仙台うみの杜水族館で5月25日に開催されたナイトイベント「日本酒ナイト水族館・2019春の宴」に初参加してまいりました!
この「日本酒ナイト水族館」、今回で4回目の開催だそうです。およそ半年に1回のペースで開催されているらしいのですが、ぼくは去年1年間仙台を離れていたこともあり、今回が初参戦。
自治体やイベント会社が水族館を貸し切って「街コン」開催する、とかは時々聞くけれど、水族館主催で、完全に「酒」にウエイトを置いたイベントというのはあまり聞いたことがありません。いったいどんなイベントになるのか、想像がつきませんでした。
■予想以上に、すごい人の列!
日中の「うみの杜」をいつも通り満喫した後、いったん退館。
あ、昼間はちゃんとマジメに写真撮ってたので、その話はまた今度。
年間パスポートを持っているので割と前の方に並べましたが、気が付けばすごい人の列!オープンした日を思い出すような賑やかさです。
(※以下、プライバシーを考慮し館内の写真は適宜加工しています)
イベント開始前に、正面玄関前で館長・蔵元「水鳥記」「久保田」さん・塩釜の「相原酒店」店主の方による鏡割り。今回は新潟より「久保田」で有名な朝日酒造さんが参加。そう、去年6月にリニューアルオープンした「上越うみがたり」も、うみの杜と同じ八景島系列ですもんね!
エントランスには、酒樽がずらり。そんなに飲める方じゃなくて日本酒にもあまり詳しくないのですが、そんなぼくでも聞いたことのある有名どころから、東北ローカルの蔵元までが勢ぞろい。
この日のために関東から遠征してきてくれた水族館仲間と合流し、とりあえず飲食スペースのテーブルに陣取りました。が、初参加ということもあり勝手がよく分からない……。どうやら、フードは飲食スペース内の売店で、お酒は館内1階のあちこちにある各蔵元ブースで手に入れる、ということのようです。
(行き慣れた水族館だったので、どうにかなるだろ、とちょっと高を括ってました。事前にパンフレットちゃんと読めばよかったと、少し反省。。。)
■とりあえず、かんぱ~~い!
日本酒ブースが長蛇の列だったので、とりあえず酒の肴を。「魚を肴に」というイベントコンセプト通り、刺し盛りGETです。「うみの杜水族館」ロゴ入りの枡も、しっかり貰ってきました!
〆サバにサーモンにマグロにイクラ。
さて、このうち「うみの杜」で見られる魚はどれとどれ?なーんて。
■日本酒片手に館内をフラフラ。いつもと違う雰囲気が新鮮!
とりあえず1杯目を飲み干したあとは、ゆるーく解散して各自のペースで館内をブラブラすることに。普段は撮れない「夜のうみの杜」を撮る、という目的もありつつ日本酒の誘惑にも負けつつ、片手にカメラ片手にグラスのスタイルで館内を散策。
1階フロアのあちこちに蔵元ブースと立ち飲みスペースが設置され、思い思いにお酒と水槽を堪能できます。「うみの杜」の1階、特に「東北のうみ」のコーナーは地元の水産業や魚介類を取り上げた展示も多く、雰囲気的になんだか日本酒との相性もいいような気がします。
普段あんまり意識したことはなかったのですが、どうやら日本酒は辛口が好みに合うらしく「墨廼江・特別純米大辛口」、大変美味しくいただきました。
カキのイカダ水槽を眺めながら一杯、というのも、なかなか乙なものですね。
この日限定の専用グラスも貰いました(前売りのイベントチケットを購入すると付いてきます。ドリンクチケットと引き換えに当日購入もできたようです)。グラス1杯、だいたい80ccくらい。使い捨ての試飲カップより、ちょっとだけオトクな気がします。
■大水槽前は大賑わい!酔っぱらいだらけの水族館!
大水槽を見下ろせる二階席がぼくのお気に入りのくつろぎスペースなのですが、そこから眼下に広がる光景がこちら!
大水槽前でお酒を片手に寛ぐ人、人、人。あー、なんか幸せですねぇ!
お酒飲みながらスナメリと戯れる人、
水槽を背景に酒杯の写真を撮る人、
蔵元ブースで蔵元の方と語り合う人、などなど……。
いる人ほぼ全員酔っぱらってる水族館ですよ!すごい光景です!
