【コロナに負けるな!】水族館に課金せよ!!【その①:サポーター制度編】

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(トップ画像は本文と関係ないですが、なんだか金運が上がりそうなアルビノのヒメマスです)

■今はただ、我慢のとき……。

2020年4月3日現在、未だ収まる気配のない、新型コロナウイルスの感染拡大。

世間は外出自粛だったりイベント中止だったりと閉塞感に包まれていて、それは我々水族館ファンにとっても同じこと。国内の多くの水族館が、新型コロナの問題が本格化した3月初旬ごろから休館措置をとっています。
非常に残念ですけれど、もしも大好きな水族館で感染者が多数発生してしまったら……そう想像すると、いまは各館の休館措置に従い、我慢のときなのかもしれません。

※各園館の休館措置その他の状況については、「水族館.com」さんの下記記事に詳しく纏められています。(最新の状況については各園館の公式サイト等もご確認ください)

全国の水族館での新型コロナウイルスの感染防止に関する対応まとめです。 主に休館情報を中心に、対応状況をまとめています。 刻々と変化する状況に応じて今後も急遽の休館などが予想されるため、お出かけの際には必ず公式サイトや公式SNSアカウントなどをチェックするようにしましょう。 新型コロナウイルスの対策には咳エチケット・手洗...

(水族館研究家・AAArcher.Kさんの纏められたこの記事、すごく参考になります。こまめに最新の状況も更新されていてありがたいです)

この記事でも触れられていますけれど、水族館の場合は営業する/しないに関わらず生き物たちの維持費用(光熱費、エサ代、飼育スタッフの方々の人件費etc…)が日々発生しますので、休館措置が長期化しているこの状況は、いち水族館ファンとしてとても心配です。

ちょっと気になって2011年の東日本大震災のときのことを調べてみたのですが、あのときは東北太平洋側のいくつかの水族館(※)を除くと、年度明けの4月初旬には営業を再開した園館が多かったようです。
(※ 岩手/久慈の「もぐらんぴあ」は全壊し5年後に移転再開、アクアマリンふくしまは4か月後の2011年7月、マリンピア松島は翌月の2011年4月に営業再開)

そう考えると、今回の新型コロナウイルスによる長期休館というのは、日本の水族館業界がこれまで経験したことのない問題なのだなと改めて実感します。(もちろん水族館だけではなくて、よく報道されるライブハウスにしろ、飲食店にしろ、あちこちがたくさんの負担を強いられている状況だと思います)

■「水族館に課金せよ!!」
自宅でできるコトを考えてみた。

未だ先行き不透明なこの状況のなか、日々出勤され休館中でも水族館の維持運営に携わっている水族館スタッフの方々に、本当に敬意と感謝の思いしかありません。特に都心の水族館に勤めていたら、通勤だけでリスクだもんなぁ……。

我々水族館ファンとしては、『この騒動が収まったら、どこの水族館に遊びに行こう……!』と日々そんな空想を繰り広げて、この毎日をやり過ごしているような気がします。

ほんと、半年後か1年後か分からないけど、あっちこっち遠征しまくってやるからなー!

そしてそれと同時に、やっぱりちょっと考えるのです。
「外出自粛でも在宅勤務でも、なにか少しでもできるコトってないのかな」と。

そんなわけで、自分なりにちょっと調べてみたことを纏めてみました。

題して「コロナに負けるな!水族館に課金せよ!!!」

■個人寄付ってどうだろう(合言葉は「水族館遠征したつもり募金」?)

まずパッと思いついたのは、水族館への寄付。

寄付というとなんだか「富裕層のたしなみ」みたいな感じがしてしまいますけど、もし月に1回はどこかの水族館へ遠征していると思えば、交通費やら宿泊費やらで毎月数千円~数万円は出費している訳です。それも水族館そのものではなく、航空会社だったり鉄道会社だったり宿泊施設だったりに対して。(この「水族館遠征、水族館より遠征費に散財しがち問題」も興味深いテーマだな、と前から考えています)

外出自粛で遠征できないのであれば……
せめてその分、推しの水族館に課金したい……!

そんなファン心理。いわば「水族館遠征したつもり募金」
うん、これって名案じゃない?!

