2019.05.12_ついに初訪問!北の大地の水族館【水族館レポート】

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GW明けの北海道弾丸旅行、2日目はずっと前から行きたかった、北見市・留辺蘂の「北の大地の水族館」へ!!

※ちなみに1日目は「サケのふるさと 千歳水族館」へ行きました!

新千歳空港からほど近い「千歳水族館」。地元感たっぷりの素晴らしい淡水魚水槽と、「日本初」の”川の中まで水族館”!

千歳で北海道在住の友人・K君と合流し、そこから旭川~石北峠~北見へ。峠越えでは凍結路面(GW明けなのに!)と大量のエゾシカにビビッて安全運転を徹底し、北見市街のホテルに着いた時にはもう22時すぎでした……。エゾシカほんと怖い。でっかいのが真っ暗な山道の路側帯に立ってこっちを見てたりすると、もう絶望しかなかったです(車のヘッドライトにびっくりして飛び出してくるのです)。ひと晩で20頭以上は目撃したかなー。

幸いエゾシカとの衝突事故に遭うこともなく、翌日は朝から「北の大地の水族館」へ突撃してまいりました!

■ゆるさと楽しさとアツさが共存。あぁ、すっごい好きだこういうの。

早く水族館に入りたいとはやる心を抑えつつ、まずは外観をパチリ。顔ハメパネルのイトウのカッコよさと、人間部分のゆるさがなんとも。

この日は残念ながら朝から曇り空。それでも水族館の背後にはうっすらと北見の山々を拝むことができました。リニューアル前の「山の水族館」という名称も、なるほどしっくりきます(旧館名の看板も、右の方にしっかり掛けられてますね)。

入館すると最初に目に飛び込むのが……スタッフの方々の解説板?!
スタッフ紹介のある水族館も最近はけっこう多いですが、壁一面に、というのは初めて見たかもしれません。
個人情報的な問題もあるのだろうと思いますが(特に水族館は女性スタッフも多い業界ですし)、こういう「スタッフの顔が見える」感じ、とても好きです。(※水族館の中の人へ:この写真、ブログ掲載に問題あるようでしたらご連絡ください。これもいちおう「展示物」だからいいかなー、と撮ってしまったのですが。)

水族館って、綺麗な水槽があっていろいろな生き物が泳いでいるってだけじゃなくて、それを日々管理する方々の「この生き物はこう見せたい!」とか「生き物のこういう姿を伝えたい!」っていう思いがあるから一層楽しい場所なのだと思います。
いわば「魚(※)」×「人間」の掛け算というのが、水族館という施設の大きな魅力だよなー、と個人的には思っていて、そういう展示が大好きです。自分は「魚オタク」なので、他人からはきっと魚ばっかり見てるんだろうと思われそうですが、本当は生き物たち主体の展示の裏に秘められた「人為」というのが好きなんです。
(※ 海獣も海鳥も無脊椎動物も含めて、です。)

過去、似たような感じを覚えたのは、あわしまマリンパーク。

あわしまマリンパーク、溢れんばかりのサカナ愛。「この魚の可愛さを伝えたい!」っていう気持ちが、直球勝負してる。何度でも行きたくなる、お気に入り空間なんです。

スタッフ紹介の下にさりげなく貼ってあるのは、こちらの公式SNS紹介。ぶっ飛んでるなぁ(笑)。それぞれのQRコードが何にリンクしているかは、各自お試しください!

■「北の大地」らしい、現地感たっぷりな名物水槽たち!

さてさて、スタッフ紹介ばかりをあまりしげしげ眺めていると怪しい人物認定されてしまいますので、館内へ進みます。まず最初に目に飛び込んでくるのが、こちらの水槽。

『滝つぼ水槽』。
上流から白い飛沫をあげて落ちてくる滝と、その下の滝つぼの様子を体感できる半円型水槽です。滝部分の白い流れと、淵にあたる部分の深い青さのコントラストが美しくて、そこをキビキビと泳ぐ魚たちの姿も見飽きなくて、ついつい見惚れてしまいました。

先ほど自分のことを「魚オタク」と言っておきながら大変恥ずかしいことを白状しますと、ぼくはこの水槽できちんと魚を見ていませんでした。(後日Twitter上で「オショロコマいなかったですよね」発言をしてしまい、それを館長の某氏にツッコまれて発覚。。。)

いやー失態。
滝つぼの迫力にすっかり圧倒されて酔いしれてしまい、肝心の魚たちは「おー、イワナかー」なんつってスルーしてしまったのですよね。。。魚のお腹側ばかりよく見える水槽なので、、、という言い訳も言いつつ、これが「水塊」なるものの魔力なのか……。(そう、ここ北の大地の水族館はかの中村元氏プロデュースなのです)

オショロコマ、本当に好きな魚なので(どの口が言うか、ですが)、秋になったらきっともっといい色(婚姻色)が出ているのではないかと勝手に期待して、今度はきちんとオショロコマを見に、必ず再履修しにまいります!

