『ひとりじめ水族館』撮影ノススメ

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2019年5月4日。
新元号が発表され、「令和元年」も早くも4日が過ぎました。そして、世間は10連休のGWまっただなか。

ところでわたしはというと、連休初日&2日目に極寒の野外ロックフェス(気が付けば10年以上連続参戦中。水族館通いに次ぐライフワークです)ではしゃぎすぎて風邪をひき、その後のやむを得ぬ休日出勤2日間を乗り切ったあとは高熱を出して家で臥せっておりました。

雨上がりに、虹。(ってことはつまり、直前まで雨降りだったってことです。。。寒かったー!)

本当は、連休後半は北海道の親戚宅に遊びに行って津軽海峡でイルカを見るつもりだったんだけどなー。。。10連休も終盤になってようやくPCに向かえるくらいには復調しまして、こうしてブログを書いている次第でございます。

■ところで、GWに水族館行きの予定なし!

そんなわけで折角の10連休のうち3日間くらいを「寝る ⇒ ポカリ飲む ⇒ 寝る ⇒ うどん食う」みたいな無限ループで過ごしてしまった訳で、寝床でできることと言えばスマホでTwitterをチェックするくらい。ぼくのアカウント(@RA_aquapicture)は基本的には水族館&お魚アカウントですので、この連休中、フォロワーの方々が精力的に全国各地の水族館へ足を運んでいる様子が伝わってきて……悔しいやら情けないやら。。。

とはいえ、体調を崩す前から元々、このGWにどこか水族館に行く予定もなかったんですけどね。「混雑している水族館」が、とにかく苦手なものですから。。。
(たとえば最寄りの「仙台うみの杜水族館」は、Twitter情報ですが2015年のオープン初日と同じくらいの行列ができていたそうで……。)

わざわざ混んでる水族館に出撃してストレス溜めて帰ってくるよりは、自分の部屋に引き籠もって写真整理したりブログ書いたりしてるほうが全然マシだわっ!と強がっていたのですが、まさか本当にどこにも行けないGWになるとは思ってなかったですわ、、、。

「災い転じて福となす」ではないですが、(連休が終わったら、空いている水族館に行って存分に写真を撮りまくってやるんだッ!)という強い気持ちでおりまして、そんな気持ちを込めてこのブログ記事を、GWに大混雑した水族館でグッタリしている皆様に捧げます。

■『ひとりじめ水族館』撮影ノススメ!

そう!混雑している水族館より、空いている水族館のほうが断然いい!もちろん経営的なことを考えるとたくさんお客様が来てくれないと困るわけだけど、観る側の立場からすれば人間ではなく魚やイルカやペンギンを観に行っているわけですから、自分のペースでゆったりとお気に入りの水槽を眺め、お気に入りの生き物の生態を観察できる時間は本当に至福のときなのです。
特にカメラを持ち始め、水族館で写真撮影をするようになってからは、混んでいる水族館ではカメラを構えて水槽の前に陣取ることすら罪悪感を感じてしまうこともあって、なんだか非常に不完全燃焼に終わってしまうのです。(館によっては「混雑時は水槽の撮影お断り」なんていう水族館もあったりします)

そんなわけで、最近の自分はいままでのような「1匹の魚にググッとクローズ・アップした写真」ばかりではなく、「いやー、この空間をひとりじめしちゃったよ、最高の贅沢っしょ!」っていう写真を撮ることに楽しみを覚えるようになりました。

題して「ひとりじめ水族館」撮影ノススメ

伊勢シーパラダイス・海底ごろりんホール。この空間ひとりじめは贅沢すぎるでしょ!!

志摩マリンランド。比較的メジャーな熱帯魚が泳ぐ90cm水槽が6本。地味めな展示ながら、ここで寛ぎたい人のニーズを的確におさえたソファに拍手!

板橋区立熱帯環境植物館。当ブログでも何度もオススメしてますが、こじんまりした施設ながら展示密度の濃い、とてもよい水族館です!

と、ここまで書いて知り合いの「うみの杜水族館」常連さんがまさに「ひとりじめ水族館」なツイートをされているのを見つけました!なんというタイミング!

やはり、一カ所の水族館に通い詰めている方はすごいですね。この連休真っ只中でも、きっちり「ひとりじめ水族館」されてらっしゃいます。イロワケイルカの水槽前なんか、なかなか無人の瞬間なんてないのに……。
ほんと、こういう「誰もいない」空間に自分ひとり、みたいな瞬間がたまらなく快感なんですよね~~。

GW連休の真っ最中でも「ひとりじめ」できちゃうんだぜ、という話は、次項で詳しくお話ししましょう!

■「ひとりじめ水族館」撮影の極意?!

水族館というのは基本的に「お客様が入ってナンボ」の施設ですから、「館内に自分以外誰もいない」なんて贅沢はそれなりに工夫しないと味わえません。
もちろん、莫大な特別料金を払って水族館を貸切っちゃったりすれば別なんでしょうけど、そんなことまでしなくても通常料金の範囲で「貸切水族館」状態を味わってしまおう!というのがこの「ひとりじめ水族館」撮影のポイントであり、醍醐味なのであります!

