たまーに書きたくなる、水族館探訪記以外のただの旅行記。
2022年春の広島遠征。
水族館訪問の合間に満喫した宮島(厳島)ぶらり旅が非っ常~~に楽しかったので、ちょっと書き残しときます。
結論。
宮島に泊まるの最高!次回もまた島に泊まる!!
■マリホ⇒宮島、憧れの水族館ハシゴ航路。
広島遠征、まずはマリホ水族館からスタート。
(水族館探訪記はこちら)
あまり知られていないけれど、マリホ水族館のある広島マリーナホップから宮島まで、実は高速船が就航しています。(2023年5月現在、土日祝のみの運航)
マリホから宮島まで、およそ25分ほどの束の間の船の旅。
陸路を行くとバスと電車を乗り継いでたっぷり2時間近くかかるので、我々のような水族館ハシゴ旅勢にとっては「時短」という意味でも大変ありがたいですね。
(スナメリいないかなー)なんて、淡い期待を抱いて海を眺めながら波に揺られ、あっという間に宮島へ到着。※さすがにスナメリは現れず。。
■人生初の宮島!!まずはぶらっと物見遊山。
宮島に着いたのは16時前。
人生初の宮島上陸。明るいうちに、島内をぶらりと散策。
宮島といえば、まずは厳島神社。
特段、信心深いわけではないけれど(むしろどちらかといえば無神論者)、こういう宗教的なバックボーンの濃い土地に来ると、なんとなく最初に参拝を済ませないと落ち着かないのです (笑)
ご時世柄ところどころにアルコール消毒のボトルが置かれていて、そこに添えられた「お清め」という案内書きにさりげなくも静かなユーモアを感じてほっこり。
4月半ばはちょうど桃花祭という神事の時期だったらしく、能舞台では御神能の奉納が。まったく分からないなりに、しばらく見入ってしまった。
社殿を下りて、社の周辺を少しぶらぶら。
大鳥居は、残念ながら改修大工事中。(2022年4月時点)
鳥居のまわりは干潟が広がってる。現地に行くまで知らなかった。
ちょうど干潮のタイミングで、多少ぬかるみつつも干潟を歩いてみた。
宮島水族館(みやじマリン)訪問は翌日ということにしていたけれど、土地勘だけつかんでおきたくて結局、水族館まで散歩。
島内中央部の最奥に位置しているので、まぁまぁ歩きますね。
フェリー桟橋から30分、厳島神社から15分くらいかな。
(宮島水族館の探訪記はこちら)
■夕暮れとともに訪れる、静寂な夜の宮島。
18時過ぎ。
とぷとぷと日が暮れる。
海辺に座って、対岸に沈む夕陽を眺める。いい感じ。
飛行機雲がひとすじ。訳もなくなんだか「旅してる」って急に実感する。
宿に荷物を置いて、夕暮れの宮島を散策してみる。
ついでに軽く空腹を満たしておこう。
カメラ1台だけ持って、宿を飛び出す。
町に繰り出してびっくりした。
表参道の商店街に、誰もいない。昼間の喧騒が嘘みたいだ。
島内に宿泊する人以外、ほとんどの観光客は17時台のフェリーで帰っていくみたい。
ちなみにそれに応じて商店街のお店も順次シャッターを閉めていくので、夜まで開いている飲食店はあらかじめ調べておいた方がいい。(宿で訊いたら何ヶ所か教えてくれました)
ディナータイムまで営業している食事処を何軒か覗いて、気になったお店にぶらりと入店。
せっかくなので、宮島の地ビールでひとり乾杯。いい夜の始まりだ。
ゆったりとした夜を過ごしたくなって、普段は使わないマニュアルレンズ(Ai Nikkor 50mm f/1.4S)をD500のボディに装着してみる。
※上のビールの写真以降、すべてこのマニュアルレンズで撮影しています。
宮島名物のカキをいただく。
ビールが進んじゃう。最高。
これまた宮島名物の穴子丼で締め。
そういえば牡蠣と穴子は地元・宮城の名物でもあるな、なんて思った。ふとした共通点に気付いて、なんだか嬉しくなる。
穴子と牡蠣 まめたぬき
