【水槽部屋計画③】水槽部屋ができました!

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しばらくご無沙汰をしておりました。

水槽部屋の話を、2か月以上前に書いたままそれっきりにしてました。(年明けに一軒家を買いまして、新築リフォームして水槽部屋を作ってます)

長年の夢だった「水槽部屋」を作ろうとしています。大豪邸を建てなくたって手に入れられる「フツーの人の水槽部屋」計画その1。

引越しも終わりようやく続きを書ける仕上がりになってきたので、その後の状況をば。

あ、その前に。
今回の一連の水槽部屋づくりにあたり多大な影響を受けた金言を、勝手ながら紹介させていただきます。

家を買うということが一種の逆上なら、
購入時、魚部屋に改造するよう注文つけてしまったのも
逆上のたまものだろうと思う

中学生のころくらいに手に取った「月刊アクアライフ 1994年12月号」。
今では毎年恒例となった名物企画「My Aquarium Style(自宅紹介特集)」の記念すべき第1回ですね。この特集の中でご自宅を紹介されている同誌の当時の編集長(石津さん)の言葉です。

今回「家を買おうそして水槽部屋を作ろう!」と思いたって自宅にある月刊アクアライフのバックナンバーを読み漁り、その中でこの言葉にふれてえらく感銘を受け、自分なりのささやかな逆上で突っ走りました(笑)。

そんなわけで勝手ながら、ここにご紹介させていただきます。
(このAL誌の「My Aquarium Style」という特集が大好きで毎年見るたびに「載ってる人みんなスゴい……」ってなって、我が家は今のところそのレベルには遠く及ばないのですが……)

■床下:鋼製束で強化!

水槽部屋リフォームにあたり、まずは何をさておいても、床の補強。
これまで賃貸物件で思うように水槽を置けなかったのは、とにかく「床が痛むのが怖い」ということに尽きるのです。(経験上、床が抜けることはそうそうなさそう。だけど1cmくらい床を沈めてしまったことがあり。)

「新築建売でも中古住宅でも、家を買ったら床は必ず補強します」ということは、不動産会社の担当の方には最初から伝えていました。(その分も加味して予算を組んでくれたりリフォームしやすい物件を探してくれて、ほんと助かりました)

果たして住宅購入後。
外装・内装のチェックもそこそこに、ヘッドライト付けて床下に潜りました(笑)

↑:補強前
↓:補強後

「床束」(鋼製束)という床下補強用の支柱を合計10本くらい入れてもらいました。
1本でだいたい300kg(余裕を見て)くらいは耐えられるとのことで、単純計算だとこれで合計3tくらい強度アップしたことになります。
(本当は水槽アングル台の直下で支えるのがいちばん良いらしいですが、この時点ではまだ水槽部屋のレイアウトが定まってなかったのでおおまかに壁側中心に補強してもらいました)

「鋼製束」自体はホームセンターの資材コーナーでも割と安く売ってたりするので、DIYが得意ならば自分で補強しちゃうのもアリみたいです。(ただ、実際に床下に潜ってみると狭いし暗いしで、写真撮って戻ってくるだけでもけっこう疲れましたが 笑)

■内装:新素材「モールテックス」との出会い

機能面での優先度としては低かったんだけど、冒頭の言葉を借りるなら「逆上のたまもの」が部屋の内壁まわり。

まずはリフォーム前をご覧ください。

「The 建売住宅」って感じの、シンプルイズベストな内装。(さすが大手パワービルダーの量産型建売住宅)

リフォーム後がこちらです。

なんということでしょう(サザエさんボイス)

白いシンプルな壁紙が、コンクリート調の塗り壁に。
フローリングの床も鉱石調のフロアシートに。
塗り忘れた木目調のドアがアクセントになっています()
そしてクローゼットのドアは取り外され……(後述)。

というわけで、内装はすべてやり替えました。
これは別に見栄えにこだわった訳ではなくて、「水槽を置く」という機能性メイン。(ドアを塗ってないのは施工ミスではなく、こちらの注文漏れです)

水槽近くの壁って、どうしても水換えやメンテの際に水がはねて汚れてしまうもの。床も、気をつけていても水をこぼしたり、地震で水があふれたり。
賃貸に住んでいると、毎回ヒヤヒヤします。幸い、今まで退去時に修繕費を請求されたことはないですが……。

