【コロナ下の水族館】完全予約制の葛西臨海水族園に行ってみた話。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

■久々の東京遠征。

6月某日。
コロナ以降、初めての東京遠征へ。(出張では何度か足を運んでいたけれど)

久々に東京に行って感じたことは、このブログに書くことでもないのでnoteにつらつら綴っています。

かれこれ3週間くらい前ですかね。東京へ行ってきました。 コロナ以降、プライベートでは初めての東京行き(仕事上は何度か日帰りで東京出張があったけど)。 もともと実家が東京で、なおかつ母親が去年から少し体調を崩していて本当はちょいちょい帰省したかったんだけど、盆も正月も帰省できずに少し苛々としたりもしていたのでした。 ...

2泊3日の東京滞在。
2日目は朝から葛西臨海水族園へ。(この遠征のメインにして1日目に訪問した京急油壺マリンパークのことは、また別途ブログ書きます)

■ありえないくらい空いていた「週末のかさりん」

東京都立の水族館である葛西臨海水族園。
実は、コロナ感染拡大の影響を受けて、昨年12月26日からずっと臨時閉館していたのでした。(同じく都立動物園の上野/多摩/井の頭も同様)

それが、6月4日からついに、約半年ぶりの営業再開!
感染拡大防止のため完全事前予約制、1日あたりの来館者は上限2,000人までと制限されているものの、これは実に嬉しいニュースでした!

営業再開当初は予約サイトは連日すぐ満員になっていました。
地方に住む自分としては「まぁそのうち行けたらいいか」くらいの気持ちだったのですが、今回の東京行きに合わせて予約サイトを見たところ「あれ、空きがある……!」ということで、土曜日の朝イチから予約を確保!

(予約ページはこちら)

葛西臨海水族園は2021年6月4日から再開園します。整理券予約専用ページはこちらです→

そしていざ当日。(あいにくの雨模様でした)

何回見てもワクワクするドーム。
建造物としての造形ももちろんですが、この下に広がる水中世界を知っているからこその高揚感

事前予約制ということで、チケット売り場の手前で予約情報(QRコード)のチェックを済ませて順路を進みます。朝イチ(9:30)の入場列はだいたい30~40組くらいだったかな。

地下に潜るエスカレータを下り、まずは「世界の海」のコーナーへ。
ここ、休日はたいてい大混雑しているエリアなのです。
(入り組んだ通路、小さめの水槽、豊富な展示種類数。
そして順路の最初なのでみんなじっくり水槽を眺めるので……。)

それが、どうでしょう……!

すごい!
完全無人状態!!こんな「週末のかさりん」は初めて見ました!!

いつもは混んでいて読み飛ばしてしまいがちな解説板。
めちゃくちゃいいこと書いてあるなぁ……!

「ひとつの水槽を3分眺める」って、実際ほとんどのお客さんがやってないです(笑)

まぁ「混んでるかさりん」だとそんなこともままならないのですが……。(渋滞するので他のお客さんからの圧がすごい)
こんな風に空いている館内だと、自分の好きな水槽/好きな生き物を心ゆくまで観察することができます。「あぁ、そうだよね、水族館って本当はそのための場所だよね!」という心地よさ。

この「世界の海」で個人的に大好きな魚が、「ハワイ沿岸の海」水槽にいるハワイアン・クリーナーラス。

日本にも分布するホンソメワケベラの近縁種ですが、よりカラフルな体色が綺麗。
ちょこまかと泳ぐ姿はホンソメ同様で、撮影難易度が高いところも大好きです(ドMかよ)。
展示している水族館は国内では少なくて、確実に見られるのはここ「かさりん」と、あと何故か某激安量販店の店頭にある水槽によくいるそうです。

まるでほかの魚に乗っているようなポージング。
下の魚は「サドルラス」というベラなので、まさしく「サドルにまたがってる」状態。

こんな解説板もありました。

葛西臨海水族園の魚名板は「図鑑的」というか、魚のイラストと魚名(英名/分類群/学名)だけが書いてあるというシンプルなもの。(「どういう魚か」という特徴はほぼ書かれていません)。
海外の魚が多い水族館なので、魚に詳しくない人にとってはカタカナの羅列になってしまってちょっと不親切だなとも思っていたのですが、こういう「魚名板の見方」の解説があったことに今まで気付いていませんでした……。

