【水族館探訪記】2021.06_上越市立水族博物館 うみがたり

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■久々の新潟遠征。

6月某日。
週末を利用して少しだけ足を伸ばし、新潟県へ水族館遠征。
コロナ禍で首都圏や関西圏をなかなか経由しづらくって、結果的にマイカー遠征できる範囲で遊んでいる今日このごろです。

仙台から約370km。
4時間ちょっとかけて、新潟県西部に位置する上越市へ。いやはや、新潟県って思ってたよりずっと大きいんですよね。(というか東西に長い。新潟市に入ってからが意外と遠い)

現地に着いてまず思ったことは「めっちゃオシャレじゃん!!」

ここ上越市立水族博物館は2018年6月に「うみがたり」としてリニューアル・オープン。ま新しい建物が目に眩しいです。ガラス張りでスクエアなデザインがスタイリッシュ!!
(一方で起源を辿れば1934年の私立水族館に端を発する、国内でも有数の歴史ある水族館でもあります)

初訪問の「うみがたり」。
さてさっそく入館……といきたいところですが、お昼どきに到着したということもあり、その前にまずはレストランへ。

■「うみがたり」、レストランもオシャレすぎる!!!

入館ゲートをくぐる前に、館内併設のレストラン「Restorante Los Cuentos del Mar」(レストランテ・ロス・クエントス・デル・マール)へ。
めちゃくちゃ長い名前ですが、スペイン語で「海のものがたり」という意味だそうです。

レストランに入って最初に目に飛び込んでくるのが、横3mほどもありそうな大きな海水水槽。(ほかの方がお食事中で写真を撮れなかったので、公式サイトをご覧ください)

ぬいぐるみ及び生活雑貨の企画・デザイン・製造を行っている会社です。八景島シーパラダイスやアクアパーク品川などに直営店舗がございます。 また、OEMの企画・デザイン・製造も行っております。 自社デザイナーによるかわいくてこだわりのあるぬいぐるみを企画・提案いたします。

なにこれすごい……。
むしろここだけで、下手な小規模水族館より見ごたえありそう……(おっと)

興奮を抑えきれないままにランチをオーダーし、トレイを持ってテーブル席へ。

ところで、水槽があるタイプのこういうレストランって「どうせなら絶対に水槽の見える席で食べたい!!」ってなるじゃないですか。そして案の定、先ほどの大水槽そばの席には何組かの先客が……。

でも大丈夫。
レストランの奥には別の小水槽が点在しています。そして、どの席からも必ずどれか1つは水槽を眺めることができる親切設計。完璧!パーフェクト!!!

レストラン内はミュージアム調の、おちついた高級感のある雰囲気。水族館のレストランってフードコートみたいな雰囲気のところが多いので、この店内にはびっくりしました。

うみがたりのデザイン性の良さを裏付けるように、
水族館そのものは、すぐれた建築物に贈られる「BSC賞」を2020年に受賞。
そしてこのレストランは「人気店舗デザイン年鑑2019」に掲載されているそうです。

店内の雰囲気だけでなく、メニューにもこだわりが。
地元・上越市のサメ食文化を反映し、サメ肉を使ったメニューが提供されています。

■いざ入館、まずはイルカプール。

空腹が満たされたところで、あらためて入館。

木材が随所に使われた館内の内装も、なんだかやさしい感じです。

エスカレーターに乗って3階フロアへ。
水族館のエントランス直後にあるエスカレーター、ワクワクするよなぁ。

エスカレーターを登りきり屋外エリアに出ると、まず目の前に飛び込んでくるのはイルカスタジアム。

水深が深いためか、蒼々と透明感のあるイルカプール。
そしてバックに広がる日本海の海が、すばらしい借景になっています。(電線がちょっと邪魔だけど)

水平線までつながってるみたい。
ハンドウイルカが人懐っこく、よく寄ってくるのも印象的でした。

泳いでいるのは2頭のハンドウイルカ。

※一方、うみがたりのイルカ飼育については、リニューアルオープンから2年でハンドウイルカ2頭・シロイルカ2頭が相次いで死亡したというネガティブな出来事もあったのですが。

コロナ感染対策のため、イルカショーは先着制。
観客間で距離を保つため、こんなコーンを1組1つ手渡されます。

イルカスタジアム脇の外壁。
クラフト感のあるイラストともに、飼育されている鯨類についての解説が書かれています。

このイルカプール、2階フロア「イルカホール」からは水中観覧も可能。

正直、水族館でイルカを見るならショーよりもこうして水中を泳いでいる姿が好き。

比較的ずっと混んでいる人気エリアですが、閉館間際に一瞬だけ貸切状態に(笑)。

■個人的イチオシは「うみがたり大水槽」!

