【水族館探訪記】2017.12.20_『須磨海浜水族園』訪問記~オーストラリアの淡水魚たち

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■少し前の話。

去年(2017年)12月に友人の結婚式ついでに関西方面を遠征してきたのだけれど、
なぜか「ニフレル」の訪問記だけ書いてもうひとつを忘れていた。

大阪・万博公園に2015年にオープンした『ニフレル』に行ってきました!『感性にふれる』というコンセプトのとおり、生き物の面白さが直感的に伝わる、とてもよい空間でした!

という訳で「すますい」に行った話です。

■「熱帯魚好き」、特に「古代魚好き」は絶対行ったほうがいい「すますい」!

「すますい」の訪問記は1回では書ききれないので、たぶん何回かに分けて書くことになると思うのですが、総括して言えるのは「世界中の淡水魚が素晴らしく贅沢に展示されている」ということ。

特に古代魚(ピラルクー、ガーパイク、アロワナ、肺魚etc…)が好きな人は、ぜひ一度訪問されることをお勧めします。水槽の前で何度も釘付けになって、本当に何回でも行きたくなる水族館。

(こんな紙芝居をやってるくらいだから、「古代魚推し」は確信犯かと。)

■「オーストラリアの古代魚推し」は珍しい!

また次の記事で書きますけど(たぶん、、、)
「アマゾン水槽のピラルクー」
「種類豊富&ご長寿ガーパイク」
どちらも素晴らしい!あとヘラチョウザメとかアフリカン肺魚とかもちゃんといる!

それらの素晴らしさも当然、しっかりご紹介しますけど(たぶん、、、)個人的にいちばん、んもう水槽前で奇声を発しちゃいそうなほどに感動したのは、それほど目立たない場所にあるこちらの水槽。

ガーパイクや肺魚がいるコーナー(冒頭で紹介した紙芝居を上演している場所)のすぐ先、順路を曲がると唐突にこの水槽が現れる。

正直、目立たない場所なのでスルーしてしまう人がとても多かったのだけど、自分はこの水槽が目に飛び込んできたとたん「ぉおぅっ!」と小さく呟きしばらく立ち尽くしてしまった。

水槽の間口は5mくらい、奥行きも3~4mくらいあるのかな。やや水位を下げて水辺っぽい演出がしてあって、強めの照明(自然光だったかも)が燦々と降り注ぐ。

そしてその中を泳ぐのは、オーストラリアの河川に住む2種類の古代魚。
・ネオケラトドゥス(オーストラリア肺魚)
・スポッテッド・バラムンディ(サラトガ)

■あんまり見ない魚たちなんです。尊い!

ネオケラトドゥス(オーストラリア肺魚)
原始的な肺を持つ「肺魚」はアフリカ大陸に4種類、南米に1種類、そしてオーストラリアに1種類いるけれど、その中でいちばん原始的かつ希少なのがこの「ネオケラトドゥス」だ。
野生生物保護に力を入れているオーストラリア原産ということも手伝ってか、ワシントン条約(サイテス)に掲載されて厳重に保護されていて、輸出入は原則禁止。その当時は上野動物園の水族館に、でっかいネオケラが展示されていたなぁ(密輸で摘発された個体だった気がする)。

2000年代半ばにオーストラリアで人工ブリードに成功し、政府から認定され個体識別のマイクロチップを埋め込まれたブリード個体に限り流通OKとなった。当時のアクア業界(自分も当時、その端っこにいた)に衝撃が走った出来事だった。

なんとも言えない笑ったような顔つきが可愛い。気の荒い(というか顎の力が強くて気まぐれな一撃で致命傷になる)肺魚の中ではおとなしいらしく、複数飼育できるのも魅力。

ただし「100年生きる」なんて話もあるくらい長寿命。大きさも最大1m。そして未だにとても高価。とてもじゃないが自分にとっては、自宅の水槽で何匹も飼えるような魚じゃない。そんなわけで、今でも水族館で見かけるとなんとも言えない憧れの気持ちを抱いてしまう、プレミアムな魚。

・スポッテド・バラムンディ(サラトガ)
アロワナと聞くと「アマゾンの魚でしょ」と言われる。
もしくは「ものすごく高い魚でしょ」とも言われる。

前者は南米産のシルバーアロワナ&ブラックアロワナで、後者は東南アジア産のアジアアロワナだ。(ちなみに南米産のアロワナは、アジアアロワナと比較するとずいぶん安価。)

けれど実際にはそれ以外の大陸にもアロワナの仲間は分布していて(大陸移動説の根拠にもなっている)、オーストラリアには「バラムンディ」と呼ばれるめちゃくちゃカッコいいアロワナが2種類生息している(「ノーザンバラムンディ」と「スポッテド・バラムンディ」の2種類)。
ちなみに現地で「バラムンディ」というと日本の「アカメ」に近縁な魚のことも指すらしく、というか釣りの対象としてはそっちのほうがメジャーだったりするらしく、、、ややこしい。アロワナのほうは現地では「サラトガ」と呼ぶのが主流なんだとか。

ノーザンもスポッテドも、がっしりした武骨な体格にところどころ薄桃色の差し色が控えめに入る美しい魚なんだけど、「シルバー&ブラックアロワナほど庶民的じゃない」「アジアアロワナほどプレミア感がない」という微妙な存在でマイナー扱いされてる不遇の魚。(実際のところは、これまた野生生物の保護に厳重なオーストラリア政府が、なかなか輸出許可を出さないからなんだろうけど)。

とにかく、そんなマイナーな立ち位置も含め、個人的にはアロワナ界でバラムンディたちがいちばん好きです。

■そんな2種類の堂々たる競演!しかもたくさん!

ネオケラも、バラムンディも、単体であれば意外とあちこちの水族館で見かけたりする。

ただ、たいていは「世界の珍しい魚」みたいなくくりで小さめの水槽に単独飼育されたりしていて、「すますい」のように広い水槽で、現地を再現するように両種を一緒に展示しているというのは、なかなか見かけないんじゃないでしょうか(やってるとすれば「アクアトトぎふ」あたりか)。

しかも、写真で確認できるだけでもネオケラは5匹、バラムンディは3匹!
どれもが立派な個体ばかりで、思わず「ネオケラ様」「サラトガ様」と呼びたくなっちゃうオーラすらある水槽(実際、水位が低いので半ば膝まづくような体勢で撮影していたのだ)。

大小たくさんの水槽が(わかりにくく)散在する「すますい」ですが、こんなマイナーな水槽も、ぜひお見逃しなきよう!

※「関西まで行けないよ!」という人には、ネオケラさんだけなら上野動物園ビバリウムにも素晴らしい展示があるので、そちらもとてもおススメです。

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