人生初のダイビングが水族館の大水槽だった話。【#うみの杜ダイビング】

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実は、ダイビングのライセンスを持っていないのです。

「魚が好きです」「水族館が好きです」「飼育係になりたかったです」と言うとしばしば勘違いされるのですが、そもそも体験ダイビングすらしたことがないのです……。
(いや、曲がりなりにも「飼育係になりたかった」とか言うなら学生時代にそれくらい取っとけよと、つくづく思う。。)

いやーーーー、、
小笠原行ったりニューカレドニア行ったりしてるんだから、体験ダイビングくらい行く機会は多々あったのですが。(でも旅先だと他にも水族館巡りとか磯遊びとか山歩きとかやりたいことが多すぎて、、うむぅ。。)

※毎回「体験ダイビング行ったら絶対ライセンス取りたくなるし……だったら最初からオープンウォーター取っちゃった方が……でも旅行中に3日は割けねぇ……」ってなる。

そして毎回、シュノーケリングを満喫することにする(笑)。

小笠原旅行・第5日目。シュノーケリングして、水族館行って、防波堤から大きなシロワニも眺めて、魚まみれの1日でした!

■地元の水族館で体験ダイビングという僥倖。

そんなことでずーっと「スキューバ童貞」をキープし続けて30数年。ぼちぼち体力も落ちてくるお年頃。もしかしてこのまま水面下の世界を知らないままで行くのかなぁ、なんて思っていました(笑)

そんなある日、よく行く地元の水族館がこんなイベントを告知っ!

#うみの杜ダイビング 仙台うみの杜水族館でダイビングを開催しているショップです! 水族館ダイビングするなら「プラゼールダイブサービス」にお任せください!

水族館の水槽ダイビングイベント、きたーーーーー!
しかも地元ーーーー!!

というわけで早速「うみの杜ダイビング」行ってまいりました!!

どーーーん!
参加証!!!
楽しかったーーー!以上ーーー!!!

……と終わっちゃってもいいのですが、せっかくなのでレポートブログ書いておきます。
(3月になったら仙台遠征がてら参加するわー、という知り合いがポツポツいたので、多少参考になればな~~、なんて)

■入館~事前レクチャーまで。

えーと、当日はまず水族館のエントランスに集合。
今回このイベントを主催されている地元のダイビングショップ「プラゼールダイブサービス」のスタッフの方が迎えに来てくれます。

この日の参加者は我々夫婦と、別のご夫婦の方の計4人。(1回あたりの定員は5名とのことです)

そこでこちらの参加証をいただき、水族館の中へ。(参加証を見せればそのまま入館できますが、館内を見て回る時間はほぼ皆無。館内をちゃんと廻りたい場合は、チケット買って事前に満喫しましょう!)

ショップのスタッフさんに館内を案内され、まずはこれから潜る大水槽を外側から少しだけ観覧。

(※当日は撮ってる時間がなく、別日の写真です。
 1枚目は「おひとりさまナイト」のときなので、普段はないイスが……)

幅14m、水深7.5mの大水槽。ぼくにとっては見慣れた水槽ですが、これからここに潜るのだと思うといつもとは違って見えてきます。
水槽の前で、簡単に水槽内の生き物たちの解説をしていただきます。

そして注意事項。

・スナメリは保護個体なのでこちらから追いかけたり触ってはいけない。
・擬岩は意外と軽いのでうっかりぶつかったりしないように。
・水中ではアクリル面との距離感が見えづらいので衝突注意。
(アクリル柔らかいからタンクとかぶつけて傷つけないように)

というようなことを説明いただきました。

そして普段は入れないスタッフ専用通路からバックヤードに入り、館内の会議室へ。
ふだんは水族館スタッフの方々がミーティングを行っているであろう会議室、水族館好きとしてはそれだけでワクワクします!
バックヤードは撮影禁止だったので、このあとしばらく文字だけの説明が続きます。ごめんなさい!)

