9連休が爆誕した2025年の年末年始。
名古屋を拠点に少し長めの愛知滞在を決めこんだ旅の2日目は、今回の最大の目的地である名古屋水族館へ。
(1日目:碧南海浜水族館への訪問記はこちら)

▪️実に21年ぶりの名古屋港水族館。
名古屋港水族館は、まごうことなき「日本最大級の水族館」だ。
延床面積と総水量は国内最大。水量13,400トン・約3,000人収容の特大スタジアムがあるし、シャチもベルーガ(シロイルカ)も「世界中でここでしか展示されていない生き物」も展示されている。
「日本一」という表現は少々扇情的であまり使いたくないけれど、間違いなくその候補の1つに挙げられる水族館だ。
そんな名古屋港水族館に、実は20年以上行けていなかった。
過去に訪問したのは大学3年のころ(だったと思う)。南紀白浜で他大学の臨海実習に参加した帰り道のことで、改めて指折り数えたら実に21年前だった。
当時はスマホではなくガラケー時代、まだカメラ趣味にも目覚めていなかったので当時の写真は残っていない。21年前のあの日、はたして私は本当に名古屋港に行ったのか。もはやそれすら疑わしいくらい、記憶の片隅に押し込められた思い出になってしまっていた。
「水族館ガチ勢」を自認する者の一人として、これでいいのだろうか。いや多分ダメだ。可及的速やかに名古屋港水族館に行きたい。なおかつ、たっぷりと心ゆくまでだ。
ここ10年近くずっとそう思いながら、いざ名古屋の地に降り立つと東にも西にも南にも北にも魅力的な水族館があって毎回ついハシゴ旅になってしまい、そうして「あの巨大な名古屋港水族館、半日程度の滞在で満足できるわけがない」「どうせ久しぶりに行くなら空いている平日に行きたい」などと幾多ものワガママな煩悩に従い続けた結果、どんどん訪問ハードルが上がって気がついたら21年もの年月が経っていた。
そんなこんなでようやく念願叶ったこの年末。
冬休みシーズン、混雑しているだろうけどそこは目をつぶるとして、名古屋に宿をとって2日間みっちり訪問しようそうしよう。
と、計画を立てて臨んだ、名古屋港水族館の訪問記。
あれだけの巨大水族館、そして2日間滞在。とても1回のブログ記事に収まる気がしないので2回くらいに分けて記すことにして、第1回は海獣類たちをメインにお届けします。
▪️朝イチの楽しみ(1日目)
12月29日。
開館時間に間に合うようにホテルを出て、名古屋港へ向かう。

駅から埠頭を歩き、水族館が見えてくる。
んー、こんな外観だったっけか。21年前の記憶はもう曖昧だ。
開館時間より少し早く現地に着いたのだけれど、早くも入場列ができていた。さすが冬休み。多少の混雑は覚悟しておいた方がよさそうだな。
多くの人が、入館してすぐ目の前にあるシャチ水槽の水中窓に吸い寄せられていく。既に混み始めていたので、一旦そこはスルーしてそのまま順路を進んだ。

シャチの骨格標本をはじめ、標本展示や解説パネルが多々展示されている「進化の海」。
じっくり読みたい展示ばかり。ここもあとで来よう。
「北館」の2階を最奥部まで歩き進み、辿りついた景色。


13,400トンのメインプールの、水中観覧席。
朝イチでここに向かったので、つかの間の無人空間だ。最高に贅沢……。(その後5分もすると他のお客さんも次々やってきて、年末らしい賑やかな館内になりました)



この水中観覧席はカーペットに座ってゆったりと水中世界に没入できるので、今回の2日間滞在中も、疲れるとちょいちょいここをMP回復スポットにさせてもらった。
▪️やっぱりシャチは見ておきたい!
名古屋港水族館を代表する展示生物の1つ、シャチ。
2026年現在、国内でシャチを見ることができる動物園・水族館は3ヶ所のみ。
わたしはと言えば、2014年ごろに鴨川シーワールドを訪問して以来、これまた実に10年以上「生きたシャチ」の姿を拝んでいなかった。そんなわけで、「シャチを見る」はもちろん今回の訪問目的の1つだった。
北館3階のメインプール周りをうろうろ。
あ!いた!

サブプールでトレーニング中の「リン」。

現在は、ハンドウイルカと同居中。


「ショー」ではなく「公開トレーニング」という形で、シャチの豪快なジャンプや泳ぎを紹介してくれる。シャチを見るのがとにかく久しぶりすぎて(というか実質ほぼ初見状態)どう撮っていいものやら分からず右往左往してたけど、運よく目の前でジャンプしてくれた。

ところで2025年の名古屋港水族館といえば、8月にオスの「アース」が亡くなってしまったばかり。
メモリアル写真展が行われていた。在りし日のアースがどれだけ多くの人から愛されていたかが偲ばれて、もちろんアースが生きているうちに足を運べなかった悔いはあるんだけど、それでも今回足を運べてよかったなと思いながら、写真を1枚1枚見て歩いた。

スタジアム脇のサブプールでは他にも、2024年に生まれたハンドウイルカの子ども「ラッキー」の姿を見ることができた。

北館の屋内水槽ではベルーガ(シロイルカ)も展示されている。足を運んだときはちょうどトレーニング&健康チェック中だった。
名古屋港水族館ビギナーすぎるわたくし、実はこれまで「北館」と「南館」がどっちがどっちだかイマイチ分かってなかったのですが、今回「北極海のベルーガがいるのが北館」「南極大陸のペンギンがいるのが南館」と覚えました。
▪️「進化の海」の展示がすごい!
シャチ、イルカ(ハンドウ&カマ)、ベルーガと豪華なメンバーに会うことのできる「北館」。
実はそれに負けないくらい充実していて見応えがあるのが「進化の海」の展示物の数々だ。