そう思って調べてみたのですが、結論から言うと……「個人からの寄付」を明確に募っている水族館というのが、予想以上に少なかったです。

① 葛西臨海水族園「サポーター制度」
・金額:大人 一口10,000円(大学生以下:1口5,000円、中学生以下:1口500円)
・期間:申し込みから1年間
・サポーター特典:
入園券進呈、サポーター限定イベント有り、メールマガジン配信、都立園館のギフトショップ・レストランの割引 等。(子どもサポーター:動物缶バッジ進呈)
・申し込み方法:電話またはEメールで資料請求し指定口座へ振り込み。
・その他:支援事業、支援展示の指定可能。
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/kasai/supporter/index.html

まず見つけたのが、葛西臨海水族園のサポーター制度。

公式サイトもまとまっていて、実に見やすいです(上野動物園ほか、都立の動物園でも同じサポーター制度を採用しているようです)。
寄付金額とサポーター特典とのバランスも、比較的、納得感があるのではないかと思います。個人的には「サポーターズデイ」という限定イベントが非常に気になりました(年1回の特別ガイドツアーのようです)。
支援金の活用先を(ある程度)指定できるというのも、面白いなと思います。

※公営施設ということもあり収支報告をしっかり公開しているのですが……平成30年度のサポーター数は13人。もっと広まっていい寄付制度なんじゃないかと思いました。

② 新江ノ島水族館「えのすいecoサポーター」制度
・金額:新規(1年目)12,000円/更新10,000円(ジュニア、キッズ設定あり)
・期間:1年間
・サポーター特典:1年間何度でも入場可能(ほか年パス特典全て)、招待券進呈、特製貝殻プレートにてお名前を掲示。
・申し込み方法:チケット売り場横 発券事務室にて受付。
https://www.enosui.com/eco/supporter.html

続いて、こちらも国内有数のメジャー館である「えのすい」。
同館が取り組む環境教育・生態研究活動「えのすいeco」の一環として、サポーター制度を設けています。

寄付金額とサポーター特典の内容は、先述の「かさりん」とだいたい同レベルかなと思います。年間パスポート特典が全てついてくるうえに、招待券も進呈(大人サポーターは3枚)というのは、非常におトク感がありますね。(年間パスポートは大人:5,000円、通常入場料は大人:2,500円です)

ひとつ気になる点を挙げるとすれば、少なくとも公式サイトを読む限り、現地に行かないと申し込みができないという点。えのすいは現在、新型コロナウイルスの影響で臨時休館中(期間未定)ですから、『いま、自宅で出来ること』という当記事のテーマに当てはまるのかどうか……、ちょっと気になります。

③ 姫路市立水族館「水族館サポーター」制度
・金額:個人サポーター:一口2,500円、水槽サポーター:一口30,000円 ~ 50,000円
・期間:申し込みから1年間
・サポーター特典:
全サポーター共通:年1回以上の特別イベント招待
個人サポーター:1年間入場無料、缶バッジ進呈
水槽サポーター:水槽周辺にサポーターである旨の掲示、寄付金10,000円あたり無料入館証2枚または無料入館券10枚
・申し込み方法:指定申込書に記入のうえ水族館にて手続き
https://www.city.himeji.lg.jp/aqua/0000006941.html

関西より、姫路市立水族館(ひめすい)。

こちらは1口2,500円からと、先ほどの2館と比べるとぐっと割安感のある価格設定になっています。もともと大人:520円と、入場料自体が比較的安い水族館でもあるのですが。
「よりたくさん課金したい!」という水族館マニアの神様的な方向けに、「水槽サポーター」という制度も設定されています。(公式サイトから各水槽の募集状況を見ることができますが、そこそこ埋まっています)

ただしこちらも、原則は現地に行っての申し込みとなるようです。(ひめすいも現在、新型コロナ対策で臨時休館中です)
スタッフの方々の手間をあまり増やす訳にもいきませんが、できれば郵送等でも申し込めればいいのにな……と思います。

※こちらも市立水族館ということで収支報告が公開されています。平成30年度は個人サポーター155人、水槽サポーター15人。金額設定の違いはありますが、先ほどのかさりんと比べると人数的にはかなり多い印象です。