会議室に入ると、まずは簡単にイベント内容の再確認。
今回、我々夫婦はまったくのダイビング未経験者だったため、スキューバダイビングの基礎知識からひととおりレクチャーしていただきました。簡単なチェックテストと健康状態のチェックリスト、イベント申込書を記入して、講義終了。

※なお、この会議室にはダイビング体験後はもう戻ってこないので要注意です。ウエットスーツに着替えたあと、荷物はすべて持って移動することになります。着替えも含め、なるべくコンパクトにまとめておくと良いかと。

イベント参加費をお支払いし、ウエットスーツに着替えます。
我々はもちろん自前の機材を持っていないので、ひととおりすべてお借りしました。(ドライではなくウエットスーツです。厚さは忘れました、、、)

自前の機材の持ち込みも可能らしく、同じ回に参加されていたご夫婦は一式すべて持参されていました。ドライスーツ、あったかそう……。

潜る前にトイレもお借りします。バックヤードのトイレなので、水族館スタッフの方が次々に入ってきてめっちゃドキドキします(笑)。

そしていよいよ、ウエットスーツ姿で大水槽まで移動!
着替えや荷物はショップの方が用意してくれたシリコン製のランドリーバスケットに入れて、自分で持っていきます。(なので荷物は少ない方がいいです。屋外も歩きますし濡れたタオルなんかも入れるので、館内撮影用の一眼レフは置いてくればよかった……)

うみの杜水族館の大水槽は上部が開放になっているので、1階の会議室から3階までバックヤードを移動。途中、バックヤードのアレやコレやに目を奪われそうになりますが、そこはぐっと我慢……!(コロナ以降、バックヤードツアーは中止中なのです。。)

そして屋上に到着。
ちなみにこの日は暴風警報が出るような荒天で、屋上はめっちゃ寒かったです

なかなか見ることのない、上から見下ろす大水槽。(昨年1月、バックヤードツアーに参加したときの写真です)

そして傍らにはイロワケイルカの水槽。
館内順路としてはまぁまぁ離れた位置にあるのですが、実は隣接していたのですねー!(こちらも昨年1月のバックヤードツアー時に撮影)

イロワケイルカを上から見るのも滅多にない機会ですので、忘れずにチラ見しておきました(笑)。

■いよいよ水中へ……緊張の初ダイブ!

手荷物をバックヤードの片隅に置かせていただき、屋上で貸出し用のマスクとフィンを渡され、ウエイト(重石)をつけ、いよいよ大水槽のキャットウォーク(作業用通路)へ。

インストラクターさんが酸素ボンベを用意してくれます。その間「もう足はつけてていいですよー」とのことで、いよいよ大水槽へのエントリーも間近!!

とりあえず大水槽への第一歩を撮ってみる、の図。

目の前をでっかいホシエイが通り過ぎていきます!近い近い!!!

インストラクターの方が、補助用のロープを張ってくれます。

水中にカメラを入れるとこんな感じ。
水槽のいちばん底までロープが張られていきます。

そして酸素ボンベを背負わせてもらい、いよいよ水中へ。
「そのままドボンって入っちゃっていいですよ~~」と言われるものの、最初はやっぱり怖かったです(笑)

水中に入り、まずはもう一度、機材の使い方をおさらい。
レギュレーターのくわえ方、呼吸のしかた、マスククリアや耳抜き、外れたレギュレーターの探し方(レギュレーターリカバリー)などなど、ひと通りの基本動作をもう一度しっかり確認します。

(レクチャーを受ける妻さんをこっそり撮影(笑))

そしていざ、潜ります!
ウエイトをつけているので、自然と体が沈んでいくのですね。あ、BCD(浮力調整具)はインストラクターさんが小まめに調整してくれます。

いざ、水中へ!!

……スナメリが現れた!!
大水槽の暴れん坊、スナメリ。まるで待ち構えていたようなタイミングで目の前に現れて本当に水中で吹き出しそうになりました(笑)
好奇心旺盛というか、いたずらっ子というか。

浅いところを泳いでいたマダイを撮影。
この浅さ、この近さでも既に赤色は見えにくいのだなと、水中での光の減衰を実感するなど。(いや、撮ってるときはそんな余裕なくてあとで写真を見返して気付きましたけど 汗)

潜り始めてからも、インストラクターさんが小まめに状況を確認してくれます。
これは「耳抜き大丈夫?」のハンドサイン中。(撮影:PRAZER DIVE SERVICE)

