【アクアリストのお引越し】その1・愛魚との別れの話。

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■突然ですが、東京に引っ越します。

えぇ、転勤ってやつです。
10年ちょっと暮らした仙台を離れます。
完全に熱帯魚飼育をやめるつもりはないものの、移動の手間や新居(まだ決まっていない)のことを考え、泣く泣く、水槽を半分ほど減らすことにしました。

■折角なので、引越しの顛末記を備忘録までに。

なにかと手間のかかる、アクアリストの引越し作業。せっかくなので、自らネタにします。
というわけでこれからしばらく(4月中旬くらいまで)引越しネタが続きます。

■第一ステップ:魚を減らさなければ。。。

引越しの準備を進めるにあたって、まず考えたのが、「なんとかして全ての飼育生物を連れて行けないか」ということ。

うーん…
うーーん…
うーーーん…

かなり悩んだのですが、やっぱり色々と無理があるだろう。と結論。行きつけのアクアショップに引き取ってもらうことにしました。本当に「断腸の思い」っていう表現がぴったりきます。

子どもの頃から、熱帯魚飼育歴おおよそ25年。モットーは「いちど迎えたら終生飼育」だったので、こんなにたくさんの飼育魚を手放すのは人生で初めてのこと。

正直に言って、悔しいし、情けないし、辛かったです。

たかが転勤じゃないですか。
それで、自分の生きがいだった熱帯魚飼育を(一部でも)断念することになるとは。

「仕事と魚と、どっちが大事なんだ!」というお叱りを受けそうだけど。
『熱帯魚飼育』という、そこそこコストのかかる趣味を維持するために働いている、という側面もあるからなぁ、自分の場合。

■まずは、この水槽2つを。

少しクヨクヨしてしまいましたけど、気を取り直して、引越し作業にとりかかります。

■小型プレコをコレクションしていた90cm(スリム)水槽については、清浄で溶存酸素の多い水を好むプレコのために、相当大掛かりな濾過システムを組んでいました。
(上部+外部+デュフューザー+フィッシュレット)

これをこのまま東京まで移動させるのは無理だろう、という判断。

■下段のポリプテルス水槽(60cm水槽)については、他の魚との兼ね合いで、かなり手狭な飼育を強いていたということもあり。そのうち水槽をサイズアップしてやりたかったんだけどな。

■魚たちのパッキング

行きつけのアクアショップまでは車で20分くらいかかるので、いったん、魚たちをビニール袋にパッキングして運びます。網とバケツを手に、1匹ずつ水槽から掬い出していきます。

(ううっ、やめろっ、そんな顔されたら、、、手放す決意が揺らぐじゃないか)

エアー充填して輪ゴムで袋の口を閉じ、なんとかパッキング完了。

プレコについては、各ヒレの棘がネットにからまりやすいので、こうやって手づかみで水槽から移動させていきます。

パッキングした魚たちは、冷えないようにクーラーボックスへ。
このまま、行きつけのアクアショップへ輸送しました。

学生時代、仙台に引っ越してきた頃からお世話になっていたアクアショップ。
(一人暮らしを始めて最初に買ったのは、冷蔵庫や洗濯機ではなく60cm水槽セットでした。魚連れてきてたから。)

今回もあたたかく相談に乗ってくれて、本当に有難かった。店長の人柄や生き物の扱い方も知っていて、安心して愛魚を譲り渡すことができた。ネット通販も全盛の時代だけど「なんでも相談できる店」が近所にある、って、やっぱり大事なことだよなー、と思います。

■少し考えたこと。

学生時代、就職先を探すときに最優先だったのが「転勤がないこと(=魚を飼い続けられること)」だった。それくらい、魚を飼うことを最優先に、人生を進んできたつもりだった。

だけどそれでも、今回のこと。
なにがあるか分からない。

短命な小型魚ならまだしも、5年、10年、20年と生きる大型魚や古代魚を飼育するならば、
やっぱり将来のこと、いつかその魚を飼い続けられなくなる日が来るかも、ってこと、少しだけ考えておいたほうがいい。

「そうなったら、そのへんの池に逃がしちゃえばいいや」なんて考える人が少なくないんでしょうかね。外来生物法で、どんどんガチガチに縛られていくアクア業界。

飼育する側は「どんなことがあっても最後まで飼い続ける!」って気概を持ってそれでも人生そんなにうまくいかないんだから、その先のことまで考えておく。

そういうことが大事なんだな、って、改めて実感しました。

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