【希望】
・水がかかっても染みこまない
・多少汚れても目立たない
・耐久性がある
・(できれば)湿度や匂いを吸収してくれる

リフォーム工事の打合せでそんな勝手な話をしていたところ、工事担当の方から紹介されたのが「エコカラット」と「モールテックス」という2つの素材。
それぞれに特徴があったのですが、最終的には「モールテックス」を選びました。モルタルに樹脂を混ぜ込んだ、割と新しい素材なんだそうです。(サンプル写真を見せてもらってひと目惚れしました)

特徴としては
・水を通さない
・強度と耐久性がある
・手作り感(意匠性)がある
というところでしょうか。

原田左官工業所は伝統の技術を継承し新しい工法を取り入れ、常に夢とロマンを持って仕事をしています。店舗内装から一般住宅の左官工事、タイル工事を扱っています。|モールテックス

実際に左官職人さんが来て施工してくれました。

施工途中。
すごい、ほんとに職人の仕事場って感じ。

だいたい完成した段階がこちら。
カラーバリエーションが豊富なのもこの「モールテックス」の特徴らしく、かなり悩んだ末にコンクリート調の濃いめのグレーを選びました。コテの塗りムラのあたたかみが良き。

床もフローリングからフロアシートに張り替え。住宅用でなく、耐水性の高い店舗用のものを使っています。写真には写ってないですが、天井も同系色の壁紙を選んでもらいました。

実際に使ってみての感想ですが、水しぶきが跳ねても壁にも床にも染みこまないので安心です。もちろん急いで拭き取ってますけどね……。

■空調:なるべくエアコン1台で温度管理したい

せっかく壁も天井も同系色で統一したので、ついつい欲が出てしまったのがエアコン。
こんなのが付きました。

黒エアコン!
あと先ほどの壁面リフォームのついでに、コンセントのカバーも黒に変えてます。(せっかくなら電源コードも黒にしようよ、Dイキンさん、、)

とにかく、水槽まわりでいちばん電気代がかかるのが保温用のヒーター。標準的な60cm水槽でだいたい100~150Wくらいのヒーターを使います。水槽の本数が増えれば増えるほど、ヒーターだけで電気代がえげつないことに。。。

濾過用のポンプとか照明はせいぜい1台10w前後なので、この「保温をどうするか」が水槽部屋にかかる電気代に直結しています。

そしてよく聞くのが「いっそ部屋ごとエアコンで保温しちゃうといいよ」という話。
実際、最近のエアコンはかなり省エネ性能が上がっているので、条件にもよりますが水槽5台~10台以上ならエアコンで一括管理の方がコスパがいい、という説もあります。

※これについては実験中。引越して最初の1か月は個別ヒーターだけで回してみました。今月からはエアコン入れっぱなしで試しています。

少しでもエアコン代が安くなるように、窓ガラスは後付けで内窓をつけて二重にしました。(妻の実家のある北海道では標準装備だそうで、水槽部屋だけじゃなく全部屋がこうなりました)

真夏や真冬にエアコン1台でどれくらいムラなく保温できるかとか、梅雨どきの結露や換気(=カビ)対策は大丈夫かとか、まだまだ要検証ではありますが……。

■電気工事:ダクトレールで自由自在?!

電源廻りも、水槽部屋仕様ってことでだいぶいじりました。

もともとはこんな感じで、よくあるシーリングソケットが部屋の真ん中に1つ。

↑リフォーム前
↓リフォーム後

シーリングから電源を取り、H字型にダクトレールを敷設しました。レール上のどこからでも電源が取れます!(サイドは本当はもう10cmくらい壁から離れた位置がよかったんだけど、天井裏の下地との兼ね合いでこの位置になりました)

照明の電源はすべてこのダクトレールから取ることになります。(地震などで水漏れすることを懸念して、電源はなるべく水槽より高い位置から取りたかった)
これも見た目のオシャレというよりは、機能性・安全性重視での選択です。結果的にはめっちゃオシャレなんだけど(笑)。

照明関係で地味ながらかなり悩んだのが、タイマー制御。
賃貸暮らしのころは、市販のタイマーで水槽の照明を自動ON/OFFしていました。

こんなやつ。熱帯魚飼ってる人なら、誰でも一度はお世話になっているのでは?
生活が不規則だったり旅行で留守がちだったりしても、水槽だけは規則正しく昼夜を切り替えてくれる優れものです。

ところがこのタイマーはコンセントに差すタイプなので、天井のダクトレールには設置できません。(ソケットを嚙ませれば付くことは付くけど、こんなゴツいものを天井からぶら下げたくなかった)

