「キットレンズ」で水族館を撮ってみた!

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先日「撒き餌レンズと水族館撮影」というブログ記事を書きました。

カメラの楽しさを実感できる!そして安い!そんな「撒き餌レンズ」で水族館を撮ってみよう!そしてそれは「レンズ沼」への入り口でもあるのです。

この中で「カメラを最初に(レンズセットで)買うと安いズームレンズ(=キットレンズ)がついてくるけど、アレだとスマホ並みの写真しか撮れなかったりするんだよねー」などと、ちょっと暴言ぎみなことを書いてしまいました。

※ 言い訳がましく補足しますと、「キットレンズ」だって“安くて使いやすくてちゃんと写る”という性能を満たすためにきちんと設計・製造されていますし、プロのカメラマンの方が使えば驚くほど美しい写真が撮れます。
(参考:フォトヨドバシさんの実機レビュー)

ヨドバシカメラの公式オンライン写真マガジン「フォトヨドバシ」へようこそ。こちらは Nikon AF-S DX Zoom-Nikkor 18-55mm f/3.5-5.6G ED II 実写レビューのページです。AF-S DX Zoom-Nikkor 18-55mm f/3.5-5.6G ED II を使った作例が盛り沢...

そんなわけで、名誉挽回というわけではないですが、「キットレンズで水族館はどこまで撮れるか」というチャレンジをしたくなったのです。
(プロ並みの綺麗な写真は期待しないでください。。。)

■防湿庫より取り出したる、我がキットレンズ。

ということで久々にキットレンズ持って、最寄りの水族館で試し撮り。

今回、使用したレンズはこちらです。

「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR II」

ニコンのDXフォーマットNIKKORレンズ「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR」の製品ページ。カメラ、レンズ、アクセサリーなどの製品特長、主な仕様、撮影サンプル、関連製品に関する情報も。

このレンズ買ったのいつごろだろうな……。
最初はこれより古い「28-80mm f/3.3-5.6G」というレンズを持っていて、それを南米旅行の最中に壊し、しばらくして買い替えた……気がします。
その後、本格的に「カメラ楽しいぃぃっ!」となり、ちょっとずつレンズを買い揃え……。気がつけばなかなか出番がなくなっていました。とはいえいろいろ理由(後述)もあって、手放せないでいるレンズでもあります。

現在は後継機種として「AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR」が販売されています。ニコン D3500とかD5600あたりをレンズとセットで購入すると、このレンズがついてくるハズです。

※D5600のレンズキットが¥74,240、D5600ボディ単体だと¥71,250。
定価4万円超のレンズがなぜ差額3千円弱で手に入るのか……。
そしてそれをすぐ中古機として売れば¥……(深く考えてはいけない)。

■「キットレンズ」で撮ってみた水族館。

僭越ながら、この「キットレンズ」で撮った作例をいくつか。
(撮影:仙台うみの杜水族館)

まずは入ってすぐの水槽で一枚。
あれっ、「ふつーにきれい」に撮れるじゃん……!
望遠端だと解放F値5.6が限界となるので単焦点レンズほどのボケは期待していなかったのですが、背景の岩肌も自然なボケ味で悪くないです。

ワイド側で魚群を撮影。
やはり、こちらだと背景はあまりボケませんね。画角は自然な感じで好きです。

ワイド端を使って大水槽前を撮影。
APS-C機のため35mm換算で27mmの画角となり、大水槽前の広さを表現するにはやや不足……でしょうか(これ以上後ろに下がると、天井の映像/音響機器が写りこんでしまうのです)。
とはいえ、雰囲気を伝えるには十分かな。

ちょっと寄った写真を撮りたくなり、クローズアップレンズを装着。
レンズを「ド近眼」にするツールなので当たり前なのですが、こうすると背景は大きくボケますね。

前にも紹介したことがありますけど、「とりあえずお手軽にマクロ撮影してみたい!」という人にはオススメのアイテムです。(収差とかをそこまで気にしないのであれば)

生き物たちの造形美にグググッと寄った、マクロ(接写)撮影。その方法を3通り紹介してみます。水族館で魚を撮るのが楽しくなること、間違いなし!

こちらはクローズアップレンズなし。
最短撮影距離:0.28m。マクロレンズではないですが、小さい魚にもそこそこ寄ることができます。(ただし望遠側になるほどF値が上がるので、レンズの明るさを犠牲にすることになりますが)

背景の玉ボケも意外と綺麗。画面中央から外れるほど真円ではなくラグビーボール状に歪みますが、そもそもキットレンズで、水中の気泡がこんな風に玉ボケると思ってなかった……。(正直、舐めてました)

……えーと、このへんからちょっとずつ辛口コメントも混じえていきますね(笑)

f/1.8とかf/1.4とかの単焦点レンズ(「撒き餌レンズ」含む)と比べると、どうしても開放F値の点で不利。その分シャッタースピード(SS)を遅くせざるを得ないので、泳ぎ回る被写体はちょっと苦手みたい。
(上のホウボウの写真、スマホでは分からないレベルですが被写体ブレしてます)

深海水槽はさすがに荷が重いか……。
普段はISO800くらいを上限にしてるのですが、ISO1600まで1段上げてみました。PC側で強めに露出補正してみましたが、それでも露出不足ですね。

