【宿泊イベント】仙台うみの杜水族館「夜の生物観察会」に行ってきた!

イベントレポート

▪️水族館に泊まってみたい!

我が地元・仙台うみの杜水族館で、夏になるとお泊まりイベントを開催しています。
数年前から存在自体は知っていたもののなかなか参加できず、今回初めて参加する機会に恵まれました!

実は2016年から開催されているという、うみの杜のお泊まりイベント。
“親子で楽しむ”「夜の生物観察会」と銘打たれつつも、2018年からは大人だけでの参加も可能となっているようです。(その後、コロナ禍で中断期間を挟む)

夜の生物観察し大水槽前でおやすみなさい 仙台うみの杜水族館でお泊まり体験
閉館後の水族館で生き物の夜の様子を観察しながら「お泊まり体験」ができる「夜の生物観察会2018」が9月14日から3回にわたり、「仙台うみの杜(もり)水族館」(仙台市宮城野区中野4、TEL 022-355-2222)で開かれる。

最初に二点、言及しておきます。
*撮影ガチ勢向けのイベントではない(館内が暗いので)
*あくまで「親子連れ」向けがメインの観察会イベント
(今回、開催直前にまだ空きがあったので申し込みました)

そこを踏まえたうえで、いい大人がぼっち参加してきたイベントレポートをお届けします。
大人でも十分楽しめるイベント、いや大人だからこそ楽しめる貴重な体験もたくさんできたイベントでした!

▪️夕暮れ時の水族館へ。

イベント開始は19:30から。
夕暮れの空にコウモリが舞うのを眺めながら、水族館へ向かいます。

着替えや洗面道具、寝具を入れたキャリーバッグをガラガラ引いて、水族館へ。
この時点で既に、普段の水族館訪問ルーティンとは違います。興奮が高まる!

入館するとまずは、普段は入れないレクチャールームへと案内されます。
この日の参加者は30人ほど。(定員は40名)
やはり参加されている方のほとんどは親子連れで、「大人のぼっち参加」は私を含め数名ほどでした。

レクチャールームで「開会式」やイベントの諸注意を受けた後、まずは普段は行くことのできない「水族館の屋上」の見学会へ。
(あ、泊まり用の荷物は就寝時間までレクチャールーム内に置かせてもらえるので助かりました!)

大水槽を、普段は見られない屋上側から。
水槽の上が開放されていて、昼間は太陽の光が注ぎ込む大水槽。夜間は小さな投光器がいくつか点灯され、完全な暗闇ではなく薄暗さを維持しているそうです。(確か、マイワシが群れを維持して大型魚から身を守れるように、だった気がする)

これも普段は見られない光景。
2階屋外の「海獣広場」を上から眺めるのは初めてです。遠くには仙台港の夜景も見えました。

屋上見学会、魚類展示については安部副館長が、海獣展示については担当の飼育員の方が説明をしてくださいました。この後の自由見学タイムにも館内を巡回されていて、気になったことや素朴な疑問を気軽に質問することができます。至れり尽くせり!!

▪️とにかく暗い館内!!

屋上見学のあとは、館内の自由見学時間。

びっくりしたのが、とにかく館内が暗い!!

1階も2階も、屋内エリアは基本的にこんな暗さです。
実はこれでもあとで多少明るさを補正していて、実際にはほとんど漆黒の闇の世界。

 

ところで先ほどから赤っぽい写真が続くのは、この「夜の生物観察会」では赤いセロファンを貼ったライトのみ、使用が許可されているから。(赤いセロファンは当日配布してくれました)

 

そして、アカシュモクザメの水槽や海獣類の水槽など、一部エリアではこの赤いライトも使用禁止。

夜の生き物たちの世界に、赤いライト1本だけ携えて、そっとお邪魔していく感覚。
ライト使用OKの場所でも、できるだけ生き物を直接は照らさないようにしながら館内を進んでいきます。

館内探検を始めて早々に「これは撮影向けのナイトイベントではないな!」と察しました。
(なにしろ、ISOを最低でも12800以上に上げないと、ほとんどまともに写真が撮れない世界です)

 

トラザメの水槽。
暗闇の中で、目だけ光っています。こういうのはこの漆黒の館内でしか見られないねえ。

▪️普段は入れないところに入れるのも楽しい!