■夜の宮島をひとり撮り歩く。
いい気持ちで店を出て、すっかり夜になった宮島の町へ。
D500にはAi Nikkor 50mm f/1.4Sをつけたまま。
せっかくなので今夜はこのレンズで撮ろう。ほろ酔いでのマニュアル撮影、無謀な気もするけど。
海に対岸がある。そうかここは瀬戸内海だ。
対岸の街の灯と、ナイトクルーズの屋形船の灯火が海面に映える。
表参道(清盛通り)から、1本裏手の町家通りに歩を進めてみる。
飲食店や土産店の並ぶ表参道とはうってかわり、レトロで風情のある町並み。
オールドレンズとの相性が最高にしっくりくる。
五重塔を背景に。
指先でフォーカスリングを繰って、どこにピント合わせようかな、なんて楽しみながら、シャッターを静かに切る。
こんな何気ないまちかどが、堪らなく好き。
静かすぎて、なんとなく足音をしのばせてしまう。
こういう路地裏の隙間が大好きなんです。
ふら、っと、迷い込みたくなる。どんな世界に続いてるんだろう。
静寂に包まれた夜の町の居心地がよすぎて、1時間以上もあっちへ行ったりこっちへ行ったり。
(次はいつ、この風景を見に来れるんだろう)
そう思うとあたたかい宿の部屋に戻る気がしなくて、ちょっと肌寒い夜の空気の中、ずっと歩いてた。
20時を過ぎると、表参道商店街もほぼ完全に無人に。
静けさの中、軒先にさがる提灯の灯が、心をあっためてくれる。
あれ、珍しく人影。
同じように島内に泊まってる方かな。よい旅を。よい夜を。
■早朝の宮島も、静かで清々しい。
翌朝。
しっかり早起きをして、早朝6時の宮島散歩。
朝いちばんの厳島神社参拝。
とても気持ちがよかった。「心が洗われる」というのは、こういうことを言うのでしょうね。
まだ目覚める前の表参道商店街。
賑やかな昼間の参道も楽しいけれど、その前のこんな静かなひとときが最高に贅沢な感じがして、なんだか思わずにやけてしまう。
昨日の夜のオールドレンズ撮影を思い出して、再び Ai Nikkor 50mm f/1.4S をカメラに装着。
早朝の町家通り。
あたりの民家から朝ごはんの匂いが流れてきたりして、町が目覚める息吹を感じる。
やっぱりこの道、大好きだ。
住宅地の角を曲がったら、鹿と遭遇。
まだ人の少ないこの時間帯は、町の中を自由に闊歩しているらしい。
雰囲気あるなあ。
小学生のころ、修学旅行行くのに写ルンですを持たせてもらったのを思い出す。
旅館の浴衣姿で早朝の散歩してるお二人さん、いいなぁ。
誰ひとり通らない朝の参道で不意に出会ったから、なんだか勝手に親近感を感じてしまう。
このあとは宿に戻って朝食を食べて、朝9時のみやじマリン開館めがけて宿を出発!
8時台くらいのフェリーから徐々に観光客が来島するみたいで、喧騒から逃げるように水族館に入りました。
※宮島に到着してまず最初に水族館に行こう!なんて人は(ガチ勢以外)滅多にいないと思うので、この開館凸作戦はみやじマリンの場合、ことさら有効だったような気がします。
■おまけ:宮島滞在のポイント(宿情報とか)
というわけで、宮島観光&宮島水族館訪問を最大限に楽しむなら「島に1泊すると最高!!」ということを実感したのでした。
ただし唯一の難点が、宮島の島内にはそれほど宿泊施設が多くない、ということ。(特に自分のようなひとり旅スタイル向けの安宿は、ほとんどなさそうでした)
今回はたまたま、お値段的にも設備的にも必要十分ぴったりなお宿を確保できたので、本当によかった。
シンプルな和室で、ひとりで泊まるには十分すぎる!!
あとは島内にはコンビニが無いので、夜食のカップ麺とおビールと翌朝の朝食、くらいは島に渡る前にコンビニで買っておきました。注意点はそんなとこでしょうかね。
今回泊まったお宿
また必ず行きたいなあ、宮島旅行。