悩みまくった挙句にいろいろ調べて見つけ出したのが、こんな製品。

タイマー付きの壁スイッチ。パナソニック製。
これめっちゃ便利です。設定時間になるとすべての水槽の照明がON/OFFするし、手動でのON/OFFも可能。(元は防犯用の商品みたいです)

水槽部屋で夜中までお酒を飲んで、最後に「おやすみ~」なんつってこのスイッチ押して水槽が一斉に暗くなる瞬間、ちょっと楽しいです。

一方、照明以外の電源(濾過装置、ヒーター、エアポンプetc)は壁のコンセントから取ることになります。(うっかり照明と同じ系統につなげると夜にタイマーで切れてしまう)

こちらも照明の電源と同じくなるべく水槽より高い位置に設置したかったのですが……こちらはちょっと失敗。。。

もともと通常の位置(床近く)にあったコンセントの場所をリフォーム工事ですべて変えてもらったのですが、自分の設計ミスで上段の水槽の真横にコンセントが。。。(教訓:水槽と水槽台の高さはしっかり測ろう……)

むしろ危険です。水換えのたびにヒヤヒヤしそうですし、地震があったらバシャバシャ水がかかりそうです。。。

市販のコンセントカバーを付けることで一応の解決をみました。
完全防水ではないですが、なにもないよりだいぶマシ。(実際つい最近割と大きめの地震が起きて部屋中水びたしになりましたが、電源周りは無傷でした)

あとは配線周りは突っ張りラックを使って水槽上部に固定。見た目的にはまだまだ改善の余地ありなのですが、水槽の置き場所が変わるとすべてやり直しになってしまうので現状このままです。

ちなみに電源タップはすべてパナソニックの「ザ・タップX」シリーズで統一。
防水シャッター付で水回りでも安心。難燃樹脂製だからトラッキングにも強い。まさにアクアリストの味方。先ほどのタイマー付きスイッチといい、すごいぞパナソニック!

■水回り:ついに念願の水槽用流し台をGET!

最後に水回り。
前回記事でも書いたとおり「水槽掃除を風呂場 / 洗面台でやると怒られる」という長年の課題があったのでした……。

長年の夢だった「水槽部屋」を作ろうとしています。大豪邸を建てなくたって手に入れられる「フツーの人の水槽部屋」計画その1。

対応案としては
・屋外の水洗い場を使う
・1階のトイレを改造して流し台にする

という2案があったのですが、前者はぼくが「冬寒い」という理由で却下、後者は妻さんが「いちいち2階のトイレに行くのは嫌だ」という理由で却下。

かくして、水槽部屋のクローゼットをぶち抜いて流し台が設置されてしまいました!

↑リフォーム前
↓リフォーム後

幸運にもちょうど裏側が風呂場なのでお湯の配管も接続できたらしく、これで冬でも温かいお湯で洗い物ができます!(その代わりクローゼットが無くなったから水槽グッズの収納場所に困ってますが、、、)

流し台は理科実験室用のものだそうです。見よ、このバックヤード感(笑)

思ってたのより倍ぐらい広くて作業がはかどります!(小さい水槽なら、ここに置いて丸洗いできちゃいます)

蛇口も選べると言われたので「とにかくシンプルなやつを!ホース繋げるやつを!」とリクエスト。最近の洗面台の蛇口ってシャワーヘッドになってたり浄水器がついてたりで、ホース繋げるのが難儀なんですよねえ。。。

さっそくホームセンターでホースを買ってきました。

流し場から水槽までダイレクトイン!
やばい、めちゃくちゃ楽だ……。(今まで20Lのポリタンぶら下げて右往左往しながら水換えしてました)

欲を言えば床に直接流せる排水口が欲しかったところですが、そこまでは望まぬ贅沢ということで。今でも十分に使いやすいので大満足です。

■水槽のほうは鋭意セッティング中。

さてさて、そんなわけで無事に引越しも終えまして、暫定ですが現状はこんな感じ。
30cmオーバーに育ってきたオレンジキャットをようやく90cm水槽に移すことができました。

ぱっと見スッキリしてますが、それは切り取り方の問題でして……。

部屋の逆半分はこんな感じでバックヤード状態。。

こちらの壁面にもがんばれば120cm水槽くらいは置けるはずなんですが、これからどうしようか、自分の管理能力と相談しながら少しずつ水槽増やしていきたいと思います!

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写真素材のピクスタ

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