右が今回付き添ってくれたインストラクターさん。めっちゃ気さくで親切で楽しく教えてくれました。

そのままロープを伝って少しずつ水深を下げていきます。素潜りではせいぜい2,3mも潜れるかどうかなので、途中からはもう完全に未知の世界。初めて体感する水圧です。マスクがぎゅーっと締めつけられて慌ててマスクブローをしたり、何度も何度も耳抜きをしたり。

一方、現地でご一緒したご夫婦は既にスイスイと水槽内を楽しまれていました。ライセンスを持っている方はファンダイビングOKみたいです。

まずは水底まで潜り、マイワシの群れを撮影。
レギュレーターから昇る気泡、下から見上げるマイワシの群れ、キラキラ眩い水面の光。あ~~~、コレ見てみたかった景色だ!!

……えーっと、ここでぼくのカメラのメモリーは尽きております。これが最後の1枚でした。

はい。

……やっちまったーーーーー。。。

■ここからはもらい物の写真でお送りします。。

いや、、、潜水中にカメラのバッテリー切れはマジで焦りました、心が死にました(笑)
イベント前に自宅で充電してたはずが不十分だったのか、寒くて消耗が早かったのか、防水ハウジングの中で電源が入りっぱなしになっていたのか。(最後のがいちばん怪しい)

というわけで、ここからは妻さんのカメラ(ショップでレンタル)と、主催ショップのPRAZER DIVE SERVICEさん撮影の写真をお借りしてお届けします!

※PRAZER DIVE SERVICEさんのLINEアカウントを登録すると、当日の写真を後日送ってもらえます!

ふたたび、耳抜きチェック中。(撮影:PRAZER DIVE SERVICE)

こんな感じで、インストラクターさんの手に引かれて大水槽を行ったり来たり。(この年で誰かに手を引かれることなんてないのでちょっと照れくさい笑)

あれ、意外と足長いな俺!(たぶんフィンのせいです)

いやーーー、初めて潜る水深(といっても最深7.5mですが)、初めて感じる水圧、ふわふわただよう浮遊感。「中性浮力でホバリング」ってやつがなかなか上手くできない(笑)。
そして唐突に訪れたカメラの充電切れ。ちょっとだけ頭が真っ白になって、ほんの一瞬、楽しむ余裕を忘れました。。

とはいえこの水中世界を楽しめるのは40分1本勝負。
せめてこの光景を心に焼きつけようと、気を取り直します。
そして撮影はもうすべて妻さんに任せた!という割り切り。(ハンドサインで「カメラ×」って送ったけど、あとで聞いたら伝わってなかったらしい笑)

引きつづき妻カメラ撮影より。(プライバシーに配慮し、画像の一部を修整しています)

水中からアクリルの向こう側がどう見えるのか、というのはぼくもずっと気になっていました。なるほど、水中側からもアクリルの向こう側(ふだん我々が観覧してる側)ってちゃんと見えるのですねえ。
もちろん、我々人間と魚たちとでは目の構造もちがうでしょうし、これがそのまま魚たちの視界ってわけでもないのでしょうが、フラッシュ光ってやっぱり水槽内からも見えてるんだろうなぁ……ということも考えたり。

たびたび議論になる「水族館でのフラッシュ撮影」。結局のところアリなの?ナシなの?「魚好き」かつ「カメラ好き」という立場でちょっと考えてみました。

大水槽のアクリルガラスの「縁(ふち)」。
こんなとこに注目してしまうのも、水族館マニアの性(さが)でしょうか。観覧側からじゃ絶対に見られないですからね。

水底の岩陰(観覧側からは死角)にひそむドチザメたち。(撮影:PRAZER DIVE SERVICE)

インストラクターさんがイワシ用の撒き餌を用意してくださいました。

たちまちマイワシの大群に取り囲まれます。
すごい魚影。そして給餌中のマイワシ、めっちゃ速い!!(右下にうっすら見えているのが自分)

マイワシを追いかけて(?)、スナメリ登場。さりげなく糞をしている。

近いってば!!

