今月末(2018年9月)で閉館してしまう東京タワー水族館。
閉館してしまう前に1匹でも多く、飼育されてる魚たちを紹介しておこう企画、第5弾です!
■「一芸持ってる」魚たち
まぁ、どんな魚にでもそれぞれに魅力やチャームポイントがあるのですが(じゃあモツゴの魅力を100文字以内で具体的に説明せよ、と言われるとエーンって泣くけど)、その中でも分かりやすい特技というか、「一芸」を持っている魚たちが東京タワー水族館にはたくさんいます。
あと1日しかない訳ですけど、もし明日の最終開館に行かれる方は、ぜひそんな魚たちの「一芸」に目を止めてほしいな、と思います。
#1 ドルフィン・モルミルス(特技:球技)
この魚に関しては以前に詳しく紹介記事を書いたので、ここで同じことを詳しくは書きませんが、とにかくこの光景を見るだけで1,080円の入場料の価値はあると思います!
閉館後、またどこかで彼のこの妙技を見ることができるのか……ぜひとも「移籍先」を知りたい、芸達者な一匹です。
#2 ネオランプロローグス・ブリシャルディ(特技:育児)
アフリカのタンガニィカ湖に住む、この美しい小型魚。
東京タワー水族館では、大絶賛子育て中です!
そしてこのブリシャルディ、面白いのは、親たちだけでなく先に生まれた兄姉たちが、あとから生まれてきた弟妹たちを育てるという「大家族」な習性。
今年の初夏に生まれた稚魚たちがだいぶ魚らしく育ってきたので、また産卵して「大家族」っぷりを見せてくれないかな、と、心ひそかに思っていました。
繁殖シーンというのは、やっぱり生物飼育の醍醐味ですね(むやみに殖やしすぎてもよくないのだけれど)。水族館という人工的な環境で魚たちが生命を繋いでいく光景を見るのは、いつも感動します。
#3 テッポウウオ(特技:射的)
海水コーナーの円柱水槽で飼育されているテッポウウオ。
エサやりタイムに出くわすと、上の写真のようにガラス面に貼ったエサを水鉄砲で射落とす光景が見られます!
飼育員さんの解説トークも絶妙で、ついつい魅入ってしまいます。
テッポウウオ自体も、実は非常に精悍な顔つきをしたカッコいい魚。
#4 テッポウエビ(特技:土木工事)
テッポウウオの次がテッポウエビで、ややこしくてすみません。狙いました。
海水コーナーの片隅の小さな水槽にいる、この小さなエビ。
実は、特技は土木工事(巣穴掘り)です。
このHPでもときどき紹介している、テッポウエビとハゼの共生。ここ東京タワー水族館ではとても見やすく展示されています(水槽前面に巣穴を掘るよう、工夫されたそうです)。
しかも、この工事現場風な装飾。遊び心もあって楽しいな、と思います。
「魚たちの面白い生態を、わかりやすく伝えたい」っていう工夫が随所に感じられる、楽しい展示の数々でした!