【水族館探訪記】2020.01.25_鶴岡市立加茂水族館~冬季限定!バックヤード・ツアー~

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■冬だけの楽しみ!かもすいのバックヤード・ツアー

先日訪問した鶴岡市立加茂水族館の話の続き。

例年だとなかなか行くのが億劫になってしまう冬の東北(特に日本海側)。今年は暖冬ということで、冬だけの楽しみたくさんの「冬のかもすい」へ突撃!

冬のかもすいは雪道でアクセスが悪くなる分、クラゲシアターの大水槽はライトアップしているしその前にコタツがあってヌクヌクできるし何より空いているし、最高ですよ!という話。

そして、冬のかもすいにはもうひとつとっておきのイベントがあって、それがこのバックヤード・ツアー。(開催期間:2019年12月1日 ~ 2020年3月20日)

冬以外の時期にはウミネコへのエサやり体験とか、海獣類の解説イベント「ヒレアシの時間」とか屋外イベントが開催されているのだけど、冬は積雪で大変なのでイベントメニューが変わるようです。

※海獣好きさんには「ひれあしフォト」もよさそうですね!こちらも冬季限定。

■まずは、魚類展示のバックヤードへ!

かもすいのバックヤード・ツアー、なんと参加無料!!
エントランスで参加申し込みをして参加証をGETです。

バックヤード・ツアーは1日4回。そして「魚類展示」「クラゲ展示」「海獣展示」と3つのコースがあります。コレ全部参加するだけでも1日楽しめますね!!

参加証の裏面に注意事項が。
いちばん下の「写真・動画撮影OK」が嬉しいです!前の記事でも書いたのですが、かもすいは撮影ルールが少し厳しくて混雑時には満足に水族館撮影ができなかったりするのです。

バックヤード・ツアーなら、そんな心配もないので安心ですね!

海水魚の大水槽前に集合して、バックヤード・ツアー開始!(11:30~の回に参加)

案内は飼育スタッフさんではなく、ボランティアガイドの方がしてくださいます。日によって違うのでしょうが、この日の担当の方はなんというか……けっこうクセが強めで面白かったです(笑)。(サメのオスメスの説明をするのに「ほれ見てみれ、サメのおち●ち●だ」を連呼してたりとか……。)

簡単に大水槽の魚たちを説明していただいたあと、脇の扉からいよいよバックヤードへ!

大水槽の造波装置。
「ハイドロウィザード」って、なんかゲームに出てくる魔法技の名前みたいでカッコいいですね!ドイツ製の水流ポンプで、水族館ではけっこう定番なのだとか。
かもすいの魚類展示は地魚メインでローカル感がすごく良いのですが、そんな「日本海の磯の海」の演出にひと役買っています。(あと、水流を付けることで魚たちの健康/スタイル維持にも役立つそうです)

こちらは、ちょっとわかりにくいですけれど「立ち泳ぎするババガレイ(ナメタガレイ)」。
ババガレイの立ち泳ぎは先日、仙台うみの杜水族館がTwitterに投稿して話題になっていたのですが、かもすいでも見られますよ!ということで。

※うみの杜のツイートがバズったときにアンチイルカショー的な人が憤ってたけど、別にこれ仕込まれた芸じゃないんだろうなぁ……。ババガレイはほかの水族館でも割と上層を泳いでいたりします。カレイの種類ごとの行動の違いとか、そういうとこに注目してほしいよね。

深海水槽のイソギンチャクを上から見せてもらいました、の図。

かもすいは自家採集ものの生き物が多くて、調査と飼育と展示が一体になっている感じが本当にいいですね。そしてイソギンチャク不明種の「便宜上の呼び名」発見!
こういうところから新種が発見されたりもするんですよねー。

こちらはウミガメ展示水槽に貼ってあった展示解説。
バックヤードなのにあちこちにお客さん向けの丁寧な解説ボードがあって、バックヤードであっても見せることを想定しているんだなぁ、と感動しました。

かもすいのウミガメ(アカウミガメ&アオウミガメ)はいずれも、わざわざ展示用に調達した個体ではなく保護個体。

特になにという訳でもないんだけど、アクアリスト出身の魚好き/水族館好きとしてはこういう設備関係にも激しく萌える。飼育員になってこんなデカい濾過槽を逆洗してみたかった。

こちらもしっかり解説ボードが設置されています。

■続いて(昼を挟んで)クラゲのバックヤードへ!