近い近い近い!!!(撮影:PRAZER DIVE SERVICE)

別組のご夫婦は冷静にスナメリを撮影されていました。あたりまえだけどこれが経験値の差……!(水底に立ち膝でまっすぐ立つことすら、なかなかできなかった)

昔からずっとやってみたかった、水中から水面を見上げる、の図。
シュノーケリングでも試すんだけど、浅いし浮力もあるしなかなか上手くできないのです。

だんだん慣れてきて、擬岩のそばに潜む魚たちを探してみたり。
マイワシとくらべてマアジは擬岩まわりにたくさんいるみたい。

こちらはイシダイ。
ほかにも、水底には大きなマアナゴが潜んでいたりします。

こちらはたぶんこの水槽イチのレアキャラ「カイワリ」。
1匹しかいません。ぼくは発見できず、妻さんはしっかり写真まで撮っていた。くそー(笑)。

再び、手を取られて大水槽を遊泳中、の図。
背後のスナメリが完璧なタイミングすぎる。

そんなこんなで、あっという間に40分が経過。(残り時間とかボンベの残圧も、インストラクターさんが小まめにチェックしてくれます。ほんと至れり尽くせり)

名残を惜しみつつ、ゆっくりと浮上。
あ、ロープをしっかりと握りしめる手が初ダイブの緊張を表してますねー(笑)。

■あたたかいシャワーで生き返る。

大水槽から上陸し、機材類を外してもらい、そのまま再び水族館の屋上へ。

ちなみにこの日の気温はたぶん5℃くらい。大水槽の水温は20℃。水から上がると、濡れたウエットスーツが急速に冷えていきます。(そして自分はサンダルを忘れて素足だったので、屋上の冷えたコンクリートが冷たいというよりもはや痛い

フィンやマスクを返却し、ウエットスーツ姿のまま着替え荷物を持って再び館内へ。バックヤード1階にあるシャワー室で着替え&シャワーを使わせていただきます。もちろんしっかりお湯も出ます。はぁぁぁあ、マジで生き返るぅぅぅ。

そしてたぶんここ、水族館スタッフさん用のシャワールームだよな??
ショー終わりのトレーナーさんとか、潜水掃除を終えた飼育員さんがシャワー浴びるとこだよな??

バックヤードツアーでもシャワーは使えませんからね!
なんという聖地!

■ショップの皆さん、水族館の皆さん、ありがとうございました!!!

そんなこんなで、あっという間に貴重な時間は過ぎていきました。
シャワーから上がり、インストラクターさんから本日の参加証明書とショップカードをいただいて退館。(閉館時間を過ぎてからの退館なので、館内のコインロッカーに荷物とか入れないようご注意!)

醒めない興奮なのか、水中の浮遊感なのか、フワフワした気持ちのまま帰路につきました。(水深的に「窒素酔い」ではないハズ……)

いやー、ほんと楽しかったーーー。

帰宅してからリモート飲みで感想を喋ってたら「ウチの地元の水族館でも大水槽ダイビングやってくれないかなー」という話がちらほら。

実際、体験ダイビングプログラムのある水族館もいくつかあるのですよね。
個人的には「なかがわ水遊園」のアマゾン大水槽の体験ダイブイベントは、前々からずっと気になっています。不定期開催ですが。

一方で、飼育生物との兼ね合いだとか水族館側の事情で、どこの水族館でもできることではないのだろうな、と思います。

我々素人ダイバーが水槽に入ることで生き物たちや展示水槽に悪影響が出るなら、大前提としてそんなイベントはできないでしょうし。

逆に、ダイバーにちょっかいを出す生き物がいるかどうか、とかも。
うみの杜のスナメリも、いざ至近距離に近寄られるとまぁまぁ怖いです(笑)。「海中の危険生物」というと一部の大型サメを連想してしまいますが、ウミガメとかのほうが地味に危なそう。(好奇心も食欲も旺盛、歯が鋭い、アゴ強い)

あとは、ただでさえ多忙な水族館スタッフの方々に体験ダイビングのお世話までお願いするのは大変でしょうし、うみの杜みたいに地元のダイビングショップと連携できているのってすごく良いのだろうなぁ、と思ったりしました。
地元にガッツリ密着したイベントで、うみの杜らしいよなぁ。

4月以降も開催続行するかも?とのことなので、興味のある方はぜひ!

自分も機会があれば、もう一度チャレンジしたいです!
(カメラの充電をちゃんとしたい)
(というかハウジング付でショップから借りた方がお得だと気付いた)

(※ハウジングだけネットでレンタル⇒3千円強
 ショップでハウジングからレンタル⇒2千円)

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