やっぱりアクアマリンふくしまは2日連続で楽しむといいなと思った話。

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「バショウカジキ展示」という、水族館ファンを震わせる大ニュースが飛び込んできた先週。

「アクアマリンふくしまでバショウカジキ展示」という、水族館界隈的大ニュース!!2日間、しっかり堪能してまいりました。

そのおかげで、長年の夢だった「2日連続 de アクアマリンふくしま」を実現させることができました!(本当は「3日連続」くらいで行きたいとずっと思っているのですが)

というわけで、「バショウカジキ以外もちゃんと見てきましたよ!」という話です。

早朝のアクアマリンふくしま前。
風が強くて、大漁旗がはためく朝でした。(水族館に大漁旗っていいですよね)

■サンゴのエサやりシーンが尊い。

朝イチから入館したおかげ、そしてバショウカジキの混雑を避け順路をガン無視して館内を進んだおかげ(?)で、順路後半「熱帯アジアの水辺」エリアに開館後すぐに辿りつきました。
(いつもは1つ1つ丁寧に水槽を見てしまうので、ここにたどり着くまでに2時間くらいかかるのです)

飼育スタッフの方がサンゴ水槽に潜水中。

最初はダイバーさんにまとわりつくホンソメワケベラや、右往左往するキンメモドキの群れに目を奪われていたのですが、ふと、ダイバーさんの動きに目が留まりました。

ドレッシングを入れるポリ瓶みたいなのを持って、水槽内のサンゴ1つ1つにエサを与えているようです!

左下、黄色い花のような生き物はおそらく「ヤギ」の仲間のサンゴたち。
プランクトンを食べる動物なので、こうして給餌が必要なのですね!

左手には、何種類ものポリ瓶。
サンゴの種類によって使い分けているのか、それともメインのエサ+サプリメント、とかなのか。

岩肌のサンゴ1つ1つに時間をかけてエサを与えていて、その丁寧な仕事っぷりに見惚れました。

水槽の右側に生える細長いヒモのようなサンゴ「ムチカラマツ」にも、こんなふうに満遍なくエサを与えていきます。

この水槽にはぼくの大好きな魚が何種類か入っていて、その1種がこのチョウチョウウオの仲間「ヤリカタギ」。
この水槽には3種類のチョウチョウウオ(ヤリカタギ、ミスジチョウチョウウオ、ミカドチョウチョウウオ)が泳いでいるのですが、3種類ともサンゴのポリプを専食するタイプのチョウチョウウオなのです(偏食なので一般的には飼育が難しい)。

水槽を彩るサンゴたちを健康に維持することが、恐らくこれらの魚の飼育にも繋がっているのですね。

■エサやり前のシーンが楽しい!

同じく朝イチの「熱帯アジアの水辺」エリアより。

こちらもまだ給餌タイム前で、昼間とは違う魚たちの素顔を見ることができました。(写真を撮っている間に給餌が始まって楽しかった)

エサの気配を感じたのか、水槽面で荒ぶるオニボラたち。
ワチャワチャしててめっちゃ可愛いです!

アクアマリンふくしま、元々オニボラがたくさんいたんだけど、なんか更に増えた気がするな……。

正面顔!!!
この「へ」の字口が可愛いですよね!!

まだメダカサイズのオニボラっこ。おぼこい。(ボラだけに。出世魚のボラだけに。)

オニボラに混じってエサをねだる、おそらくスジモヨウフグ?
(これが普通のボラとクサフグだったら地元の堤防感が半端ないのに……)

同じ水槽の陸上部分では、ミナミトビハゼたちがエサやり待機。
飼育スタッフの方が手でエサを置くと、我先に飛んできて食べていました。

そのすぐそばにある、やや深みのある熱帯魚水槽。(ナポレオンフィッシュのいる水槽)
ここは普段は見えない部分に隠れてしまっている種類が多いのですが、ちょうど清掃の時間に遭遇したので、普段なかなか見られない魚を拝むことができました!

ミナミハタタテダイ。
しゅっと伸びた背びれがカッコいい。

ツキチョウチョウウオ。
一見あまり特徴のないチョウチョウウオだけど、オレンジに彩られたヒレが美しい。

■オープンしたばかりの、タヌキ&アナグマ展示場。

バショウカジキの件でやや注目度が下がってしまった感もあるけど、実は10/14にリニューアルされたばかりのホンドタヌキの展示場。
盛岡の動物園からやってきたニホンアナグマと並んで展示されています(左がニホンアナグマ、右がホンドタヌキ)。

よく間違えられがちな2種類、さながら「タヌキとムジナの化かしあい」??
(「あ、アライグマだ!!!」という人がけっこういて、それは化かされすぎだぞと 笑)

