【コロナ下の水族館】クラファン返礼チケットで夜の「おもしろ水族館」に行ってみた!

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■久々の東京遠征、2館目。

6月某日。
東京遠征の2日目、夜はちょっと特別なイベントへ。

(今回訪れたその他の園館の訪問記はこちらから)

久々の東京遠征。コロナ禍で半年ぶりに営業再開した葛西臨海水族園、「完全予約制」でとても快適でした!!

向かったのは、横浜・中華街の真っただ中にある「ヨコハマおもしろ水族館」。個人的には2回目の訪問です。

実はこのヨコハマおもしろ水族館、2020年11月~12月にかけてクラウドファンディングを実施しておりました。(支援総額:3,019,574円)

横浜中華街にあるヨコハマおもしろ水族館の生き物たちが、今ヘルプが必要です!皆さまと一緒に乗り越えながら、新しいつながりを作っていく挑戦です。 - クラウドファンディング READYFOR

自分もささやかながら支援いたしまして、その返礼品として選んだのが「夜の水族館・特別チケット」コース。閉館後(18時~20時)の水族館を、寄付した人限定で廻れるという嬉しすぎる内容です!
(ただでさえ「ほぼ貸切」状態というのがありがたすぎる上に、おそらくどう考えても「密」にならない定員数だったので、この情勢で水族館に行くにはとても助かるプランでした)

夕方18時。
ペアチケットということなので友人を1人誘い、中華街の路地を通り抜け、雑居ビルの中にある水族館の受付へ。(ちなみに中華街はびっくりするくらい空いていた……)

(これは2018年訪問時の写真だけど、つくづくスゴい立地にある水族館だよなぁ)

■怖い?楽しい?夜の水族館

受付で招待券を見せ、さっそく館内へ。

水槽内のメッセージに、ほっこり。
こういうアットホームな雰囲気が、とても好き。

唐突な「自然科学室」。
「中国の南の島の小学校」がモチーフになっている、独特なテイストの水族館です。

そんなわけで、閉館後の館内は……どこか「夜の学校」っぽい冷んやりした雰囲気。
ふと一人になるとちょっと怖い、だけど1つ1つの展示物はほっこり楽しい。そんな「アイスクリームの天ぷら」みたいな感覚は、このナイト水族館でしか味わえないかも。

「学校の手洗い場」をモチーフにした水槽。
鏡をよくご覧ください。映りこむ影が、お分かりいただけただろうか……。

楽し気に館内を撮影する女の霊が……。(同行者です)

■手の込んだ小ネタたちがたまらない、本当に「おもしろ」水族館

館内をぐるっと一周したところ、どうやらこの日の「夜の水族館」の来館者は3組6名しかいない模様。(そもそもクラファンサイト上、このコースの支援者は18人だったので、空いてることは予想してましたが)

ほぼほぼ貸切状態で、館内を自由気ままに見学させていただきました。もう、最高に贅沢!!

「おもしろ水族館」と名乗っているだけあって、館内には一風変わった「小ネタ」の仕込まれた展示物がずらり。

館内に唐突に現れる、レトロな雰囲気の自動販売機。
なにを売っているのかというと……?

これ全て買うと「おもしろ水族館」ができあがるそうです(笑)
「店員のお姉さん」と「店員のおっさん」の価格差よ……。(そうか、クラファンで集まった約300万円で、店員のお姉さんを3人雇えるのか……もしくはおっさん1万人)

こちらは未確認生物(UMA)の自販機。夢のある値段だ……。(誰かがここでネッシーとか半魚人とか購入すれば、クラファン目標金額を一気に達成だぜ!!)

ホンキにしてお金を入れようとした人がいたんでしょうかね……。(実際、本物の自販機だから多分お金入れちゃった子どもとかいるんだろうな……)

水槽展示のほうも、もちろん随所に細かい仕込みが。

こちらは「お魚合唱水槽」。
一定時間になるとこの隣の水槽に魚(デバスズメダイ)たちが移動し、まるで歌を歌うように水槽中央のマイクに群がります。(ネタ明かしはぜひ現地で!)

いわばその「控室」を模したこちらの水槽。

よくよく目を凝らすと、「控室」の壁面に細かい注意書きが。この水槽を泳ぐデバスズメダイがだいたい3,4cmくらいの若魚ですから、文字の細かさが想像できるかと思います。
「釣り人注意」とか「STOP撒き餌!」とか、内容もいちいち凝っています(笑)。

こちらは「お魚合コンパーティ」と題した水槽。

粘土細工(?)でできた、お魚の「美女」軍団。
それと対面する「イケメン魚たち」という趣向のようです。(ただし入っているルリスズメダイはメス個体でしたが)

こういう細かいユーモアがふんだんに盛り込まれていて飽きないですし、魚や生物への知識がなくても自然と生き物たちに関心が向くようにできています。おもしろい!

■魚たちもじっくり観察できる!

ほぼほぼ貸切状態の館内。
もちろん、お気に入りの生き物もじっくり観察できます。(仙台うみの杜水族館の「おひとりさま水族館」もそうだけど、こういう風に静かに水槽に没頭できるイベントって本当にありがたいです。水族館はもともと「生き物を見る」ための施設ですよね)

排水パイプにちょこんと乗ったクダゴンベ。

さかんにクリーニングをするホンソメワケベラ。

「おもしろ水族館」の魚名板、見やすいし分かりやすくて好きです。自然と目につく位置にあって、内容もポイントがまとまってて読みやすい!

