2022年春の広島遠征。
1日目:マリホ水族館
2日目:宮島水族館(みやじマリン)
と2館ハシゴいたしました。
2日目に訪問した宮島水族館がとても好みの水族館だったのですが(もちろんマリホも楽しかったです)、その中でも『イカ・タコ展示が非常に充実してる』という点が印象に残ったので、ちょっと別枠でブログ記事にしておきます。
だって、「みやじマリンがイカ・タコ推し」なんて、あんまり事前情報がなかったんだもん。
■ズラッと並ぶイカ・タコ水槽!
イカ・タコだらけの展示エリアは、館内の順路中盤に唐突に現れます。
(※以下、展示生物の情報は2022年4月時点のものです。飼育が難しく寿命も短いイカ・タコの仲間なので、訪問時期によって見られる生体数は変わるのではと思います)
その展示エリアがこちら!!
「瀬戸内の身近な生きもの」というエリアに、個水槽がずらり。
そしてその全てがイカ・タコ類の展示水槽です。(海外産の種もいたのでコーナーのコンセプトとはちょっと矛盾を感じますが、もしかすると撮った位置が悪かったのかもしれない)
その種類数もかなりのものです。
(すべての種類を撮りきれず、以下(イカだけに)抜粋してご紹介)(自己紹介ではなく他己紹介です、タコだけに)
世界最大のタコ・ミズダコ。
ちょうど活発に動いているタイミングで、水槽前面にダイナミックに張りついていました。
こちらは多分イイダコだったはず。
コミカルな行動が可愛い小型のタコ。個人的にはイチ推しタコです。(そして食べても美味しい)
国内産のタコだけではなく、海外産の種も。
しかもこんなユニークな種類。
ミミック・オクトパス!!!
インドネシア~オーストラリアあたりの熱帯の海に棲む小型のタコです。
その名前(Mimic:物真似)のとおり、実にさまざまな生きものに擬態することで知られています。(縞模様のある腕を活かしてウミヘビに擬態したり、それを広げてミノカサゴに擬態したり……など。動画検索すると驚きの連続です)
せっかくなのでなにかに擬態して泳いでくれないかな、と思ったのですが、見ている限りじっとしたままでした。外敵もいない水槽内では、そんな必要もないのかな。
■コウイカの繁殖行動に真剣に見惚れる
さらに続くイカ水槽では、こんな神秘的な行動も。
2匹のイカが、がぶり四つ状態で向かい合っています。
このイカの種類はコウイカ。
そしてどうやらこれは、闘争行動ではなく繁殖行動(交接)のようです。
交接を終えたコウイカのうち1匹が、水槽内に沈められた枯れ枝の束のもとへ。
卵を産み付けているのか??!!
おそらくこれが、産み付けられた卵。(もしくは少し前に産んだものかもしれません)
まるで、産んだ卵をじっと見守るような構図。別にそういうわけではないんだろうけど。
このコウイカの交接&産卵シーンは20分ほど続きました。
(さすがにずっと水槽に張りついていたわけではないですが)思わずじっくり魅入ってしまう、実に神秘的で好奇心をくすぐられる光景でした。
こういうシーンを目前で見られるのが、水族館という施設の本当に素晴らしいところです。
■魚群をバックに泳ぐイカに驚愕!!!
宮島水族館のイカ・タコ展示は、これだけでは終わりませんでした。
前回記事でも紹介した、こちらの水槽。
広島名物・カキ養殖を再現した素晴らしい水槽展示です。
その水中に、まさかの生き物が!!
お分かりいただけましたでしょうか?
水槽内、左下を泳ぐ生き物。イカです。
もう少し近づいて、イカメインで撮影。
シリヤケイカという種類のようです。
垂下された養殖ガキをバックに、
カタクチイワシの大群をバックに、イカが悠々と泳いでいます。
イカやタコの仲間は繊細で飼育難易度が高いこと、また獰猛な捕食者であり同居する生物を食べてしまうことから、水族館では単独で飼育されることが多い生き物です。
こんな風に大きめの水槽で、他の魚たちと混泳飼育されていることはあまり見ないので、イワシの群れを背景にフワフワと泳ぐイカに、とてもびっくりしてしまいました。
■隠れ「イカ・タコ推し」の宮島水族館!
宮島水族館、このほか、タコはマダコ。
イカはアオリイカ、カミナリイカ、バンダコウイカあたりが展示されていました。(合計8~9種くらい?)
1つの水族館でイカ・タコをこれだけの種類数、飼育しているというのは、実はかなり珍しいのです。
有名どころとしては、
・「いか・たこベース」という展示エリアのあるうみがたり(新潟県上越市)
・ほぼ年間を通して複数種のイカ類を展示しているサンシャイン水族館
・スルメイカの長期飼育に成功した浅虫水族館(青森県)
あたりでしょうか。
広島から遠く離れた東北の地にいるからかもしれませんが、宮島水族館のイカ・タコ展示が実はこれほど充実しているとはまったく知らず……。
水族館って、実際に足を運んでみるまで本当に分からないことだらけだなあ、と、再認識したのでした。
冒頭にも書いた通り、イカ・タコの仲間はは飼育の難しい種類が多く、特にイカは寿命がほぼ1年と非常に短いのです。
だから、季節が変わったらまた違うイカ・タコ展示が見られるのではないかな……と。また近いうちに、季節を変えて再訪したくなってしまったのでした!