1.本気で「ひとりじめ」を狙う

都市部の人気水族館といえど、いつでも大混雑というわけではありません。平日の昼間あたりは、嘘のように空いていたりします。

(大阪・吹田市の「ニフレル」。大都市圏にある比較的新しい水族館で週末や連休時はかなり混雑しているようですが、平日ならこの通り。)

……とはいえ、こちとら基本的には月~金仕事の社畜の身。仕事の休みを取って「平日水族館」の贅沢を楽しむことだって時々はできますが、基本的には水族館へ行くのは土日祝ばかりです。ならば、多少混雑しているときでも「ひとりじめ水族館」を味わうテクニックを身につけるしかありませんね!

2.週末だって夏休みだって!「空いている瞬間」を見つけ出す!

では、基本的に混雑している週末の水族館で、どうやって「ひとりじめ水族館」な瞬間を見つけ出すのか?いろいろと「裏技」はあるのですが(そして全てネタばらしするのは嫌なのですが 笑)、おおむね以下3点くらいが基本かな、と思います。

① 開館直後 or 閉館間際を狙う!
② イルカショーの裏を狙う!
③ 人気のない(失礼!)コーナーを狙う!

@マリンワールド海の中道。2017年4月、リニューアルオープンしてすぐの日曜日でかなり混雑していたのですが、誰もいないエントランス水槽をひとりじめして撮ることができました。玄界灘の荒波が再現されていて、迫力たっぷりの展示です。
・開館時間すぐを狙ったこと。
・入場してすぐイルカショーを見に行く人が多くて屋内展示は空いていたこと。
が勝因かなと思います。

こちらも同じくマリンワールド海の中道の、外洋大水槽。館内の割と奥の方にあるので、エントランス水槽を撮った後にひたすらダッシュしてまだ誰もいない大水槽をパチリ。順路をスルーする勇気も時には必要なのかもしれません。

@須磨海浜水族園。
人気のない展示、というと語弊がありますが(そして個人的には、本当に大好きなアマゾン大水槽なのですが)、イルカショーその他のイベントが充実しているすますい、人の流れもショータイムに左右されがちです。

@大分うみたまご。こちらも館内入ってすぐの、淡水魚コーナー。
日本産淡水魚(いわゆる日淡)の展示って残念ながらあまり人気がないことが多いのですが、そのぶん「ひとりじめ」しやすいコーナーかな、と思います。川の自然を再現していたりして、雰囲気抜群なところも多いですし。

3.極論。1秒でも無人の瞬間があれば「ひとりじめ水族館」は撮影できる!

最後は、これはもう超極論。なんなら「偽・ひとりじめ水族館」、と言ってもいいのかもしれませんけれど、数秒間、なんなら1秒でも無人の瞬間があれば、「ひとりじめ水族館」っぽい写真は撮れちゃいます。だって、実際にカメラが切り取るのは、たかだかシャッタースピードで1/50秒から1/100秒くらいの世界ですから。

2018年9月23日、閉館1週間前の東京タワー水族館。(シャッタースピード:1/80秒)
閉館間際のあの大フィーバーで館内は大混雑だったんですけど、それでも一瞬のタイミングさえ捕らえれば、まるで在りし日のTTAのように(おっと。。。)がらーんとした写真が撮れちゃいます。

実際には、こんな風に大混雑の日だったんですけどね。上の写真だけ見ると「えっ、こんなに空いてるの?!」と勘違いされちゃいそう。水族館の名誉(?)のためにも、こんな風に混雑している館内の風景も、意識してなるべく撮影するようにしているのですが、一方でお客様の肖像権の問題なんかもあって、なかなか難しいところです。(ブログにあげるときは、個人特定できないようになるべく画像加工しています)

■最後に、個人的超お気に入りをひとつ。

そんなわけで隙あらば狙っている「ひとりじめ水族館」フォトなのですが、これまで撮った中で特にお気に入りなのがコチラ。

すみだ水族館、入ってすぐの「自然水景」のコーナー。

撮影したのは土曜日の夕方で、まぁまぁ客足が途切れない時間帯。そしてこのコーナーは順路のいちばん最初にあたり入場した人がとりあえず足を止めるエリアのため、なかなか「ひとりじめ」できずにいました。

この日は閉館時間ギリギリまで館内におりまして、閉館15分ほど前にふらっとこの「自然水景」コーナーに戻ったところ、この写真のように誰もいない世界が広がっておりました……!

実はこれには訳があって、すみだ水族館の最終入場は閉館時間の30分前、そしてこのコーナーは入場してすぐ。ということで、最終入館時間以降、このコーナーにわざわざ戻ってきて写真を撮るなんて酔狂な人物は、ぼくしかいなかった訳なのです。

すみだの「自然水景」コーナーは本当に大好きな水槽群で、空いているときにじっくり眺めるのは最高に贅沢な気分になれます。「最終入館時間~閉館時間の30分間を狙う」というめちゃくちゃ簡単な方法で味わえるこの贅沢、(本当はずっとひとりじめしておきたかったけれど)ぜひぜひお試しあれ!

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