④ すさみ町立エビとカニの水族館「水槽サポーター」制度
・金額:一口5,000円(水槽1つ)
・期間:半年間
・サポーター特典:好きな水槽の上に名前が掲示できる
・申し込み方法:不明(現地申し込み+郵送可?)
https://ameblo.jp/ebikani-aquarium/entry-11188072374.html

一風変わったサポーター制度として、Twitter上で多数情報が寄せられたのが和歌山県すさみ市にある「エビとカニの水族館」。(※すみません、当方未訪です……和歌山遠征したい……。)

先述した「ひめすい」でも採用されている「水槽サポーター」制度ですが、こちら「エビとカニの水族館」の公式ブログを見ると……水槽の大きさと比較して、名前の掲示がデカい!(笑)
これはぜひ、いつか訪問した際には見てみたいです(そしてもちろん自分も水槽サポーターになりたい!)。公式ブログ上で自ら「日本一貧乏な水族館」と名乗ってしまうセンスもGood!

⑤ 花園教会水族館「Amazon欲しいものリスト」
・金額:物品寄付
・期間:随時
・寄付特典:Twitter, ブログ上でお礼報告
・申し込み方法:Amazon欲しいものリストよりポチる
https://www.kyotohanasui.com/donation
こちらも関西圏より、京都市にある花園教会水族館。
(ほぼ)個人での運営、入場無料という異色の水族館で、入場無料という特性上もあり、しっかりとした寄付プログラムを展開されています。
その1つが、Amazonの欲しいものリストを活用した物品寄付の募集。リストの内容は生き物たちのエサ、飼育用品・消耗品などで、随時変わっていきます。使用用途や必要数量も明記されているので、「必要なモノを必要な分だけ」届けることのできる寄付プログラムだと思います。
(Amazon欲しいものリストを活用した寄付制度って動物園ではいくつか見かけるのですが、水族館で取り入れているところは少ないですね)

このほか、まさに新型コロナ対策ということで目下、館内の換気対策のためのクラウド・ファンディングを展開中。
特設ページ:https://www.kyotohanasui.com/advance

現在、期限未定での臨時休館中の花園教会水族館。1日も早く、また子どもたちの笑顔が集う場所になると嬉しいなと思います。

名古屋港水族館「名古屋港水族館振興基金」
・金額:不明(任意?)
・期間:不明
・寄付特典:不明(特になし?)
・申し込み方法:専用の寄附申込書に記載のうえ指定の納付場所で申し込み(……なんのこっちゃ)
https://www.port-of-nagoya.jp/kanko/kankospot/1000870.html

ここに来ての超メジャー水族館、名古屋港。
どうにかWEB検索でそれらしき情報に辿りついたのですが……これまでの各園館とはまた別の意味で、気になりすぎる寄付制度でした。

上に書いた通り、とにかく何も分からない……。どこに行けば「専用の寄附申込書」が貰えるの?「指定の納付場所」っていったいどこなの???

こんな掲載内容で寄付しようとする人がいるのだろうか?と、逆に気になってしまったのでした……。

■「寄付編」は以上6園館で終わり……。
(ほかにあったら教えてください!)

「水族館 寄付」とか「水族館 サポーター」とかで検索をかけてみて、国内の主だった水族館の公式サイトもできる限りチェックしてみたのですが、それらしき情報を拾うことができたのは上記6園館だけでした。(名古屋港をカウントしていいのか非常に微妙だけど……。)

うーん……予想以上の少なさに、ちょっと愕然。。。
これでは「推しの水族館に課金」なんていう前に、選択肢が少なすぎるよ!!!

失礼を覚悟で言うと、水族館って経営が厳しいところが多いイメージがあったので、この結果は本当に予想外でした。かかる費用が莫大すぎて「個人からの寄付なんかでは賄いきれない」ということなのだろうか??
(ちなみに、法人サポーター・スポンサーを募っている水族館はもう少し多いです)

※自治体と連携してのふるさと納税とか、日本動物園水族館協会(JAZA)のサポート・寄付制度なんかもあるのですが、「各園館へのダイレクトな課金」という観点で今回は除外しました。

(※JAZAへの寄付は、よく水族館で見かけるコウテイペンギンの募金箱からも可能です)