やはり、水族館につきものの「素早く動き回る被写体」や「暗めの撮影環境」は、キットレンズとはちょっと相性が悪いと言えると思います。

こちらも水族館ならではの「映り込み」との戦い。
背後にいた白いシャツの男性が、左側にばっちり映り込んでます。(その方に文句を言っている訳ではないです)

これもキットレンズの「開放F値が大きい」という特性とおそらく関係していて、たとえばf/2.8くらいまで絞りを開くことができればその分だけ被写界深度が浅くなり、水槽のアクリルガラス面に映り込んだ物体をボカすことができるのでは、と思います。

※本当は「F2.8通しのズームレンズ」も持参して撮り比べてみればよかったのですが……。
コロナ下で水族館への滞在時間が「2時間以内」を推奨されていることもあり、今回はそこまで検証せず。またそのうち試してみます。

「映り込み問題」が気になったので、もう少し試し撮り。
さかなクンさんが寄贈してくれたことで有名な「スポットフィン・ジョーフィッシュ」さんにモデルになってもらいました。(通路側が明るいので映り込みの試し撮りにちょうど良かった)

ワイド端側(18mm)で撮ったところ。
魚の全身がちゃんと入るものの、撮影者のメガネ野郎がバッチリ映り込んでますね……。

こちらは望遠端(55mm)。
画角が狭くなって映り込み部分がトリミングされたことと被写界深度が浅くなったことで、映り込みがごまかされています。(上の写真と見比べていただければ分かりますが、背景の濃い青色の部分はおそらくぼくの肩~首の映り込みです。これくらいだとあまり気になりませんよね)

こんな風に「望遠側で撮れば映り込みはごまかせる」のですが、これが暗い水槽だと「望遠にすればするほどF値が大きくなる(暗くなる)」という、キットレンズゆえのジレンマがあるんだよなぁ……。

■もし「キットレンズから卒業」するならば……。

以上、滞在時間は実質1時間ちょっとですが、駆け足で「キットレンズで水族館撮影チャレンジ」をしてみました。

個人的な感想としては
・キットレンズでも意外と綺麗に撮れるじゃん!
 (正直、舐めてた)
・とはいえ苦戦するシチュエーションもあり。。
 (動体撮影、暗い水槽、映り込み)

というところ。

もしも初めて一眼レフを購入する場合、キットレンズ付きのセット購入というのは「アリ」だと思います。なにしろさっき書いたニコン D5600のように、ほんの数千円の金額差でレンズがついてきてしまうのですから……。(機種や発売時期にもよりますが)

まずはキットレンズでいろいろ撮ってみて、「なんだか物足りないなぁ」とか「暗い水槽が上手く撮れないなぁ」とか感じたら、きっとそれが「水族館版・レンズ沼」への入り口です。

「なんだ、これだったら一眼レフもスマホも変わらないじゃん」と決めつけてしまう前に、もう少しだけ機材に投資して、たとえばこんなレンズを買ってみてはいかがでしょうか。
(両方まとめて買っても、特別給付金でしっかりお釣りがくるはずです)

▼ 単焦点の標準レンズ
いわゆる「撒き餌レンズ」。
暗い水槽でもサクサク撮れるのは、ほんと快感です。(キットレンズからの切り替えだと、特に実感できると思います)
ズーム機能がない分、自らのフットワークで被写体との距離をとり構図を決めていくのもいい練習になれますし、カメラマン気分に浸れます。

カメラの楽しさを実感できる!そして安い!そんな「撒き餌レンズ」で水族館を撮ってみよう!そしてそれは「レンズ沼」への入り口でもあるのです。

▼ F値固定のズームレンズ
いわゆる「小三元レンズ(f/4.0通し)」&「大三元レンズ(f/2.8通し)」。
キットレンズと違い、広角側でも望遠側でも小さい(明るい)F値のまま撮影できます。どんなシーンでもストレスなく撮れるのは、ほんとありがたい!

カメラメーカー純正の「大三元レンズ」だとお値段も非常に高価ですが……。(軽く20万円くらいします)
タムロンやシグマといったレンズメーカーからは廉価な製品が出ているので、そちらを選ぶという選択肢も。APS-C専用レンズならば、さらにお安くなっております。
(それゆえ「水族館撮影なら、フルサイズ機にこだわらなくてもいいんじゃない?」と個人的には思っております)

ついに買っちゃいました、「F2.8通し」のレンズ。いわゆる大三元レンズ。ニコン純正じゃないけど。APS-C機専用レンズだけど。

■「キットレンズ」だって見捨てちゃいけない

蛇足ながら、撮影レビュー以外の部分でもう1つ付け加えるとすれば、「キットレンズってコンパクト!」ということを今回の試し撮りで改めて感じました。

(左:今回使用の18‐55mm f/3.5-5.6
右:シグマ17-50mm f/2.8)

見た目にも倍くらいのサイズさがありますし、重量でいえば3倍くらい違います(195g vs 565g)。キットレンズの方は、その気になればジーンズのポケットにだって入ってしまうサイズ感。
D3000シリーズあたりの小型機に装着するならば、むしろこっちのほうがしっくりきます。

水族館での本気撮影には荷が重いかもしれないけど……。
ずっと防湿庫の中で、すっかり「リザーブ扱い」だけど……。
あまりたくさん荷物を持っていけない旅行のときとか、身軽な装備で散歩しながらスナップ撮影したいときなんかはまだまだ出番がありそうな、我が「キットレンズ」さん。

忘れてるわけじゃ、ないからね。

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写真素材のピクスタ

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