イルカスタジアムから、屋内展示エリアに戻ります。

いくつかの小水槽が並ぶ通路を抜け、大水槽へ。

まず出迎えてくれるのが「うみがたり大水槽」の水面直下の世界。
外光が差しこむ中を、ドチザメやサケ、ブリが行きかいます。(サケは寒流に乗って、ブリは暖流に乗って新潟沖までやってきて食卓に上るわけですね!)

順路を進むごとに、徐々に水深が深くなっていきます。
通路のところどころが窓になっていて、岩礁帯に群れるメバルやウマヅラハギの姿を観察しながら大水槽を「潜って」いきます。

大水槽の最深部はトンネルになっています。
擬岩が迫ってくる迫力がすごい。
そして上が開放型で外光が入ってくるので、下から見上げる水面の明るさがすごい。

トンネル脇には、水面付近まで縦長に大きく開けられた水槽窓が。
ここ以外にもかなりたくさんの水槽窓が設けられてます。場所によって見られる魚も行動もちがうので、いろいろな角度から生き物たちの姿を眺められて楽しい。

大迫力。

実はこの大水槽、水面の上からも眺めることができます。
それがこちら、3階のイルカスタジアム横にある「日本海テラス」。

一見すると、なんだか広々とした露天風呂みたい。
(でもときどき魚が跳ねたり、水面から背びれが覗いたりします)

ところどころ、擬岩が水上まで出ているところがあり、その形を見ているとあることに気付きます。

ん、この形は……佐渡島?!

こちらは、能登半島!!

そう、この大水槽、実は日本海の地形を再現していたのです!!!

館内マップにも、このとおり。
よく見ると等深線まで書き込まれていることに気付きます。

こちらは館内にある解説板。
日本海の地形を1/10,000スケールで再現したジオラマ水槽!!!
こだわりがすごすぎる……。

先ほどの写真、通路最初のこのあたりがちょうど佐渡島~能登半島あたりになるようです。

「うみがたり大水槽」、先ほども書いた通りあちこちに水槽窓が設けられ、水面直下から海底部分のトンネルまでさまざまな角度で眺めることのできる構造です。
見る場所によって魚の種類が違っていて楽しいのですが、この「日本海の地形を再現した大水槽」という設計コンセプトを知ると、なんだか本当に日本海の海の豊かさを疑似体験しているような気分になります。

まだまだ全国の水族館を全て見たわけではないですが、「個人的推し展示ランキング・大水槽部門」を作るとしたら、このうみがたり大水槽はかなり上位に入りそう……!

■大水槽以外もね!

うみがたり、ごく最近リニューアルされただけあって館内はとても綺麗です。

大水槽のトンネルを抜けた先にあるホール。
水族館というより、ある種のギャラリーのような空間。

その奥には、地元の淡水魚を展示したエリアも。
このあたりの通路は、正直かなり暗いです。水槽が強調される演出がすばらしい(けど、小さいお子さんは暗くてちょっと怖いかも)

こちらはイルカホール横にあるサンゴ水槽。
南方性の魚の泳ぐ水槽は、ほぼここ(とレストラン)くらい。

■「いか・たこベース」、実は難しいイカ常設展示!

さらに順路を進み、ほぼほぼ真っ暗なエリアに突然あらわれるのが「いか・たこベース」。

通路側が暗いから、イカの白さが際立ってる!

この「いか・たこベース」では、年間を通してなんらかの種類のイカを飼育展示しているのだそうです。実はこれって、とても珍しいこと。国内の水族館で、イカを常設展示しているところは数えるほどしかありません。

ほとんどのイカの仲間の寿命は1年間。
今回展示されていたアオリイカの場合、春~初夏に産卵し、親イカはそのまま死んでしまいます。そして卵から孵化した新イカは夏~秋に再び沿岸の海に現れ、小魚などを食べて成長します。(地域によっては一部、秋産卵型の個体群もいるそうです)

今回訪問したタイミングは、まさにアオリイカの産卵シーズン。
水槽内の人工産卵床に産みつけられた卵塊を見ることができました!

