【水族館探訪記】初・広島遠征② 宮島水族館

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ずいぶん前にはなりますが、昨年4月の広島遠征の話。

(その①はこちら)

初の広島遠征!まずは広島市内唯一の水族館「マリホ水族館」へ。中村元さんプロデュースの、「水塊」感たっぷりな水族館でした!

■人生初の「安芸の宮島」。

広島市内の「マリホ水族館」を出た後は、そのまま高速船に乗って宮島へ。

全国的にも珍しい「水族館から水族館へダイレクトにハシゴできる船」です。そのあたりの旅行記も、いずれまた。

宮島に1泊し、翌日は朝イチから「宮島水族館(みやじマリン)」へ。
人気観光地にある水族館は、開館と同時に入って混雑を避けるのがいいですね。

2022年春の広島遠征、宮島に前泊したら最高すぎた話。誰もいない静かな島内のカメラ散歩、贅沢すぎる時間でした。

■観光地の水族館と侮るなかれ。地元密着の展示の数々!

エントランスをくぐるとまず出迎えてくれるのが、この水槽。
(正確にはエントランス水槽が1つあるんだけど、ゆっくり撮れる感じじゃなかったので割愛します)

入って最初にこの水槽が配置されていたことで、初訪問の宮島水族館への期待が一気に高まりました。

というのも、水族館に来るまでに見ていたのはこんな景色。

水族館すぐ裏に広がる干潟です。

宮島/厳島神社といえば大鳥居や海に浮かぶ回廊が有名ですが、そのすぐ足元はこんな広大な干潟だったのですね。

宮島観光に来て、海辺の干潟に目を向ける人は少数派かもしれない。
だけれど、水族館のすぐ目の前の自然風景を再現し、観覧順序のトップバッターに持ってくるという順路構成に、個人的にはとても感動しました。

干潟展示を抜けると、エスカレーターで2階エリアへ。

まず最初に視界に飛び込んできたのは、この水槽。

(他に誰もいない朝イチ訪問だったので、飼育員の方がメンテナンス作業をしていました)

こちらも宮島名物・カキの養殖地を再現した水槽です。
地元らしさが濃密に詰まった展示の連続に、思わず興奮。

更にこちらの水槽、漁師さんが使う箱メガネが備え付けられていて、水中世界を自由に覗くことができます。おもしろい!

1階側から見るとこんな感じ。
実はほかにも面白さがたっぷり詰まった水槽なのですが、そんな話はまた次回に。(上の写真:左下を泳ぐ生き物にご注目)

2022年春に初訪問の宮島水族館。事前情報はまったくなかったのですが、行ってびっくり、イカ・タコ展示が充実しまくり水族館でした!!

さらに進むと、これまた地元・広島の山/海を紹介する「山から海へ」コーナー。

大きな水槽の上に小水槽を並べるという展示手法が面白い。
ミストが焚かれていて、なんだか雲海に浮かんでいるみたい。

なぜかカブトムシの展示に力を入れています。
幼虫から成虫まですべての成長段階が展示されています。

「カブトムシを一年中展示する」ということにここまでこだわった水族館は、たぶん他にはないのではなかろうか。

淡水魚水槽を泳ぐアマゴ。
当ブログではたびたび言及していますが、水族館でアマゴを見ると「あぁ、西日本に水族館遠征に来たんだな~」という感慨に包まれます。(アマゴは概ね静岡県より西の「西日本」に分布)

■あらゆる角度から楽しめる「ゆったり水槽」

さらに順路を進むと、この水族館最大の水槽「いやしの海・ゆったり水槽」へ。

2階フロアからは、半水面になった表層部分を観覧。

ツマグロ(サメ)やトビエイ類など、表層を泳ぐ魚たちを間近に観察できます。

そしてとても心に刺さった観覧エリアがこちら。

飼育員さんが使用するキャットウォーク部分を一部開放し、大水槽を上からも眺めることができます!(エサやりとかはできませんが)

個人的に、水族館のバックヤードを覗き見できる展示コーナーがとても好きなのです。

この大水槽は1階エリアからも眺めることができます(というかそっちがメイン?)