残念ながら雨の日だったのであまり長く撮影していられませんでしたが……。
次は晴れた日に、毛並みモフモフのところを撮りに来よう。

分かりづらいけど、こちらがニホンアナグマ。

こちらがホンドタヌキ。

実は、入館して順路通りに進むと最初に目にする生き物がこのタヌキ&アナグマ。
しばらく佇んでいると「あれ?!ここ水族館だよね??動物園じゃないよね??」という声があちこちから聞こえてきたのが印象的でした。

アクアマリンふくしま、「水族館」という概念をぶち壊しまくりのスーパー水族館なので、路傍に網を張った立派なジョロウグモですら「ん?これもなにかの展示?!」と思ってしまったりして。(野生の子です)

■「くらまるかわいい!」

クラカケアザラシの「くらまる」。
暑さに弱いので、毎年夏の時期はバックヤードに引っ越してしまうのです。
涼しくなった時期のお楽しみ。

ぼくはいつも、ついつい魚類展示ばかりに目が向いてしまいなかなかこの「くらまる」をじっくり観察できずにいたのですが、2日間もたっぷり時間があるとこういうところにも目を向ける余裕が生まれますね!

■「福島の川と沿岸」より。

ついついバショウカジキばかり見てしまいがちな「福島の川と沿岸」エリア。

ぼくはまぁまぁ飽きっぽいので、フラフラとあちこちの水槽も覗いたりしておりまして。

マイワシの群れにときどき混じっているカタクチイワシ(下の魚)。
カジキ撮影に飽きたときにカタクチイワシ探しをしてみたり。

バショウカジキがいるのは「黒潮水槽」。
隣の「親潮水槽」に泳ぐのは、同じくあごの突き出したサヨリたち。

まぁぜんぜん違う魚なんだけど、「あっちは上あご、こっちは下あご……」とか思いながら見比べるのも楽しかったり。

淡水エリアの最上流側には、渓流魚の水槽が。
魚名板ではヤマメということになっているけど、この個体だけ朱色の点々があってアマゴに見えるぞ……。でも、アマゴって基本的に西日本にしかいない魚だぞ……。という謎。

そしてこの温室エリアは、夕暮れどきから魅せる顔を変えるのです!

夕方。
日の出から日没まで、野外と同じ時間が流れる温室内。

暗くなると暖色系のスポットライトに照らされて、昼間とは違う美しさを見せるマイワシ&マアジ。

日没後の給餌タイム。
磯水槽にエサが投入されると、どこからか大量のイセエビが!(昼間は1匹たりとも見当たらなかったのです)

■美味しいものだらけの水族館。

「ハッピーオーシャン」という理念を提唱していたり、釣った魚をその場で食べられたり、水産資源についての充実したパネル展示があったりと、「食」という観点での人と海の関わりについても深く言及しているアクアマリンふくしま。

その象徴がこの「大水槽を見ながら食べる寿司」だと思うのですが、それ以外にも館内随所に美味しそうスポットが!!

館内のレストランに行くと、こんなけしからんメニューが!!
痛風メシや……。(尿酸値高めの人)

こちらは売店で売っている「ごんべアイス」。
アクアマリンふくしまのマスコットにもなっているシーラカンス(現地での呼名:ゴンベッサ)がモチーフになっています。なにげにけっこう美味しい。

■その他、アクアマリンふくしまの生き物たち。

「熱帯アジアの水辺」より。ダトニオ&アジアアロワナ。
「虎と龍の競演」って感じで、大好きな2ショットです。

こちらもアクアマリンふくしまを象徴する魚、ナメダンゴ。
(「ナメダンゴ体操」というCMをやっていたことがあるよ!)

鯨骨のうえでどこかを見つめるオオグソクムシ。
鯨骨生物群集はロマンです……!

水槽いっぱいに広がる大きなミズダコ。
写真に撮ると縮尺感がバグって、なんだか別の生き物に見えます……。

■アクアマリンふくしまは2日間かけるのが正解だなって思った。

アクアマリンふくしまは本当に見どころ満載の水族館で、しかも1日の中でも時間帯とともに違った顔を見せてくれる水族館です。(天然光をふんだんに使っているので、自然界と同じように時が朝/昼/夕と移りゆくのです)

いつも1日だけだとどこか消化不良に終わっていたのだけれど、今回(バショウカジキきっかけで)2日間フルに滞在できたことで、なんだかようやくすんなり消化できたような……。
(それでもまだ「蛇の目ビーチで遊ぶ」とか「アクアマリンえっぐで釣りをする」とか未達成のこともあるのですが……。やっぱりいつか3日間コースだな……)

いわき・小名浜は食べ物も美味しいので、1泊してゆっくり楽しむのは本当にオススメです。
機会があればぜひ、試してみてくださいね!

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