だんだんと暗闇に目が慣れてきた頃、あることに気がつきました。
館内のあちこちのバックヤード扉が開いているのです。

通常営業中には見ることのできない場所への入り口。これはもう、片っ端からチェックするしかありません!

濾過装置が設置されている区画。
水処理担当の飼育員の方が待機されていて、ほとんどマンツーマンでたっぷりと濾過装置の話を聞くことができました!逆洗の様子がわかるように、透明な配管が組み込まれてるのもすごい!
(ってこれ、本当に親子向けのイベントなのか???見どころがマニアックすぎる 笑)

 

淡水魚コーナーの裏側。
FRP製の予備水槽で何かが飼育されていました。(何がいるのかは暗くて分からず 笑)

 

2階、うみの杜スタジアム脇の扉。
ここの扉が開いているの、他のナイトイベントや体験イベントでも見たことない!(まぁ、扉の向こうはただの通路なんだけど)

▪️夜ならではの生き物たちの姿!

我が最寄りである仙台うみの杜水族館ですが、消灯時間後の真っ暗な館内を歩くのは初めてです。
昼間とはちがう生き物たちの姿を、あちこちで見ることができました。

オジサン。
夜は赤っぽい体色に変わって、水槽の底の方でじっとしていました。

典型的な夜行性の魚、マアナゴ。
土管から出たり入ったり、水槽内を自由に泳ぎ回ったり。
(なお、マアナゴの水槽は夜になるとほぼ完全に暗黒の世界でした 笑)

 

昼間は隠れがちな干潟コーナーのカニたちも、夜になると隠れ家から出てくるようです。

 

館内でたぶん唯一、昼夜逆転しているミズダコの水槽(日中の通常営業時間中は、赤い照明が点いている)。彼らにとっては今が「昼間」。

 

うっすらと明かりの灯った大水槽も、昼間とは少しちがった姿を見せていました。

観覧側がほとんど完全に真っ暗なので、なんだか暗闇に浮かび上がるような迫力。

その幻想的な雰囲気と館内の静寂さに思わず立ち尽くしてひとり大水槽を眺めていると、
背後から安部副館長が声をかけてくれて「マイワシの群れ、昼間より動きがおとなしくて水面近くにかたまっているでしょう?あれが夜の姿なんですよ」と教えてくれました。

逆に夜になると活発になるのが、ドチザメやスズキといった捕食者たち。

特にドチザメは、悠然と泳ぎながらたびたびマイワシの群れに突入していました。群れを追い散らして、はぐれた個体を狙っているようです。

昼間の水族館とはまたちがう、生き物たちの姿。
自然界の海で繰り広げられているはずの「食う・食われる」の世界を垣間見れたような気がして、2階側の観覧席からずっと大水槽を眺めていました。

 

夜の自由行動時間は実質1時間ちょっと。正直言えばちょっと物足りない。でもそれはきっと大人目線で、親子連れ向けのイベントとしてはちょうどいい時間配分なんだろうな、と思いました。

▪️大水槽前で就寝。(寝れないw)

消灯時間は22時。
その少し前にレクチャールームに再集合して、夜間の注意事項を聞き、就寝場所の大水槽前へ。

ここを今日のキャンプ地とする!!

あ、就寝場所はくじ引きで決めます。
以前は早い者勝ちだったそうですが、そうすると場所取り合戦になってしまうので「くじ引き」方式に改めたのだとか。

くじの結果、わたしが引き当てたのは大水槽正面・最後尾の壁際。
区画割りに余裕があって、1人参加では十分すぎる広さです。

寝具は各自持参。館内は空調が効いているので、多少あたたかめの用意がよさそうです。あとは床に敷く用に、アウトドア用のクッションマットなんかもあると便利かもしれません。(わたしは寝袋と薄手の布団を持っていきました)

さてさて、それではおやすみなさい……
なんてすぐに寝つけるわけもありません。もともと夜型ですし、深夜の水族館なんてもうワクワクしてしまって。

就寝準備ついでに、少しだけ館内を散策。

消灯時間(22時)後は、大水槽前のエリアから向こうには入れないようになっています。

フードコート側も閉鎖中。(右側のトイレは使えるので、ここで洗面や歯磨きができます)

エントランスホールへは出られます(館外へは出入り禁止)。
生き物こそいないものの、誰もいない夜の水族館の雰囲気にちょっとワクワク。

ん?
2階には上がれるのか??
と思いつつ、たぶんそれはNGなんだろーなと思って上がらずにおきました。(災害時の避難経路として開放してあるのかな??)

