※当記事は、旧ブログ(http://aquapicture.blog71.fc2.com/)に掲載したものを
加筆修正・移設したものです(掲載日:2017年11月27日)
■5館目:伊勢シーパラダイス
志摩マリンランドを堪能(ほんとうに、心から「浸れる」水族館でした!)したあとは、
賢島駅から近鉄電車に乗り、鳥羽駅へ。
午後1時過ぎ。前日フェリーで辿り着いたのとほぼ同時刻。
24時間ぶりの鳥羽駅です(笑)。
鳥羽駅からはバスに揺られ、15分ほどで最寄の「夫婦岩東口」バス停へ。
景勝地の「夫婦岩」も駆け足で見物してから、いそいそと水族館へ向かいます。
(夫婦岩と水族館は、ドライブインの建物で繋がっているので、寒い日でも安心!)
ドライブ・インに併設している伊勢シーパラダイス。
観光バスがひっきりなしに入ってきます。
水族館に寄る時間のない団体観光客のためにか、館外にトドプールが。
■そして入館!え?なんかチャラい???
入場料を払って、館内に入ります。
先に言っておくと、前半と後半でこんなにイメージのギャップがある水族館は
初めてでした!
入場ゲートをくぐると、最初に目に飛び込んでくるのは、
神社の鳥居を模した「夫婦岩水槽」。
おみくじマシーンなんかもあったりして、正直に言うと
(うわー、なんかチャラいなぁ。。ドライブ・イン併設だし、やっぱりそういうこと??)
とか思いながら先に進みます。
■うん??なんだこれ。やっぱりチャラい??
少し進むと、ジャングルと洞窟を模したコーナーが。
ピラルクー、ピラニアなんかがいます。
ピラニア水槽は、味があっていい感じ。
洞窟内はこんな感じ。
「夫婦岩=パワースポット」というのを意識してか、
「カラー・フィッシュ・コーナー」なる展示。
(あなたの選んだ色のお魚はコチラ!みたいな感じ)
あとは、パロットファイヤーが大量に。
似たようなの、どっかで見たことあるなぁ、と思ったら、
前に中国に行ったときに、上海のホテルのロビーにあった水槽でした。
うーん、やっぱりチャラいなぁ、この水族館。
なんて複雑な気持ちを抱えながら、先へ進みます。
(この気持ちは、後半でいい意味で裏切られるのでご安心を!)
■この日2回目の「ここに住みたいっ!」
順路を先に進むと、大水槽へ。
「大水槽は今年リニューアルしたらしい」との事前情報を、
関東の某水族館員K氏より得ていたので、期待しながら先に進みます。
すると、なぜかこんな看板が。
その奥には、ビニールカーテンで仕切られた、大水槽コーナーへの入り口が。
カーテンをくぐると、広がっているのはこんな空間!!
すげーぇ!
照明がかなり落とされているのだけれど、目が慣れてくると
ひな壇状にお座敷シートが並んでいて、それぞれのブースにはテーブル型の小水槽が。
そこに寝転んだり座ったりしながら、大水槽を眺められる!
という趣向のようです。
これはいいなぁ。
カメラ置いて、ここでまる1日ゴロゴロしてたい。
※この大水槽にはマニア向けに巧妙に仕掛けられた卑劣な罠があって、
「ゴロゴロする」どころか汗だくで走り回ることになるんですが、その話はまた今度。
■さかな館、魚好きならばきっと天国!!!
その先は、大小さまざま多彩な水槽がたくさん並ぶ「さかな館」へ。
ここは素晴らしい!
魚好きな人なら、ぜったいに行くべき。
入場直後に、「うわー、チャラい水族館だなー」なんて思ってすみません、って感じ。
なにがいいって、解説板の1つ1つに、
「魚が大好きっっ!」っていう感じのユーモアが溢れてる。
ここの飼育員の人と、いつか語り合いたい……!
「ときどきオキアミを1匹あげています」っていうところがね、もう、ツボ。
サンゴの顔色(?!)見ながら、
「おっ、今日は久々にオキアミ食うかなぁ~?」とか言いながら
ピンセットで給餌してるんだろうなぁ。
マニュアルどおりに機械的に世話をしていたら、絶対に書けない解説板。
めっちゃふざけすぎだけど、こういうユーモア、大好きです!
最近よく見る、液晶パネルのデジタルな解説板には出せない味ですね。
解説板の面白さ、という意味では、
この旅の最初に訪れた「あわしまマリンパーク」と、双璧をなしてます。
解説板についつい目が行ってしまうけれど、
このクエなんか見ると、魚もしっかり大事に飼育されているなぁ、と感じます。
いい貫禄。尊い。
なによりも、30年飼育されているというノコギリエイの貫禄に
圧倒されまくりでした。
この水槽がいちばんのパワースポットな感じすらするぜぃ。
この「さかな館」が本当に楽しくて、閉館時間ギリギリまで居座ってしまいました。
第一印象と訪問後で、こんなに「いい意味でのギャップ」がある水族館は、
ちょっと他に思いつかないかもしれません。
閉館の合図に追い出されるように水族館をあとにして、
再び電車で、一路名古屋へ。
この日はネットカフェに一泊して、翌朝の飛行機で仙台に戻りました。
あぁ、本当にあっという間の3泊4日……。
旅は続く……次の旅まで。