2匹揃ってまるで「日本昔ばなしの竜」みたいなポーズのハナヒゲウツボ。
ウツボらしからぬスタイリッシュな見た目の持ち主だけど、口元をよく見ると細かい歯がいっぱい。水槽が大きくなくて魚たちを間近に見られるので、こういう細部にも気付けます。

■「クラファン特別展示」もありました!

今回のクラウドファンディング、こういった招待券系のコースだけでなくかなりバラエティに富んでいました。

その1つが、「水槽プロデュース権」。
支援した人の希望を踏まえて「あなただけの水槽をつくります」という企画。

こちらの一角が、どうやらその水槽群の様子。

こちらは海洋生物好きのコミュニティ「うみハマ」さんのプロデュース水槽。
クリエイターさんたちの作品が水槽の中に展示されていました。こんな風にショップカードや名刺も水槽手前に置けるので、海系のショップやグループの宣伝にもなりそう!

館内奥の方にある、この水族館ではいちばん大きな水槽『龍宮水槽』。

ここにも、クラファン支援への感謝のメッセージボードが飾られていました!

■夜は大人がひとりじめ?!「赤ちゃん水族館」

館内後半は雰囲気が一転。
幼稚園をモチーフにした「ヨコハマ赤ちゃん水族館」となります。

幼稚園の下駄箱やお道具箱を模した水槽たち。
展示されているのもいろいろな魚の幼魚や卵で、そういう意味でも「赤ちゃん」水族館なのですね。

幼稚園の園内を模した館内。
子どもたちが見やすいように低い位置に水槽が配置され、靴を脱いで(土足厳禁)遊びながら水槽を眺められるようになっています。すべり台やジャングルジムの中にも小水槽が埋め込まれています。

とても凝った造りで、子どもたちが魚と親しむには素晴らしい場所だと思う一方……。通常の営業時には、自分のような大人(しかもおひとりさまで、でっかいカメラも持っている)はちょっと遠慮してしまう空間でもありました。
(目線が低いのでしゃがむ必要あり&見知らぬお子さんが遊んでいるところで撮影しづらい)

それがこの日だけは特別!
夜間営業ということで大人しかいませんでしたし、それも3組6名だけ。

童心にかえり、心ゆくまで1つ1つの水槽を楽しませてもらいました!

■夜は「飯テロ注意!」な館内。

「ヨコハマおもしろ水族館」、展示の1つ1つが凝っているというのは先ほども書きましたが、館内には食品(魚食、食育)をテーマにした展示物もちらほら。

この日は18時~20時の観覧ということで夕食はまだ食べておらず。(そしてコロナ禍の時短営業で、水族館を出たあとは「夕食難民」と化し、テイクアウトの弁当を買って宿泊先のホテルに戻るまで空腹と戦っていた)

そんなときにこんな美味しそうな展示はツラいっす……飯テロっす……(笑)

タコ焼き水槽。
よく見るとタコがいるのですが、分かりますかね?

タコ焼き機にすっぽりおさまった、小ぶりのマダコ。まさにこれから焼かれようとしているみたい……。

お、脱出か?!

「焼かれてたまるか!」と、脱出を図るマダコさん。
まるで「およげ!たいやきくん」状態。

無事に脱出してドヤ顔(?)でポーズを決めるマダコさん。
(帰り道、思わずタコ焼き屋さんを探してしまいました……)

■「クラファンで貰ったチケット」を初めて使えた……!

昨年からのコロナ禍で、あちこちの水族館が導入したクラウドファンディングの試み。

自分もささやかながらいくつか支援させてもらい、そして以下のようなブログを書いたりもしました。

今年の春先にまとめた「水族館への寄付方法」、続編。集客が減る冬の時期、今こそもう一度「水族館に課金せよ」!

これまでの傾向として、返礼品は「グッズ系」か「体験系」(招待チケット含む)の2つが多いようです。

個人的には水族館グッズを集める趣味があまりないので「いつかまた行きたい!」という希望を込めてチケット系のコースを選ぶことが多いのですが、ここまで長引くコロナ禍でいざチケットを手に入れてもなかなか現地に足を運べない日が続いているというジレンマもあり……。

どうにか足を運べたヨコハマおもしろ水族館の「夜の水族館」、昼間とはまた違った雰囲気を楽しめました。特に「赤ちゃん幼稚園」を心ゆくまで眺められたのは、このナイト営業ならではかもしれない。このクラファンはもう終わってしまって申し込めないけれど、「次回」がもしあれば本当にオススメしたい内容でした。

そして人数限定のイベント(というかほぼほぼ貸切状態)で、コロナ下でも安心して館内に滞在できました。(前回ブログに書いた「完全予約制の葛西」もですが、この東京遠征は本当に「密」とは無縁な水族館巡りができました)

あれから約2か月、またとんでもなくコロナ感染者数が増えてきています。臨時休館を余儀なくされている水族館もだいぶ増えてきました。
とっとと収束してくれるのが一番だけど、これからもこういうクラファン・支援の試みがあれば、できる範囲で応援し続けたいと思っています。

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