1階バックヤードにある打合せ室。
夜食を食べたりとかは、ここを使ってよいそうです(大水槽前は飲食禁止)。自販機も使えます。

普段は入ることのできない部屋なのでなんだかワクワクして、結局わたしはこの部屋で夜食を食べたりスマホをいじったりしてしばらく寛いでました。

午前0時近く。
改めまして、おやすみなさい!

 

▪️早朝の水族館も楽しい!

翌朝。起床時間は6時半。(朝が弱いのでちょっと辛い 笑)

眠い目をこすりつつ、顔を洗いに洗面所へ。
おお、開館前の誰もいないエントランスホール。

 

持参した朝食をイルカスタジアムで食べることも可能です。

 

夜は真っ暗だったイロワケイルカ水槽。
セーラとライトの歳の差カップル、朝はのびのびと泳いでいました。

 

昨夜ずっと張りついていた大水槽。
残念ながら(?)、ドチザメたちの捕食行動は朝はもう見られませんでした。一方マイワシたちは、夜と同じように水面近くで群れています。まだちょっと夜モード?

 

そして、陸上生物でも意外な発見が。

広瀬川ゾーン(淡水魚コーナー)のニホンリス。

(暑い時期は特に)日中は巣箱で寝ていることも多いニホンリスですが、朝早い時間帯は、おどろくほど活発に飼育場内を駆け回っていました。

クルミ丸ごとくわえたまんま飛び回れるんだな……。

基本的にはカメラで追うのも難しいくらい素早く動き回っているけど、ときどきクルミをかじろうとして止まるので、その瞬間がシャッターチャンス。

▪️また参加するなら:先に昼間の館内を見といたほうがいい。

1時間ほど館内を散策し、朝8時に閉会式。
「観察会のしおり」に修了スタンプを貰って、解散です。

イベント参加者は9時からの通常営業にも再入館できるので、車の中で少し時間をつぶしてから再入館。館内をぐるっと一周してから帰宅しました。

通常営業時間の館内、当たり前なんだけど、水槽がちゃんと明るい(笑)。

前日の夜間観察時はとにかく暗くて、掲示に気付かずスルーしてしまった解説パネルもけっこうあったりして。
なので、本当にきちんと夜の水族館を満喫したい場合は、イベント前の日中にあらかじめ館内を回って予習しておくのがよさそうです。

 

特にこういう小水槽群は、展示生物が替わっていることが時々あるからね。

日中でも目立つミノカサゴだけど、本来は夜行性のはず。
夜はどんな姿だっただろう?とか、

同じエリアにあるサンゴ礁大水槽には、ヒフキアイゴをはじめ、アイゴの仲間が何種類も。
夜になると体色を変えるアイゴの仲間。これも「夜の姿」をチェックしそびれたなあ。

なのでできれば、「お泊まり当日の通常営業」もセットだと予習ができて嬉しいなあ、と少し思いました。

▪️大人のぼっち参加でも楽しかった!(でも基本的には親子優先だよ!)

初めて参加した「うみの杜のお泊まりイベント」。

わたしにとって一番身近でいつも通っている水族館ですが、だからこそ、普段とはちがう館内の雰囲気や生き物たちの姿を楽しむことができました。

「水槽の前で童心に帰れる」人であれば、大人でもとても楽しいイベントだと思います。
(逆に、館内は真っ暗で特別な演出やショーイベントがあるわけではないので、デートや観光目的の方にはあまり向いていないイベントかも、とも思いました)

 

とはいえメインはあくまで「親子連れ向け」なんだろうなというイベント趣旨も感じたので、また次回機会があれば、「締切直前まで空き枠があった場合に限り」ぜひ参加したいな、と思っています!
(というか「大人のお泊まりイベント」もぜひ開催を熱望するんだけど、“大人向け”の方がいろいろと運営の難しさもあるのかもしれないなあ)

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