こちらは『四季の水槽』。
屋外に面した、半陸半水の水槽。屋外「風」ではなく、ガラスの向こう側は本当に建屋外。水槽脇に外気温の表示がされているのもリアルです。北海道・道北の盆地に位置しているので、冬場はぐっと気温が下がって、なんと水槽が結氷するそうです。
「冬に凍る水槽」というのは世界初の試みとのこと!氷に閉ざされた川の深みで過ごす魚たちの姿も、また必ず見に来たいと思います!

こういう水辺を模した水槽、日本産淡水魚(いわゆる「川魚」)の展示としてはよくある感じではありますが、ここの水槽はとても印象的!
水槽の左側から右側へ強い水流がつけられていて、恐らくエアレーションを施しているのか、気泡の流れが太陽光に照らされてキラキラと輝き、現地感を一層演出していました。

ニジマス(外来魚)。

ブラウントラウト(外来魚)。

アメマス(在来種)。

カメラのAF機能が気泡に惑わされてなかなか綺麗な写真が撮れなかったんだけど、逆に気泡を上手く味方につければすごく雰囲気のある写真が撮れそうな水槽です!

5月は北海道の遅い春。ウグイたちの産卵期も近いようです。こういう手描きの解説も、「日替わりメニュー」って感じでとてもいいですね。

「日によって/季節によって違う顔を見せる」というのは、実物の生き物を展示することの大きな意義なのですから。

■大水槽を泳ぐイトウと、渓流を跳ぶヤマメたち。

今回の北海道遠征のいちばんの目的はここ北の大地の水族館の「赤いイトウ」。その話はまた後日詳しく書きますが、水槽の雰囲気だけでも少しチラ見せ。

北海道の沈生林をイメージした深い青色の水景に映える、巨大なイトウたち。「イトウを魅せる」という明確な意志を感じます。

その隣は「川魚のジャンプ水槽」。
水位が変えられるようになっていて、水位が下がると渓流魚(主にヤマメ)が他の水場を求めて川を遡上する行動が観察できます。(ぼくが訪れたときはジャンプする姿を見ることはできなかったけど)

かたや、大水槽を悠然と泳ぐイトウ。かたや、渓流域で力強く生きるヤマメ。同じサケ科魚類でもそれぞれの魚種によって様々な生きざま・生態があるのですね。
サケ科魚類も含めて、日本産淡水魚ってともすると「とりあえず川っぽい水槽に、上流/中流/下流くらいにゆるっと分けて泳がせとこう」みたいな水族館が多いのですが、それとはひと味違って個々の種類の特徴を引き出そうとする展示は、見ていてとても面白いものでした。

展示のコンセプトの明確さ(硬派さ)と、こういう推しグッズが添えられてる「ゆるさ」のギャップがまた楽しいです(笑)。

順路の後半では企画展「魚咲く展~名に花咲く魚たち」の展示があり、そちらの水槽では「サクラの造花を背景に泳ぐサクラマス」の姿を拝むことができました!
(前日に訪れた千歳水族館の「千歳川観察窓」では、リアルに本物のサクラの花びらが舞い流れてくる水中にサクラマスの稚魚が泳いでいて、「サクラマスwithサクラ」は春の北海道の水族館の風物詩なのかもしれません 笑)

■サケマス日淡だけじゃない!大型熱帯魚たちが美しい!

館内前半はサケ科魚類を中心に日本産淡水魚たちの展示が続き、まさに「北海道の水族館」という感じなのですが、後半は一転して「世界の熱帯淡水魚」の展示。

こちらも、熱帯魚好きとしては見逃せません!

