北海道弾丸旅行2日目(5月12日)、「北の大地の水族館」訪問後、午後はノープランの北海道ドライブ!
■北の大地に試されよう!あてどない道東ドライブ!
「網走・オホーツク流氷館に行こうか?」とか「おびひろ動物園まで行けるだろうか」とか言いながら、結局向かったのはこちら!
三国峠!!!
大雪山系から十勝平野を望む、標高1,139mの峠です!ここから一望できる十勝の山々、「THE・北海道」って感じで、昔からずっと好きな場所。(本当は秋になると紅葉が綺麗なんだけどなー。あと、頂上から自転車で下ると最高に爽快なんだよな~~。)
三国峠を越えてしばらく原生林の間を走る国道を抜けると、糠平湖という大きな湖が見えてきます。この糠平湖は実は人造湖(ダム)で、季節によって水位が大きく変わるのだそうです。
■「ひがし大雪自然館」にチェック・イン!
さて、目指すはこの糠平湖の南端に位置する「ひがし大雪自然館」。
地域の自然を紹介する、いわゆるビジターセンターです。こちらが予想以上に面白かったのと、水族館と呼べるほどではなさそうですが水槽展示もありましたので、ちょっとご紹介。
ジオラマ展示の広がるエントランスホール。
入場無料ですが、ここだけでもかなり楽しめます。
大雪の岩山を模したジオラマからちょこんと顔を出す、エゾナキウサギ。録音された鳴き声を聴くこともできます。
エゾオコジョ。可愛いけれど、獰猛なハンター!
こちらはオコジョよりさらに小さい、イイズナ。マスコットみたいな可愛さですが、こちらも獰猛な肉食獣で、ノネズミの穴に入りやすいようこの体形に進化したのだそうです。
■とりあえず、釣り体験(笑)
エントランスホールになぜか釣り体験コーナーがありました。
ヤチウグイが釣れていました。ウグイと名前につきますが、ウグイ属ではなくヒメハヤ属の魚。(前日に千歳水族館で知った知識)
放流(笑)されていたのは、糠平湖をはじめとして上士幌町に住む淡水魚たち(ニジマスやブラウントラウトなど、外来種も含めて)。イラストに磁石がついていて、釣り糸の先の磁石で釣りあげる仕組みですね。
同じようなやつ、アクアマリンいなわしろカワセミ水族館でも見たなぁ。(というか、ぼくも子どもの頃、家で同じことをして遊んでました)
■さて、いよいよ水槽展示!
ジオラマ見物と釣りごっこ遊びで長距離ドライブの疲れをしばし癒し、いよいよ水槽展示をチェックです!
木製の水槽台に、大小の水槽が合計10本くらい(いちばん大きい水槽で90cm水槽かな)。こちらも、地元で見られる淡水魚をメインに飼育展示されています。
ニホンザリガニ。
アメマス(エゾイワナ)。
■世界中の昆虫の標本展示が!とんでもない充実度!
水槽展示の方はシンプルな生体展示という感じで、割とあっさり見終わってしまったのですが、その先の昆虫展示に度肝を抜かれました!
ずらっと標本箱の並んだ小部屋が2部屋。そして、展示されているのは北海道の昆虫に限らず、それどころか日本産の種にも限定されず、世界中の甲虫や蝶が分布域ごとにずらり。壁一面に並べられた標本箱は壮観でした。
まさか、北海道のそれも(失礼ながら)山奥にあるビジターセンターで、世界中の昆虫標本のコレクションに遭遇するとは思いませんでした。大雪山系には日本でここにしかいない高山蝶が何種類かいますので、もしかすると昆虫を専門に研究している方が勤務されているのかもしれません。
■帰り道にもう一カ所!(こちらは水槽展示なし)
「ビジターセンターって面白い!」ということに気付いてしまい、帰り道にもう一カ所「層雲峡ビジターセンター」へも立ち寄りました。
閉館時間間際、かつレンタカーの返却も迫っていたこともあり、こちらにはあまり長居ができなかったのですが、どちらかというと大雪山の地形や登山ガイドに重きを置いた展示でした。水槽展示(というか水生生物に関する展示)はなし。
大雪山系にはヒグマが多いそうで、駆除された個体なのか、館内にはそこここにヒグマの剥製が。いやぁ、こんなの山で絶対遭遇したくない……。