「水族館は博物館相当施設であり云々……」みたいな話とは、まったく無縁な空間です(笑)。
イベント中にはショープログラム「Sparkling of Life & Music」も1回開催。映像と音の演出にキラキラ輝くマイワシたち、そしてお酒。
普段は空いている水族館で静かに魚を観るのが好きですし、それこそ「水族館にも博物館的要素が必要であり云々……」とか割と考えている側なのですが、こういう水族館もいいもんですね~~。と、心地よく酔った頭で考えてました。(このとき既に3~4杯めくらい)
■2階フロアは飲食禁止!ゆったりと夜の水族館を楽しめます
さてさて、お酒はお酒で美味しいのですが、普段は見られない夜の水族館の魚たちも、きちんと見ておかなくては。
2階フロアは飲食禁止になっていて、蔵元ブースや飲食販売もなく、大賑わいの1階とは打って変わって静かな空間が広がっていました。
以下、水族館フォトグラファー酔っぱらいver.でお届けいたします!
酔っぱらってカメラ操るとピントも狂うし手元も怪しいしロクなことがないのですが、普段とは違う気分だからか、いつもは目が向かない魚にカメラ向けてたりします。南米大水槽の淡水エイ(モトロ)、ここでは初めて撮ったような気がします。(いつも大好きなピラルクーばっか撮ってて、なんかすまんなモトロ君)
※ちなみに、最後のモトロの写真はイベント終了の直前。8杯目の日本酒を飲み干した直後に撮影。酔っててもそこそこ撮れちゃうのが、普段から撮り慣れてる水族館のありがたいところです。
■東北ならでは?!の日本酒イベント。これからも続いてほしい
館内を日本酒に酔いながら、しみじみと考えたこと。
こーいうイベント、もしかしたら地方都市の水族館ならではなのかもしれませんね。「宮城が酒どころだから」という理由だけじゃなく。
もし、同じようなイベントを首都圏の水族館で開催していたら、きっと集客はこの日の「うみの杜」なんてもんじゃないだろうと思います。そして酔客がそんなに大人数集まってしまったら、なにかしら予想外のことが起きてしまう可能性も大いにあるでしょう。
ここうみの杜だって、たとえば誰かがグラスの中の日本酒を水槽にぶちまけてしまったら……(魚たちは全身が粘膜ですから、アルコールの曝露にはとても弱いです)。
写真の「広瀬川」コーナー以外にも、上がオープンになっている水槽が「うみの杜」には多いのです。客層の良さというか、間違いなく性善説のうえで成り立っているイベントです。
不特定多数が集まって飲酒を伴うイベントですから、そんなイタズラ以外にも飲酒運転や喧嘩といったトラブルだって、あってはならないことだけど常に隣合わせだろうと思います。現場を仕切るスタッフの方々はきっと本当に細かく神経を使っているのだろうと、頭の下がる思いです。
首都圏の水族館の客層が仙台・うみの杜の客層と比べて極端に悪い、という訳ではないけれど、それでもやっぱり、こういう思い切ったイベントが開催できるのは地方の水族館のいいところなのかもしれません。
一方で、首都圏の場合は平日でも20時~22時くらいまで通常営業している水族館が何カ所もあって(いちばん遅くまで営業しているのはアクアパーク品川でしょうか)、館内でお酒を飲める水族館も。(少なくとも、アクアパーク、すみだ、サンシャインではアルコール販売しています)
「仕事後にふらっと夜の水族館に行って、水槽を眺めながらお酒を飲んでゆったりする」という楽しみ方が、首都圏の水族館に関しては定着しつつあるような気がします。
うみの杜水族館の通常営業時間は、夏期で18:30まで。場所的にも仙台市街から少し離れていますし、「仕事後にちょっと寄り道」というのはなかなか難しいのです。(小さくてもいいから、仙台駅前に夜までやってる水族館があればいいのになぁ……)
だからこういうナイトイベントはとても嬉しいですし、なんのトラブルも事故もなく、これからも定期的に開催してほしいな、と思います。
(※このイベント後、帰宅して家の前でカメラを落として愛機ニコンD7000を壊してしまったのは内緒です。。。)
あ、「おひとりさまナイト水族館」も、またの開催を心待ちにしておりますよ!
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