魚類展示のバックヤード・ツアーが終わった後は、館内でランチを食べた後、13:30からの回でクラゲエリアのバックヤードへ。

まぁ、かもすいのクラゲコーナーは展示エリアの「KURAGE BAR」からしてずっと飼育スタッフさんが出入りしていてバックヤード感が強いんですけどね。

まずはクラゲたちの育成室へ。
クラゲ飼育用の円形の特別水槽がずらり。すごい。まさにラボ。

ところで、ガイドさんの説明をややそっちのけで目を奪われてしまったのがこちら。

バックヤードの真ん中にある大きな柱。
そこにびっしりと、いろいろな言語で書かれたメッセージが。

これは、かもすいを訪れた世界中の研究者や水族館関係者の方が次々にメッセージを書いていってくのだとか。(元々はリニューアルオープン時、「国際クラゲ会議」をここ鶴岡で開催した時にメッセージを書き始めたのが最初らしい)

裏面にはさかなクンさんの、情熱たっぷりのメッセージが!!
さかなクンさん以外の方々のメッセージもクラゲ愛や水族館愛に満ちていて、これ見るためだけでもバックヤード・ツアー参加する価値ありです!

こちらがクラゲの育成水槽。クラゲを傷つけないように水流を回す&酸素を送るのがキモ、なんですよね。

飼育スタッフの方々は忙しく作業をしながらも、我々がクラゲについて質問すると快く答えてくれます。ありがとうございました!!

クラゲ育成室を出た後は、通路反対側の展示水槽のバックヤードへ。

これはカラージェリー系のクラゲ水槽だったかな。先ほどの魚類展示と同じように、やっぱりこちらも解説ボードが充実しています!

展示スペースの裏側には、大小の予備水槽がズラリ。
水族館の飼育員に憧れ続けた身としては、こういう光景を見ると幸福感と憧れとちょっぴり嫉妬みたいな気持ちが入り混じって、すごくゾクゾクするんです。

あ、ちなみに奥の方に偶然写り込んでしまった方は、かもすいの奥泉館長です(ドンピシャすぎるタイミングで登場されて写し込んでしまったので、さすがにちょっとボカしてます)。

各展示水槽の上には、それぞれの種類のクラゲに合わせた飼育条件(種類、水温、餌)のメモ書きが。そして「シンカイウリクラゲのエサ:崩れたカブトクラゲ」!

「クラゲを食べるクラゲ」は実はけっこうたくさんいるらしくて、かもすいでは大量に繁殖されているミズクラゲが主にその役割を担っているそうです。ズラリと水槽や飼育設備が並び、ともすると無機質な印象すら受けるクラゲのバックヤード。その場所でもクラゲたちの「食う・食われる」という関係がひそかに営まれているんだなぁ……などとちょっと感動しました。

■インスタ映え間違いなし!クラゲシアターの裏側を見る!

バックヤード・ツアーのラストは、あの大きなミズクラゲ水槽(クラゲシアター)の裏側へ!

表から見るとこんな感じ。かもすいといえばコレ!という、名物展示ですよね~。

その裏側の光景がこちら!

どーん。
改めてみると、めちゃくちゃデカいです。そしてそこに泳ぐ大量のミズクラゲ。
冬季限定のライトアップをしていて、天井から照らされるその光がとても綺麗。見ているとなんだか吸い込まれそうな気分になってきます。(本当に飛び込んだらいろいろ大変なことになるので……ご注意を。)

これが上から見たクラゲシアター!
すごい綺麗だ……。
きっとこういうのがインスタ映えなんでしょ?
モテる水族館フォトってこういうのなんでしょ??(偏見)

※水槽脇に並んでいるバケツの中に、ほかのクラゲのエサ用の「崩れたミズクラゲ」が入っていました。

なお、バックヤードはあくまで飼育スタッフさんたちの作業スペース。足元が濡れていたり段差があったり頭上にパイプが走ってたりするので、くれぐれもご注意を。

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