2017.12.08_『生きているミュージアム』ニフレル訪問記

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■『ニフレル』にふれる!

大阪・万博公園に2015年にオープンした『ニフレル』に行ってきました!

オープン以来ずっと気になってて行ってみたかったんですけど、
なかなか関西遠征の機会に恵まれず。
オープンから2年越しの初訪問です。

『感性にふれる』というコンセプトのとおり、
生き物の面白さが直感的に伝わる、とてもよい空間でした!
訪問前の先入観は見事に覆され、なんだかんだで4時間半くらい滞在してしまったのでした。

■最初の印象:なんかチャラい(笑)

大阪モノレールの「万博記念公園駅」で下車し、
あの『太陽の塔』を横目に公園内を歩いていきます。
やがて、観覧車のすぐ下に、なんだか水族館らしからぬ建物を発見。

なんだかオシャレな雰囲気に少し気圧されつつ、入場。
館内に入って最初のイメージも「なんだか……チャラい??」でした。
けれどこのイメージは、館内を進むにつれてどんどん消えていきました。

■スタイリッシュかつマニアック!!

■『わざにふれる』ゾーン

白を基調にした水槽群と、明るい照明。
(余談ですが、照明が明るいのは、撮影的にはとてもありがたいです 笑)

水槽もただのオシャレ・アクアリウムではなく、
テッポウウオの水槽はマングローブが再現されていたり、
ヨダレカケの水槽には造波装置が設置されていたりと、
『わざをみせる』というコンセプト通り、生態重視な展示だなぁ、と感じました。

同じゾーンには、トラフザメやメガネモチノウオ、カスリハタが泳ぐ水槽が。
この水族館の中では「大水槽」と呼んでいいのかも。

この大水槽では、キュレーター(飼育スタッフの方のことをこう呼びます)の方々が
「ハズバンダリー・トレーニング」を実演。

解説をちゃんと聞くと分かるんですが、ただの餌付けショーじゃないんです。
これについては、また後日詳しくご紹介します。

■『すがたにふれる』ゾーン

明るく開放感のある『わざにふれる』ゾーンから一変、
『すがたにふれる』ゾーンは、落ち着いた大人の雰囲気。

キューブ型の水槽に、基本的には1水槽1種類ずつ、色々な生物が。
あえて自然っぽいレイアウトではなく、人工的な装飾で
それぞれの生き物の「造形の面白さ」を表現しているようでした。

こういう「見せ方重視」の水槽だと、
「生き物の健康に配慮してないんじゃないの?」と思われそうですが、
そんな印象は受けませんでした。

生き物の魅力を伝えるためには、「展示生物の健康」って最低条件ですもんね。
・明るい環境を好む生物は、照明の明るい『わざにふれる』ゾーンに、
・暗い環境を好む生物は、照明の暗い『すがたにふれる』ゾーンに、
と配慮されているようにも思いました。

(ちなみに、飼育・展示については「海遊館」がプロデュースしています)

■水族館?動物園?!

■『うごきにふれる』ゾーン

二重の自動ドアで仕切られた『うごきにふれる』ゾーン。
一歩足を踏み入れると、これまでとはぜんぜん違う空間が!

室内に、動物園??!
しかも、観客が歩く通路をカピバラが堂々と歩き、
頭上にはオニオオハシが飛び、ワオキツネザルが走り回ってます!

ペンギンやカワウソも至近距離で観察することができます。
いや、これはむしろ我々が「動物たちの住処にお邪魔する」
という感覚のほうがよさそうです。

タッチコーナーではないので、動物たちに触ったり、餌付けしたりは厳禁です。
不測の事態に備えてか、キュレーターの方々が何人か、常に動物たちのお世話をしています。

※『わざにふれる』ゾーンも、上面がオープンになった水槽が多くて
より近い距離で、生き物たちの姿を楽しむことができました。
こういう開放的な展示方法が可能なのは、キュレーターの方々が
常時巡回してくれているおかげかな、と思います。

■(おまけ)マニアックな楽しみ方(次回予告)

『みずべにふれる』ゾーンには、ホワイトタイガー(虎)が飼われているのですが
ぼくのお目当ては、この展示の水中部分にいる魚たち。

写真が暗くって申し訳ないのですが、なんだかやたらと雑多な種類の魚が
ワラワラ泳いでいるのです。

Twitter経由で「ここにいる魚の種類をぜんぶ調べてこい」という
無茶振り(笑)をいただいたので、頑張ってきました。

次回は、ちょっとそんな自己満足ネタを。

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