日本にも分布する魚は標準和名で、そうでない魚は英語のカタカナ読みで、という使い分けがされていたのですね。つまりこの「ブラックスミス」や「ガリバルディ」は日本には分布しない魚、ということです。(どちらもアメリカ西海岸の海に棲む魚です)

だから「ダイオウグソクムシ」ではなく「ジャイアント・アイソポッド」っていう名前で展示されているんだなぁ、ということに気付きました!

■まだまだ続く「空いてるかさりん」!

順路後半は「東京の海」。
前半の「世界の海」とは一転、外光がふんだんに入る明るいエリアで、個人的にはとても大好きな展示コーナーです。

またしても、誰もいない……!
(いや、実際には家族連れを中心にちらほらお客さんはいたのですが、ちょっと待ってればこんな風に「無人状態」の館内を撮影できるくらいの空きっぷりでした)

やはりこちらでも、1つ1つの水槽をじっくり眺めることができました。

砂地に顔を半分くらいつっこんでエサを探すオジサン。
サラサラの砂を敷いてやれば、こんな行動も見せてくれるのですね!

マダコはエサの入ったプラスチックボトルを渡されて、8本足で器用にネジ蓋を開けてエサを食べていました。(一説には「ヒトの3歳児程度の知能を持つ」と言われているそうです)
(※寿命の問題で「親から子に知恵を受け継ぐ」ということができないのが痛恨といえば痛恨の生き物……)

「東京の海」エリアといえば、階段を登って水槽とバックヤードを上から見ることができるキャットウォーク通路がとても好きです。
子どものころ葛西に連れて行ってもらって、ここで「大人になったら水族館の飼育員さんになりたい……!」と何度思ったことか。(それゆえに社会人になってしばらくは「叶わなかった夢」を思い出させてくれるほろ苦い空間でもあったのですが)

このキャットウォーク、大昔は上から水槽を眺めるだけだったと記憶しているのですが、今は通路のところどころに小展示が配置されています。そしてそれが「地元・東京湾」に根差した展示たちで、見ていてとても安心感があります。

干潟に棲むチゴガニ。
水槽内でも、盛んにウェービング(バンザイ三唱するみたいなダンス)を見せてくれました。あぁ、晴れていれば水族園の目の前の干潟にも遊びに行きたかったなぁ。

こちらは最小クラスのイカ・ヒメイカ。
アマモに何匹も並んでくっついていました。

背中側に「粘着細胞」という粘着物質を出す細胞があり、そこでこうして海藻や岩の表面にくっつくんだそうです。

最小のイカにも注目を | 東京ズーネット (tokyo-zoo.net)

マクロレンズでじっくり接写できるのも、空いているときの特権!
こんな小さな体に無数の色素胞が散りばめられていて、なんというか「神は細部に宿る」という言葉すら思い出してしまいました。

■ガイドイベントは中止だったけど。

「東京の海」に続き、順路的には館内最後の展示となるのが「海鳥の生態」コーナー。
「海中を飛ぶ鳥」であるところのエトピリカとウミガラスが展示されています。間違えられがちだけど、ペンギンじゃないんだよなぁ(笑)
※ペンギンは屋外エリアで展示されています

ここも!無人!!!
(まぁ、順路ラストということでスルーされがちなコーナーではあります)

ここで「水中を飛ぶエトピリカ」の写真をばっちり撮れていれば“水族館撮影勢としての面目躍如”だったのですが……(笑)。水面を浮かびながら水中の様子をうかがうエトピリカの写真でお許しください……。

葛西臨海水族園といえば、(主に給餌時間にあわせて)かなりガッツリと内容のある展示解説ガイドをしてくれるのが特徴なのですが……。
コロナ感染対策の一環で、解説ガイドは中止。

「教育普及係」という部署が存在するくらい、こういう解説ガイドに力を入れている水族館ですので、担当の方々はきっと歯がゆい思いなんだろうなぁ……なんて思ってしまいました。(それでも、まずは営業再開してくれただけで嬉しすぎるんですけどね!)

