南伊豆・子浦 ~魚に惚れた、原風景~

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10月の3連休で、伊豆旅行に行ってまいりました。

向かった先は、伊豆半島のほぼ最南端に位置する、南伊豆町・子浦の海。

■19年ぶりの「ふるさとの海」。

目的地の「南伊豆町・子浦」。数多くの観光地がある伊豆半島のなかでは、知名度の低い土地ではないかと思います。

地図で見ると改めて思う「最果て」感。

最寄り駅の「伊豆急下田」駅から、さらに車で約1時間。伊豆半島の東側を通っても西側を通っても真ん中を通っても、いちばん奥に位置する町。(横浜市の臨海学園があるらしいので、横浜育ちの方には馴染みのある海なのかもしれませんね)

そんな場所ですが、ぼくにとってはふるさとにも似た、懐かしい思い出のたくさんある場所。

■3歳から高校2年の夏まで、毎年通った海。

元々はぼくの母方の祖父の知人がこの土地にいて、母親いわく「わたしが10代のころからほとんど毎年、海水浴といえば”子浦”だった」とのこと。

そんなわけでぼくも、子どものころからずっと、夏に海に行くといえばこの”子浦”の海でした。実家のアルバムをめくる限り、最初に行ったのは3歳くらいの頃のようです。(こういうとき、写真って本当に便利ですね!写真バンザイ!カメラ万歳!)

これがたぶん3歳くらいのころ。生まれて初めて海で釣りをしたのも、この”子浦”の海でした。海で泳いだのも、ボートを漕いだのも、ぜんぶこの海が初めて。

母親が毎年遊びに行って「ほぼ常連(本人談)」だったこともあって、地元の漁師の方から釣具屋さん、海の家、貸しボート……。みんな知り合いで、いろんな体験をさせてもらいました。

小2の夏休みの自由研究。まさかのカジキ漁体験。

最後に行ったのは高校2年の夏。所属していた生物部の「引退式」をここの海でしたんだよなぁ。後輩がカツオノエボシ釣りあげて素手で掴む大惨事が起きたりしたけれど……。

たくさんの魚たちと、この海で出会いました。

朝、早起きして海に行って見つけたソラスズメダイの鮮やかなブルーとか、素潜りして出会った綺麗な縞々のオヤビッチャ、ボートから釣れたタカベ……。タカベ美味かったなぁ。

東京生まれ東京育ちのモヤシっ子だったぼくが、どういうわけで海と魚に魅せられていったのか。間違いなく、毎年の夏のこの海での経験がいちばん大きいです。

これは小4くらいかなぁ。サビキ釣りで何故か釣れたサメのベビー。しかもダブル。

このコマッしゃくれたメガネの少年が、このあと10年後くらいに水産系ナントカ学部に進学していろいろとアレな人生を歩んでいくわけなんですけど、その元凶……ちがった、原風景が、この「南伊豆町・子浦」なんです。

(なんて話は、以前にも少しだけ書きましたけど。)

子どもの頃から、魚が好きだった。 実家から出てきた、たぶん小学1年生くらいのぼくが描いた絵がこれ。

■19年ぶりの子浦の海。碧さと静かさは相変わらず

子浦の海は、周りをぐるっと山に囲まれた、内湾(妻良湾)の海。
この湾の外側に、大きな防波堤がもう1つあります。

この日(10月7日)はちょうど台風25号が日本海を通過中。伊豆も天気はいいものの強い風が前の晩から吹き続けていて、沖合いは朝からウサギが跳ねるように白い波が踊っていたのだけれど、湾の中はこの穏やかさ。

釣りをする人がちらほら。漁港の駐車場を覗いたら、他県ナンバーの車もけっこう来ていました。奥の砂浜(東子浦)ではシーカヤック教室が開催中。
海水浴に来るお客さんはめっきり減ってしまったそうだけれど、釣りやダイビング、シーカヤックなんかに来る人はまだまだいるみたい。

(ボートで漕ぎ出すと、車ではアプローチできない地磯がたくさんあって、プライベートビーチ感覚で遊べるのですよね。ぼくが子供の頃は、そうやって丸一日、磯に渡って遊んでた)

燃料の高騰で、今ではカジキ漁に出る漁師もいなくなったのだとか(泊めてもらったペンションのオーナーさん談)。確かに、カジキ漁に使う大きな漁船は見当たりませんでした。

路地裏を少しブラブラと。ぼくが毎年来ていたころから、時が止まったような静かな風景。

浜のそばには民宿や釣り宿の看板を出している家が何軒かあるのだけれど、営業しているのだろうか。今も営業しているなら、ぜひ泊まりたかった。

今回は、この子浦の海を見下ろす高台にあるペンションに泊まらせてもらいました。某宿泊予約サイトで「南伊豆・子浦」の宿を検索すると、ほとんどそこしかHitしないんですよね。。。

時代を考慮すると、こういう場所の宿泊施設こそ、ネットを上手く活用したらいいのにな、と思ったりします。

今回は、磯遊びも釣りもできなかったのが少し心残り。

それでも、来れて本当に嬉しかった。社会人になって結婚もして、19年前の夏とはなにもかも違っているけれど、「海と魚が大好き」ってことだけは今もまったく変わっていないよ。
この19年の間に、海や魚を通して友達がたくさん出来ました。いつかそいつらを連れていきたい、自慢の海。

また必ず、遊びに行きます!

(当時よくお昼を食べていた喫茶店「潮風」さんに寄ったところ、11月にここ子浦でちょっとしたイベントがあるそうで、たぶん次回はそのときに遊びに行くことになりそうです。)

今年の10月に、南伊豆・子浦に19年ぶりに行った話の続き。子どものころ毎年行っていた、魚たちと出会った原風景の海。あまりにも懐かしくて、1か月もたたないうちにまた行ってきてしまいました。

■PS. 水族館も行きましたよ?

伊豆の最奥まで行ったんだから、水族館どこも寄らないなんてわけなくて、iZooと下田海中水族館に行ってまいりました。そんな話はまた次回!

初訪問・下田海中水族館!潜水艦の中にいるような大水槽、自然の海そのままのイルカプール、なによりもペンギンとの距離が近い!!!
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