【水族館探訪記】2019.10.05_箱根園水族館~太陽光燦々!輝く大水槽~

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■晴れの日に行きたい水族館、個人的ベスト1位かも!!

「水族館って、天候に楽しめるからいいよね~」
「今日は雨だから、屋内で遊べる水族館に行こう」

そんなふうに言われることもある、レジャー施設としての水族館。確かに、屋外展示が多い動物園と比べると天候に左右されにくく、雨の日の水族館はときに意外なほど混んでいたりします。

けれども、屋内の水槽展示だって天候によって見せる顔を大きく変えるんです!

そんなことを、先日行った箱根園水族館で実感しました。

こちらが、箱根園水族館の館内中央にどーんと広がる海水大水槽。

水中を放射状に差し込む光芒が美しい。
かなり水深のある大水槽なんだけど、その海底にまで光が射して、
光の当たる写真の右半分は、水族館の水槽とは思えないくらい明るく輝いている。

たっぷりの光が射しこむ水中を泳ぐ魚たち。最近よく見るLED照明の人工的な青さではなく、自然な色合いの光が水中に溶け込んで波長の長い赤色光だけが減衰することで生まれる、ギラつきのない落ち着いた青色の世界。
まるで海の中にいるような錯覚に陥りそうになるけれど、よく考えるとここは箱根の山の中なんだよなぁ……。

この、素晴らしく明るい輝く大水槽。その理由はバックヤードツアーに行って判りました。

こちらが、先ほどの大水槽を上から見たところ。
水槽上部が完全に開口していて、晴れた日にはたっぷりの太陽光が水槽内に降り注ぐのです!!この日は快晴で、案内してくれた飼育係さんいわく「今日は最高のコンディションですね!!」とのこと。ラッキー!!

※この水槽構造を知っている一部の水族館ファンの方々の間で、先日の台風19号のとき「箱根園は大丈夫か?!大雨で水槽が溢れちゃうんじゃ?!」なんて心配の声が上がっていました。

大きな被害はなかったようで、ひと安心です。

■覗き窓水槽で、水中探検気分にひたる!

この海水大水槽、実は水槽内のあちこちに写真のような丸い覗き窓が設けられています。

子どもの背丈でも覗ける窓もあって、親切設計。
こういう覗き窓は他の水族館(たとえばすみだ水族館とか、えのすいとか)でもあるけれど、水槽内が抜群に明るいから覗き窓からでも水槽内が見やすくて嬉しいです。

水中を悠然と泳ぐメガネモチノウオ(ナポレオン・フィッシュ)。なんだか潜水艦の窓からこっそり観察しているみたい。

大水槽の中央には沈没船が沈められていて、そこを漁礁に群れる魚たちを見ていると本当に水中探検しているような気分!これはほぼ水底付近にある窓なんだけど、それでもこれだけ明るい水中世界が広がっています。

■たっぷりの太陽光に輝く姿が美しい!大水槽の魚たち

さてこの大水槽、展示されている魚自体はそれほどこだわりなく色々入れられているようですが、気になった魚&生き物を何種類かご紹介!

精悍な顔つきのターポン。
都内の水族館でも何カ所かで見られるんだけどなぜか大抵トンネル水槽に入れられてることが多い。トンネル水槽の曲面ガラスだとどうしても歪んで撮れてしまうんだけど、箱根園の大水槽だと撮影しやすくて、嬉しかったです。

こちらはパッと見で一瞬ターポンと勘違いしてしまうのですが、サバヒーという魚。ボラみたいな顔つきがなんとも可愛らしい。

大水槽に広がる水中景色を眺めるのが至福過ぎてずっと眺めていたら、大きなサラサハタが1匹、水槽中央部であくびをしてくれました。存在感が半端ない!!

サラサハタとアオウミガメのツーショット。

光の射す水中を、水面めがけてゆったり泳ぐウミガメ。思わず「ここは竜宮城かい?」と問いかけたくなってしまう。

ところでこのアオウミガメたち、バックヤードツアーで教えてもらったところによると実は仙台うみの杜水族館から移籍してきた子たちなのだとか。
箱根というまったく思わぬところで、仙台と出会ってしまった!!!

太陽光を上手く取り入れた水族館というのは、たとえばアクアマリンふくしまだったり美ら海水族館だったりけっこうたくさんあるのだけれど、AMFや美ら海は大水槽以外の展示も充実しているので雨の日でもそれなりに楽しめるんですよね。
水族館としての構成がシンプルな分、箱根園水族館は晴れた日の素晴らしさが群を抜いて際立っているような気がしました(これまで自分が行った水族館の中では)。雨の日の大水槽と撮り比べてみたい気もするけど……せっかく箱根まで行くなら、次回もまた晴れた日だといいな!

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