今月末(2018年9月)での閉館を発表した東京タワー水族館。
「元バイト先」ということもあって前回は思いっきり感傷的な文章を綴ってしまった訳だけれど、改めて水族館訪問レポートを書いておこうと思います。
(前回記事)
一部WEBニュースとかで「閉館の危機」が報道されたのが今年の7月だったかな。
その前(今年5月)に1回、報道されてから4回と今年は計5回訪問しているのでずいぶん写真が溜まっていて、途中からは「タワ水の魚ぜんぶ撮る!」くらいの意気込みでいたので、できる限り1種類でも多くの魚を紹介してみたいと思います。
今のうちに書いておかないと、魚たちに会いたいと思ってももう会えなくなってしまうからねー…。
■「とにかくデカい魚」部門
タワ水は「海水魚」→「アメリカ大陸」→「アフリカ大陸」→「アジア大陸」と非常に分かりやすく館内がコーナー分けされています。このブログ上でも順路に沿って紹介していこうかなとも思ったのですが、それだったら実際に足を運んで見てもらえればいいので、ここでは敢えて、アットランダムに。
写真を見て気になる魚がもしいたら、ぜひ館内を隅々まで探してみてほしいです。
東京タワー水族館といえば、やはり巨大に育った大型淡水魚たち!
ということで、まずは「とにかくデカい魚たち」部門!
#1 ジャウー
南米に住む巨大ナマズ。
「タワ水といえばジャウー!」という人も多いのではないかと思われる、東京タワー水族館の最長老格。実に25年以上もここで飼育され続けているそうです。
「人喰いナマズ」とも呼ばれ、「胃袋から人骨が出てきた」なんて都市伝説もアマゾンではあるとかないとか。確かにこの口の大きさなら、人間の赤ちゃんくらいは丸呑みできてしまいそう。
(積極的に人間を襲うようなことはないでしょうが、反射的に何でも丸呑みにする食性なので……信じようと信じまいと、あなた次第です……。)
どうにかして全体をカメラに収めようとすると、こんな構図にしかならない……。
#2,3,4 レッドテール・キャット、アリゲーター・ガー、コロソマ
「アメリカ」コーナーの大水槽。
泳ぐのはレッドテール・キャット、そしてたくさんのアリゲーター・ガーとコロソマたち。
レッドテール・キャットは、背中がグッと盛り上がった美個体。濃い朱色の尾びれも美しい。
偶然、この水槽のモグモグタイムに遭遇したのですが……
じーっと魚たちを観察しながら……
(お前たちじゃないんだよ……)
(よし!はよ食え食え!)
と、魚たち1匹1匹にいきわたるようにしっかり観察しながら給餌する光景が印象的でした。
#5 オキシドラス
この大水槽には、あまり目立たないこんなナマズも。
同じく南米原産。見た目はゴツいけど非常におとなしい、オキシドラスというナマズ。公式Twitterによると、飼育員さんたちはお腹の模様で3匹いる個体を見分けているそうです。
#6 クラウン・ローチ
東南アジア産のドジョウの一種、クラウンローチ。
熱帯魚としても有名な魚で、私も自宅で飼っていたことがあります。
ただ、こんなに大きく育てたなんて話は、まず聞いたことがありません。40cmくらいあります。肉厚で、重厚感も抜群。
ふつう、熱帯魚屋さんで見るサイズ。10cmくらいかな。
こちらのお子ちゃま個体は、東京タワー水族館、入ってすぐの水槽で見ることができます。同じ種類だとは思えない!!
クラウン・ローチのキスシーン??!
実際には、小競り合いをしているだけなのですが。とにかく大きな個体なので、ケンカ能力迫力も満点です。
全国の水族館でも、ここまで立派に育ったクラウンローチを間近で観察できる水族館はおそらく東京タワー水族館だけでした(アクアマリンふくしまにも立派な個体はいるけれど、隠れがちであまり観察できない)。
本当に貴重な個体で、是非ともまたどこかの水族館で飼育され続けてほしいな、と思います。