さすがに目の前では産卵しなかったものの、産卵床をしきりに気にする様子のアオリイカのペア。

先ほども書いた通り、この親イカたちは産卵後しばらくすると死んでしまいます。つまり、アオリイカ1種類だけではどうしても1年のあいだに数カ月「イカ不在」期間ができてしまいます。

ここ「うみがたり」では、季節ごとに複数種類のイカ(ヤリイカ、スルメイカetc)を展示することで「イカの常設展示」を実現しているのだそうです。そもそもスルメイカって相当飼育の難しいイカですからね……。イカ展示へのこだわりが強い!!

■ペンギン好きの間では「うみがたり=マゼランペンギン」!

順路ほぼ終わりにさしかかりまして、屋外展示エリア「マゼランペンギンミュージアム」へ。
(なおペンギン好きな方への情報として、入場して最初のエスカレータを降りて、順路を無視してまっすぐ進めば最短で辿りつきます笑)

現地感のある(マゼランペンギンは南極ではなく、南米大陸の南部に分布する温帯産ペンギン)岩場を模した展示エリア。

ここ「うみがたり」、実はマゼランペンギンの飼育個体数が世界一。
2019年には、マゼランペンギンの原産地であるアルゼンチン・チュブ州政府から「生息域外重要繁殖地」にも指定されています。この飼育場も、マゼランペンギンの一大繁殖地であるアルゼンチン・プンタトンボの地形を再現している、とのこと。

マゼランマゼランマゼランマゼランマゼランマゼラン……。
現在、100匹以上が飼育されているそうです。

生息地の雰囲気を感じつつ間近にペンギンたちを観察できる陸上エリアもいいのですが、そこからエスカレーターで1階に降りた先もお見逃しなく!

透明度が高く、太陽光もしっかり入る明るい水槽。
飼育個体数の多さとも相まって、水中ペンギンが見放題&撮り放題!

そして「うみがたり」、やはりこの世界一を誇るマゼランペンギンたちを全面的に推しておりまして……館内にはあちこちにペンギンのモチーフが。

ペンギンプールを眺めるペンギンたち(ちょっと怖い)

館内の案内板も、ペンギンで統一。
ベビーカーの中の赤ちゃんペンギンがかわいい。

■最後の最後、特大ヒラメに度肝を抜かれた(笑)

順路のいちばん最後、ギフトショップ前の屋外池。

ニシキゴイの一大産地である新潟県ということで、コイだらけの巨大池。エサやりも楽しめます。

そしてそのそばにあったのが、こちらの解説板。

水族館近くで漁獲された巨大ヒラメ。約90cmの超大物。
コイ池の横のタッチングプール(海水)に潜んでいるようです……。

砂に潜って姿を隠すヒラメ。
果たして見つかるものか……と、タッチプールの周りを1周、2周……。

いた!!
ちょっと想像以上の巨大さでした(笑)。

■初訪問の「うみがたり」。

実はわが地元「仙台うみの杜水族館」と同じ八景島系列の「うみがたり」。
そんなこともあり、前々から早く訪問したいと思っていた水族館でした。

同じ八景島系列で、できた年代も比較的近いということで、勝手に「どうせ似たような水族館なんでしょ」という先入観も少しはありました。
いざ行ってみると(確かに似ている部分はあるものの)まったく別の水族館ですね。立地も歴史もコンセプトも違うので、当たり前っちゃ当たり前ですが。

特に大水槽の奥の深さ。
「うみの杜」の大水槽は前面側からしか見られないシンプルな構造なので、それとの対比も相まって「うみがたり大水槽」の作りこみの複雑さ、仕掛けの多さに圧倒されました。
1つの水槽なのに複雑な地形が再現されていて、小窓を覗くたびに違う魚がいる。それって自然の海で生き物を探す感覚にもどこか似ていて、ぐぐっと水槽に没入させられるのですよねぇ。

雪国・新潟ということで、機会があれば季節を変えてまた行ってみたいと思います。

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