まずは南米(アマゾン川)産の魚たち。

ピラルクーは立派な個体が2匹。イトウとの「赤くて巨大な淡水魚」、夢の競演が実現しています!(同じ水槽を泳いでいるわけではないですが)
イトウ水槽の前でも感じたんだけど、大きい魚が悠然と泳ぐ姿って単純にそれだけで、なんだか尊さのようなものを感じますね。(ともに現地では個体数が激減している魚である、という理由もあるのかもしれませんが)

タイガー・ショベルノーズ・キャット。

レッドテール・キャット。
割と同種間で争いがちなナマズなんだけど、ここでは3匹が仲良く同居中。

コロソマ。

こちらは別水槽の、大きなセイルフィン・プレコ(と、後ろにいるのはヒポプレコ?)。グッピーも同居していて、ふと思い出したのは同じ北海道の湖・オンネトー湯の滝。
(「北の大地の水族館」のある、温根湯(おんねゆ)温泉とは別の場所です)

環境省、足寄町(あしょろちょう)教育委員会等は、平成11年度以降、阿寒摩周(あかんましゅう)国立公園特別保護地区内の国指定天然記念物「オンネトー湯(ゆ)の滝(たき)」(足寄郡足寄町)に定着した外来魚(ナイルティラピア及びグッピー)の駆除対策に取り組んできました。本日開催された「平成30年度オンネトー湯の滝における外来魚...

学生時代に遊びに行った時(10年以上前ですが)、原生林の山奥の滝つぼを泳ぐグッピーにティラピア、岩にへばりつくでっかいプレコという光景は衝撃的でした。

「プレコ&グッピー」というのは、それを意識した水槽なのだろうか……と邪推してしまったり。

続いて、アジアの魚たちの大水槽。
インパクト満点な寝姿のオオウナギに、アジアアロワナ、スッポンモドキ、カイヤン、それに大型コイ類たち。

特筆すべきは、個体の美しさ。シルバーシャークもレッドフィン・バルブも大きく育ち、体形もヒレや鱗も整った個体ばかりでした。

一説には、隣接する温根湯温泉からの温泉水(酸化還元力が強く、アンチエイジング効果があるのだそうです)が魚たちの発育に好影響を及ぼしているのでは?という話もあるそうです。真偽のほどは分かりませんが、なるほど確かに水槽サイズやエサだけの問題ではないのかもしれません(水槽サイズだけなら、もっと大きい水槽のある水族館はいくらでも存在します)。
どの水槽も水が綺麗に澄んでいたのが印象的で、いちばんは飼育スタッフの方々の日々のメンテナンスの賜物なんじゃないか、とも思うのですが。

そんな大型熱帯魚たちのなかでも、特に目を惹いたのがこちらの淡水フグ、テトラオドン・ムブ。
40cmくらいはありそうな立派な個体です!(※訂正。全長65cmを超える個体だそうです!)

過去には東京タワー水族館や下関の海響館にも立派なサイズのムブがいた記憶があるのだけど、最近は意外と大型個体を見かけることが少ないような気がします。特徴的な唐草模様も細かく美しく入っていて、そして特筆すべきはレースのスカートのように長く伸びた尾びれ!

実はこのフグ、成長すればするほど唐草模様は細かく複雑に、そして尾びれは長く伸びるのです。大きく美しく成長したムブたん、貴重な個体です!

■次は、どの季節に行こうかな。

今回は「赤いイトウ」が目当てだったのでこの時期の訪問となりました(例年、だいたい4月中旬~5月中旬くらいまでの期間限定展示だそうです)。

オショロコマが婚姻色に染まる秋も楽しみですし、世界初の「冬に結氷する水槽」もぜひ見に行かねばなりません。初夏の日差しの下で、新緑を背景に魚たちが泳ぐ「四季の水槽」もぜひ見てみたいし……。

「何度でも行きたくなる」というのは、ぼくが個人的に考える「いい水族館」の絶対条件の1つです(経営的にも、リピーターが多いというのは好条件のはずです)。

北の大地の水族館、個人的には「何度でも行きたくなる」度がとても高い水族館でした。それは決して「奇をてらった演出をする」とか「展示生物がコロコロ変わる」ということではなくて、地元の身近な魚たちが綺麗な姿で展示されているということと、「四季」を表現する(つまり、身近なフィールドで起こっていることを水槽内で再現する)ということが大きいのかなぁ、と思います。

エゾシカだらけの石北峠ドライブには正直ちょっと苦手意識が芽生えてしまいましたが、何とか機会をつくってまた何度も足を運びたいな、と思っています。(仙台~女満別空港へのフライトがあればいいんだけどなぁ。。。)

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