気付いたこととしては、サポーター制度を設けている園館は比較的、公立の水族館が多いですね。これも少し意外でした。あくまで想像ですけれど、民営の水族館の場合は「来館者収入で稼いでナンボ」って思想が根強いのでしょうか??
なるほど、だから集客力のある展示(イルカ、クラゲetc)が多くなるのかも……なんて、ちょっと考えてしまいました。

■と、ここでビッグな新情報が!!!(4/26追記)

3月中旬にTwitterで「水族館の寄付 / サポーター制度ってどれくらいあるんだろ」って話になって調べ始めて、4月の頭にこのブログを書いて、その後もどんどん拡がるコロナ休館に(第三者ながら)胸を痛めて……。

そんなある日(4月23日だったかな)、この春に新規オープン予定だった四国水族館(香川県)が「サポーターズパスポート販売」というビッグニュースをぶち込んできました!

・期間:初回来館日より1年間有効
・寄付特典:同伴者1名無料、初回プレゼント、ミュージアムショップ割引、サポーター限定ナイトイベント、館内サイネージに名前掲示
・申し込み方法:チケット購入サイト(下記)より。(※先着2,000名)
https://shikoku-aquarium.jp/ticket/supporter/

これはすごい!!
Twitterでリリースを見て、思わず興奮して声をあげました。

まずは金額設定と規模がすごい!
1口22,000円というのは、既に紹介した6園館のどこよりも高い(葛西、えのすいの倍くらいの)価格設定です。そして、先着2,000名。果たしてSold Out したのか(するのか)分かりませんが、参考までに葛西臨海水族園のサポーター制度は平成30年度で計14件。そこから比べると相当な力の入れ具合だな、という気がします。

そしてサポーター特典も充実しています。特に同伴者「誰でも」1名無料というのは、他の園館ではなかなか見ないシステムだと思います。四国水族館を気に入ったら、家族友人知人恋人配偶者etc…を連れて布教できちゃう!という訳ですね。
値段相応といえばそうなのかもしれませんが、もともと単なる年間パスポートではなくサポーター制度の一環ですので、納得感はかなり高いと思います。

もうひとつ面白いなと思ったのが、四国水族館はいわゆる普通の「年間パスポート」を発売する予定は今のところ無いそうです。これも、これまでの水族館にはあまりない販売戦略だな……と思いました。(オープン2年目以降、この仕組みをどうするのかも少し気に行っています)

1口22,000円×2,000名 = 44,000,000円(4,400万円)!
もちろん、水族館の維持経費を考えればまだまだ足りないのかもしれませんが、なんとかこの「オープンしようと思ったらコロナ休館」という苦境を乗り越える支えになるといいな、と思います。

そして、こういう仕組みが他の園館にももっと広まってほしいと思います。(新規オープン館なので、こういう新しい仕組みも取り入れやすかったのかな、と想像してます)

■おまけ:海外(特に北米)では多い「水族館の寄付制度」。

別に、なんでもかんでも海外がいい!欧米が優れてる!と言うつもりはないのですが。

ググッてもググッてもヤフってもBingっても「水族館の寄付情報」が出てこない状況に業を煮やし、最終的にはなぜか「Aquarium donate」とかで検索をかけてました。

すると……出てくる出てくる。
バンクーバー水族館に、モントレーベイ水族館、フロリダ水族館にジョージア水族館……。
海外渡航歴の少ないぼくでも名前だけは知っている海外の有名水族館が、わんさかHitしました。

とくにUSA(とカナダ)が多いですね。
ハリウッド・スターがことあるごとに慈善団体に巨額の寄付をするように、向こうは寄付文化が根付いている、ということもあるのだと思います。

この項の冒頭に書いた通り、日本と海外どちらがいいという話ではないのですが、こういうところにもお国柄というか、違いがあるのだな、と。

こと、今回みたいな事態(長期休館)となってしまうと、なにかしら個人からの寄付・支援の受け皿があればいいのになぁ、と思ってしまいました。そしてこういった緊急的な状況でなくても、遠方の水族館に遠征して「なんだここ……すごくいい!推したい!でも次に来るのは数年後……」みたいなことって(個人的には)けっこうあるので、現地まで足を運ばなくても日常的に「推したい水族館を推せる」仕組みって今後増えてくれるといいな、とも思います。

※長くなってしまったので、今回はこのあたりで。
次回、「水族館に課金せよその②:通販編その他」掲載予定です!

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