普通に正面側から眺めるのもいいんだけど、この角度!この隙間!めっちゃいい!
水族館のこういう隙間が大好きなんです。1日中挟まっていたい。

そして、気になる魚を発見!!

バラクーダ(オニカマス)だ!!!

なかなか大きい個体です。

自分が北日本に住んでいるせいもあるのでしょうが(オニカマスは主にあたたかい海に棲む魚)、オニカマスの成魚を水族館で見たことがほとんどなかったので、かなりびっくりしてしまいました。しかも大水槽を普通に泳いでるし!

大水槽の周りには、小さめの個水槽がずらり。

それぞれの水槽のメンバーもさることながら(フジツボがメインの水槽とかあってびっくりした)、水槽周りの壁に描かれた生物画にも目を奪われてしまいました。

■瀬戸内のくじら!スナメリ!!

宮島水族館を代表する展示生物の1つが、館内でも随所にモチーフとして使われているスナメリ。

スナメリ自体は東日本の一部や伊勢湾でも分布している小型のクジラですが、やはり瀬戸内海では特別な存在なのでしょうね。
我が地元の仙台うみの杜水族館でもスナメリが展示されていますが、みやじマリンをはじめ、瀬戸内の水族館でその姿を見ると、なんだか特別な気持ちになります。

このとき展示されていたスナメリは3頭(昨年4月の訪問直後、1頭の赤ちゃんが生まれ計4頭になりました)。

全国の水族館の中でもスナメリ展示・繁殖に力を入れている水族館の1つです。必見。

スナメリ水槽の前にはこんなベンチがあり、じっくりしっかり、その姿を観察することができます。

ついでに、こちらはレストランで販売されているスナメリドーナッツ。かわいい。
ちょっと「お化けのQちゃん」っぽくもあるけど(笑)。

スナメリ水槽の近くには、深海生物の展示コーナーも。

事前情報では「みやじマリンに行ったらタチウオは必ず見た方がいい」と複数人の友人から言われていたのですが、今回の訪問時には残念ながらタチウオは展示されておらず。

エイラクブカになっていました。

深海性のサメという訳ではないですが、タチウオ仕様の水槽で見るとなんだか妙に神々しいな(笑)。

■「広島」らしい企画展!

順路後半には企画展示室が。

ちょうど5月のGWを控えた時期ということもあり、鯉のぼりにからめてコイの企画展が開催されていました。

広島といえば広島東洋カープ。
カープといえばコイ。

ということで、かなり力の入った企画展でした!

見てくださいこのコイ密度!(集合体恐怖症の方はごめんなさい)

■なんかこうデート向け(笑)!「はつこい庵」

館内をひととおり見たあとは、屋外エリアに2021年夏にオープンした別館「はつこい庵」へ。

コンセプトは「”いやし”をもたらす美の観賞空間」とのことです。
なんとなくドキドキしつつ室内へ。

なにやら和風の甘味処みたいな雰囲気。

室内はこんな感じ。

演出的な水槽が多い空間の中で、この水槽がめっちゃ刺さった。
さりげなくスイゲンゼニタナゴとか飼ってるんですよね、ここで。(域外保全に関するパネルも、かなり大きく展示してありました)

■水族館グルメも最高すぎた!(というか宮島グルメが最高だった)

朝イチ入館して空いている館内を満喫しましたが、お昼前くらいからだんだんと混雑し始める館内。

というか、宮島という観光地自体がそうなんですよね。みんな午前中のフェリーでやってくるから。宮島に着いて、まずは厳島神社を参拝したり参道歩きを楽しんだりして、それから水族館にやってくる、という流れでしょうか。

(なので、前泊して朝イチ訪問して本当によかったです)

ともあれ、混みあう館内を尻目に、最後に水族館グルメを堪能することに。

メニューも豊富で悩みに悩んだ結果、こちらの水族館メシをチョイス!

「みやじマリン丼」!
名前の通りの王道メニュー!

焼きアナゴ、牡蠣フライ、しらす(ちりめんじゃこ)を贅沢に3種盛りした逸品!!

水族館欲も食欲も、たいへん満足して宮島をあとにしました。

(というか前日夜の時点で宮島グルメにノックアウトされていた笑)

また絶対に行く!!!

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