館内をざっくり1周したところでランチタイム。
入館者制限をしているおかげもあり、レストランも「密」ではなく、安心して静かに食事をすることができました。
久々の訪問ということで、定番メニューの「まぐろカツカレー」をいただきます!

あ、そうだった。マグロ展示を見忘れていました!(ちょっと人が多かったので)
館内2周目で、しっかりマグロも見なければ。

空いていたので「マグロのマクロ撮影」とかダジャレに興じてしまったの図。

そんな感じでマグロ撮影に夢中になっていたところ……、
なんと突然、事前予告なしの解説ガイドが始まりました!

マグロの大きさ、形、泳ぎ方などなどについて、みっちりレクチャー。
先ほども書いた通り、葛西はもともとこういう解説イベントに力を入れている水族館なので、このゲリラ解説イベントに遭遇できたことにちょっと感激……!

※事前に告知して開催すると人が集まって「密」になってしまうので、それを避けるために館内の様子を見ながら不定期で開催しているようです。

「水槽を眺めるだけでもいいけど、できれば生き物たちのことをもっと知って欲しいの!!!」という、スタッフの方々の熱意にふれたような気がしました。

あぁ、コロナ下でもこうやって、いろんな創意工夫でがんばってるんだなぁ……。

■最後はいつも「ゼロ密」の淡水展示!

そんなこんなで、だいたい4時間弱くらいの「空いてるかさりん」滞在となりました。

最後は屋外順路の「淡水生物館」も忘れずに。
(順路のはずれにあるので忘れられがちなエリアです)

はぁ、癒し。
まさしくこの水面のごとく、静かで平穏な時間が流れておりました。

東京・葛西臨海水族園に、河童を見に行ってきました!UMA?見世物小屋??いやいや立派な「水族館展示」だったのでした!

見過ごされがちな展示エリアではあるのですが、陸上部分の植栽だったり滝の造形だったり、作りこみがものすごいんです。水槽の広さに対する魚の数も、それこそ「密」ではなくて、自然の川の中を眺めているような気分にさせてくれます。

そんなわけで「完全予約制の葛西臨海水族園がとても快適だった話」でした!

もちろん、こんな入場制限なんかなくなって早くまた「誰でも思いついたときに水族館に行ける世の中」になって欲しいと願う一方……。

「完全予約制」もアリだなー、と思ってしまう自分もいました……。

なにしろまず「空いている」。
コロナ前の葛西の平均来館者数が、だいたい4,000人/日だったそうです。(2019年度の年間来館者数:約127万人。葛西は毎週水曜定休)

これは平日や閑散期も含んだ平均値ですので、現在の「1日上限2,000人」という入場制限は、コロナ前の「空いてる平日」くらいな混雑具合だと思われます。

そしてこの状況で「わざわざ事前予約をしてまで水族館に来る人」というのは、たぶん「それなりにちゃんと水族館を見たい人」が多いのだと思います。(逆に「コロナ禍でも平気で外出する人」というメッシュもかかってる可能性もありますが。。。)

今回の葛西訪問、ほんと随所に「あぁ、水族館って本来はこういうための施設だよなぁ」ということを感じられて、とても居心地がよかったです。

葛西みたいな公立園館は「誰にでも開かれた公共施設」である必要があって、だから本当は入場制限なんてしたくないのかもしれません。民営館ほどではないけれど、収益性を考えても本当はバンバンお客さんに来てもらいたいはずです。

ただ……
水族館に行く側の立場からすると「混んでる葛西」ってほんと快適性が著しく落ちるので……

「葛西の素晴らしい展示を隅々まで味わいたい!」という人にとっては、この「完全予約制の葛西臨海水族園」、とてもとてもオススメです!

※もちろんコロナ禍の外出ですので、自己責任/自己判断 になってしまいますが。

スポンサーリンク
写真素材のピクスタ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Copyrighted Image