およそ3年ぶりに、仙台・アクアテラス錦ケ丘に行ってきました!(前回訪問は2016年1月)
仙台の水族館といえば「仙台うみの杜水族館」が全国的には有名ですが、実は市内にもうひとつ、別の水族館があるのです。
仙台駅から西へ(つまり山形県との県境方面へ)車で20~30分ほど走った先、ショッピングモール・錦ケ丘ヒルサイドモール内にあるのが「アクアテラス錦ケ丘」。「うみの杜」とほぼ同時期、2015年7月に新規オープンした水族館です。
■いろいろすっ飛ばして結論から語る。
いつもなら、初めて/久々訪問の水族館の訪問レポは時系列順に(入口⇒館内⇒出口)と追っていくのですが、今回はちょっと違います。
いちばんの感動が、出口を出たところにありました!
というわけで、結論から先に言います。
・「撮影派」の水族館好きは、アクアテラス錦ケ丘に行った方がいい!
(そして、富士フ●ルムの営業さんは、全国の水族館に営業かけたほうがいい!)
なんのこっちゃだと思いますので、とっととネタバレしときます。館内をぐるっと一周して、出口の自動ドアを出た先にあったのがこのブース。
コレ、家電量販店だとかにある、写真プリント用のセルフ端末です。(メモリーカードだとかスマホだとかから、画像データをその場で印刷できるやつ。)
そしてその横に「アクアテラスで撮影したお気に入りの一枚をお譲りください。みんなのギャラリーにて展示させていただきます。」という案内書きが!どういうコト、これ??
■水族館で写真撮る ⇒ その場で印刷 ⇒ 館内に展示!
気になって館内をもうひと回り。すると、なるほど確かに館内の何カ所かに「アクアテラスで撮影した写真を出口にある端末でプリントして受付に持ってきてください!展示いたします!」という趣旨の案内板がちらほら掲示されていました。
なるほど、そういうことか~~。
そう思い、どうせ展示してもらうなら、と少し気合いを入れて生体撮影にとりかかります。
んー、やっぱりいつもより被写体選びにも、シャッター押すのにも気合いが入りますね!2時間ほどで200枚弱を撮影し、再び先ほどのプリント端末機へ。カメラからSDカードを取り出し、機械に挿入します。
プリントサイズはL版(89×127㎜)限定。プリントしたい画像を選び、お金を入れるだけです(露出補正とか色補正も、いちおう端末上で出来るみたいです)。料金は1枚30円。ヨドバシの店頭プリントと、ほぼ同じ価格帯ですね。
お金を入れて印刷確定すると、およそ1分くらいで受取口からプリントされた写真が出てきました!すごい、めちゃくちゃ早い……!紙も厚手の写真用紙です。画質はさすがにプリント専門店でプリントしたのよりは劣りますが、この値段とスピードなら十分な仕上がりです。さすが富士フ●ルム!
出てきた写真を手に持って、そのまま入場した時の受付へ。スタッフの方に「写真プリントしたんですけど~~」と言いながら手渡すと、若干びっくりされました。コレ使う人、あんまりいないのかな……。
帰りがけには「綺麗な写真、ありがとうございます!!」と別のスタッフの方から声を掛けられ、照れくさいような嬉しいような。いや、嬉しいです!!
(ぼくが写真を手渡した後、受付にいたスタッフさんみんなで眺めてくれてたそうです……照)
(「みんなのギャラリー」の場所が分からなかったので聞いてみたところ、入場エントランスの一角にありました!知らなきゃスルーしてしまうけど、自分の写真が展示されるかも、となればチェックしちゃいますね!次に行ったときは貼られてるかな~~。)
■「水族館撮影」の新しいカタチ?!
「水族館×カメラ」という趣味についてはそれなりにアンテナ高くして日々の水族館ライフを送っていたつもりなのですが、この「撮る⇒プリントする⇒展示する(すべてその場で)」というやり方は(少なくとも自分は)初めて体験しました!
いまや、スマホで誰でも簡単に高画質な写真が撮れるし、旅行に行けば誰かしらが一眼レフやミラーレス一眼を持参している「一億・総カメラマン時代」と言っても過言ではない昨今。それは水族館でも例外ではなく、みんなアタリマエのように写真を撮りますよね。
だけどその写真、スマホの中で眠っていませんか?自己満足で終わってないですか??
そう大上段に振りかぶることでもないけれど、でもやっぱり「写真を撮る」というのは表現技法です。表現だから、誰かに見せることで完結するのです。
■「水族館写真」、自分は誰に見て欲しいだろう?
水族館で写真を撮っていて、その写真を誰に見てもらいたいか。
ぼくの場合、いちばん見てもらって嬉しい相手は、実はその生き物を世話している飼育スタッフさんです。だって、あなたが日々世話をしてくれているから、生き物たちは目の前で健康な姿や面白い行動を見せてくれるのです。
それがたとえ誰の目にも止まりにくい地味な生き物であっても、スタッフの方々の手入れがきちんと届いているから、その生き物の姿があるのです。だから、生き物たちのそんな姿を運良く撮影できたとき、それをいちばんに見せたくなっちゃうのは、担当の飼育スタッフさんなのです。
そして、かたや水族館の片隅でガラス越しにカメラを覗くぼくはどうあがいても傍観者で、水槽の中の生き物にもバックヤードの飼育設備にも手が届かない。もどかしいけれど仕方なくて、だからせめて写真にくらい、綺麗に収めたい。そう思ってカメラを駆るのです。
……すみません、エモーションが溢れました(照)。
実際には、水族館滞在中に飼育スタッフさんと会話をしたりましてや写真を見てもらうなんて機会はほとんどなくて(水族館で人に話しかけるのがすごく下手)、だから大抵はぼくの「片思い」で終わるんですけどね。
それでもやっぱりどうにか届かないかな、と思ってSNSにあげてみたりして。飼育スタッフの人が必ずしもSNSやってる訳じゃないのに。
そんなもどかしい思いが、「館内にセルフプリント端末を置く」ということで一挙解決!撮ってすぐプリントした写真をスタッフさんに渡して、「うわぁ!いい写真ですね~!」って言ってもらえた瞬間は初めて味わう感動で、1枚の写真で繋がる思いがあるんだな、と実感しました。
■ほんとコレ、ぜひ広まってほしい!
画期的すぎる「アクアテラス方式」、これはもしかしたら「1億・総カメラマン時代」の新定番になりうるのではないでしょうか。
少なくとも、ひと昔前によくあった「**水族館限定プリクラ」だとか、魚と一緒に写真が撮れる水槽だとか、入り口でカメラマンの方が記念写真撮って出口で売ってるアレとかよりずっと、カメラ好きが増えた現代にフィットしたサービスだろうと思います。
「撮影派」な水族館ファンの皆さん、ぜひアクアテラス錦ケ丘に行ってお試しアレ!どこよりも手軽に気軽に、水族館にあなたの写真を展示しちゃいましょう!
そして、富士フ●ルムの営業さん!フジカラープリントの店頭端末、全国の水族館に営業したほうがいいですよー!なんなら、このブログ記事も販促に使っていいですからー!(笑)