拍子の練習。お客さんも一体になったショープログラムが特徴みたいです。(他のお客様のプライバシーに配慮し、画像を適宜加工しています)
そしていよいよショーがスタート。
まずはカマイルカ2頭のジャンプ!
カマイルカってやっぱり綺麗でカッコいいよなぁ。
続いて、ほぼ同じ位置でハンドウのジャンプ!
カマイルカのあとに飛ぶと、ハンドウの体の大きさ・ダイナミックさを実感します。
こういう、トレーナーさんとのコミュニケーションを感じさせるシーンが好きです。
ところでイルカスタジアムのすぐ後ろは大阪湾の海。
釣り人がいたりして、なんとも地元感のある借景になっています。
カマイルカのハイジャンプ!
カマイルカの、この躍動感が大好きです。
ショーの終盤は、カマイルカ&ハンドウイルカの混成ジャンプ!タイミングもぴったり合っています。
ショー後のイルカスタジアム。
カマイルカはショーの後も何度も小さなジャンプを見せてくれました。
ありがとうございました。
このタイミングで行くことができて、本当に良かったです。