陸生哺乳類から、現生のクジラたちへと進化するまでの道すじが描かれたパネル展示。

古代のクジラたちの化石(レプリカ)も多数並んでる。
興奮して思わず次から次へと写真を撮ってしまった。
実はわたし「クジラの骨」が好きなんす。(詳しいわけではない)
水族館で生きて泳いでいる鯨類を見られることもありがたいけれど、それと同じかそれ以上に、こういう化石とか骨格標本展示に惹かれているかもしれない。
(実は大学時代にクジラ研究サークルに入ってて、そのとき教本にしていた「イルカ・クジラ学」の「解剖学」に関する項に魅せられて、そこだけずっと熟読してた)

なにしろ鼻の穴の位置がずーっと背中の方に移動して、今のクジラたちの噴気孔になっているわけである。同じ哺乳類の骨格とは思えない。解説を読みながらヒト(自分)の顔の骨を手で触り「えーっと、ここの骨がこうなって……すげーー!」と確認したりしてた。
もちろん骨格だけでなく、最新の鯨類研究の成果がさまざま紹介されている。
そして、地元の海に結びついたこんな展示も。

沿岸性の小型鯨類、スナメリ。
名古屋港にも棲んでおり、かなり詳しい解説コーナーが設けられていた。

名古屋港水族館でも湾内で目視調査を行なっており、水族館のすぐ近くの海で見られることもあるらしい。

この日はあまり風もなく凪いでいたので、もしかしたら、と思いイルカスタジアム裏の海をしばらく眺めていた。残念ながらスナメリの姿を拝むことはできなかったけど、水族館のすぐ横(しかも名古屋という大都会)にスナメリが棲んでるの、すごいな。
そしてその調査成果を館内でつぶさに紹介してくれるのがありがたい。(ふと、我が地元の水族館にいるスナメリのことに思いを馳せつつ……)
▪️「南館」では南極のペンギンたち4種を堪能!
「北館」の鯨類たちに続いて、「南館」のペンギンたちの話。

「南館」のテーマは、「南極への旅」。
このコンセプト通り、飼育展示されているのは南極域に棲む4種類のペンギンたち。

ペンギン水槽の中は気温なんと−2℃、空気は紫外線殺菌されていて、南極の清浄な環境を再現している。

オウサマペンギン……ではなく、それより大きくて南極域に棲むコウテイペンギン。
国内で見られるのは名古屋港水族館とアドベンチャーワールドの2ケ所だけ(2026年6月時点)。

ヒゲペンギン(左)とアデリーペンギン(右)。
この2種類も南極域のペンギンで、飼育展示している水族館は限られる。
そんなわけで、ついつい夢中で何枚も写真を撮ってしまった。




このペンギン水槽、照明の点灯時間も南極の日照時間に合わせられている。
南極は南半球なので、いま(訪問時:2025年12月)はこの水槽は「夏」。
(さらに言えば、南極には「白夜」があるので、この水槽もそれを再現してこの時期は24時間照明が点灯している)
さて、ところで2日間訪問のまだ1日目。
名古屋港水族館、本当にモンスター級だ。見ても見ても見終わらない。

結局、この日は朝から閉館時間まで滞在していた。(お昼前後は混雑を避けて、一度外に出てゆっくりお昼を食べたりもしていたけど)
まだまだアレもコレも見たい。でも大丈夫、明日もまた来るもんね。
そんな謎の安心感がある。やっぱり2日間しっかり予定を割いて正解だった。
▪️翌日のおかわり訪問。(朝イチの楽しみ・その2)
翌12月30日。
この日も開館前に現地着。(逆に夜に予定があり、午後早めには退館予定だった)
早起きした甲斐あって入場列の割と前の方に並ぶことができたので、前日は混んでいて見られなかった「シャチの水中窓」に直行してみた。

が、シャチ(リンさん)来てくれず……。(奥の方に尾っぽだけ写ってます)
前日と同様、すぐに続々と人が来てあっという間に混み始めたので、そそくさと目当ての場所に移動。
この日の朝のお目当て。
それは「あの広大なスタジアムを“無人状態”で撮っておきたい」。


そんなわけでスタジアムへ直行し、無事にまだ誰も来ていないスタジアム&メインプール(と、あの特大ビジョン)を撮ることができた。わーいわーい!
※この光景を独占したい!ということよりは、他のお客さんがたくさん写っていると後で加工編集が大変なので、資料写真として「無人状態」を撮っておきたかったのです。
1日目にシャチもベルーガもひと通り見ることができたので、この日は安心して南館に入り浸っていた。(という話はまた次の記事で!)

帰り際、シャチの水中窓のところに戻ってみたところ、やっぱりとんでもない人だかり。
よくSNSに上がってるような、アクリル越しのシャチとご対面したかったー。なんならシャチに告白されたかった!
これはまたいつか、平日とかの空いてる日を狙って再訪するしかないかなー。(それが難しいのですがw)
今回ほぼ丸2日間滞在できたので、かなり再訪問のハードル下がりました!
きっとまた行くよ、名古屋港水族館。

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