【巻頭言】
イベント当日にかなざわ珈琲さんからいただいた銀杏を書斎のストーブで煎ってポリポリ食べながら、このブログ書いたり残務処理をしたりしています。美味い。でも食べすぎ注意。
■第4回「水族館貸切」開催しました!
さて、そんなわけで先日11/2。
愛知県蒲郡市の「竹島水族館」(タケスイ)さんで、第4回目となる自主企画「水族館貸切」を開催しました。
(※終了済みです)
今回は、愛知県・竹島水族館のクラウドファンディング返礼品「水族館貸切」プランを使い、通常営業後の夜のタケスイを2時間、貸切で観覧させていただきました。
相変わらずの拙い素人幹事ではありましたが、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
事の起こりは今年2月、東京・渋谷で開催された、中村元さんの「超水族館ナイト」。
その際に配布された、タケスイさんのクラウドファンディングのチラシがこちら。
リターン内容に「水族館貸切」って書いてあるーーー!!
と、当日現地で一緒だった水族館仲間と大盛り上がり。
するとそこにタケスイのスタッフの方がすすーっと寄ってきて「アルさん、待ってるね!」と満面の笑みでひと言。
そこからすべてが始まりました。
そして半年以上を経て、ようやく今回、開催のはこびとなりました。
■イベント当日。大雨の中、それでも集まった66人。
開催日を11/2と定めたのは、自分を含めた関係者の方の日程すり合わせの結果なのですが。
・もともと3連休の初日
・東京海洋大学の「海鷹祭」を筆頭に、海洋・お魚系のイベントが重複しまくり
・日本ハムがCSを勝ち上がった場合、日本シリーズ第6戦と重複(杞憂)
といろいろあり、本当にこの日取りでよかったのか??と何度も自問自答。
でもさあ、まさか直前になって
「台風21号が発生」
⇒「西日本を中心に大雨」
⇒「東海道・山陽新幹線が一時的に全線で運休」
とかいうコンボを引き当てなくてもいいじゃん。。。呪いかよ。。。
仙台から東京駅に着いたら、まさかの東海道新幹線の運休。
とっさの判断で東海道線での移動にスイッチし、少しでも体力温存するため自由席グリーン券を購入して熱海まで移動、熱海でようやく新幹線に乗ることができて無事に(予定より1時間半遅れで)現地に到着。
蒲郡駅に到着したときが大雨のピーク(竹島水族館で日中に開催されていた「がまごおり深海魚まつり」が急きょ時短終了するレベル)。
愛知県が誇る水族館ガチ勢「かぶつ」さんがなんと駅まで車で迎えに来てくださり、ビチャビチャバタバタとタケスイ入り。(本当にありがとうございました!)
幸いにも新幹線も昼過ぎには運転再開し、参加者の方々も大半がなんとか無事に移動できたようで、心から安心しました。
安心というか、あの状況でそれでも諦めずにあの手この手でどうにか移動してくる様子には、皆さんの強い強い『水族館愛』を感じずにはいられませんでした。
(と同時に、事故や怪我がなくて本当によかった。誰か1人でも何かあれば悔やみきれないので)
予定では昼すぎに現地に着いて、タケスイに通常入館して昼間しか観られない屋外エリアを観たり、敷地外で開催されていた「がまごおり深海魚まつり」を観て歩いたりしたかったんだけど。
らんま1/2だったらパンダに変身しちゃうような滝雨の中、屋外エリアの展示に目を向ける余裕もなく、通用口から館内へダッシュしました(笑)。
屋根のあるカピバラエリアだけは観ることができた。どんより曇った雰囲気とずぶ濡れのカピバラの質感から、当日の荒天をしのんでいただければと思います。
■当日の様子、いろいろ。
1時間ちょっとで現地打合せや設営を済ませ、いざ、貸切タイムスタート。
(※以下、館内の写真はプライバシーに配慮し、適宜加工して掲載します)
(あと、一部写真は妻さん撮影。)
雨天とはいえ、この日も日中は大混雑していたタケスイ。
それをこの人口密度で見られるのは、自分で企画しといてなんだけど、快適そのものだった。
今回のリニューアル工事で誕生した「深海大水槽」。
これもタイミング次第では”無人状態”で堪能可能。
そして、この大水槽前のホールの壁際には通常営業時には見かけなかった「ベンチ」が並べられていました。
(写真提供:かぶつ さん @tan_sui_kabutz)
これは幹事の自分も把握してなくて途中で気付いたのですが、今回参加されたタケスイ常連のおひとり、「かぶつ」さんの発案で、タケスイスタッフの方のご協力のもと、当日急きょ旧館から運んできたのだとか。(その後、ベンチはまた元の位置に戻されました)
地元の方々に愛されているタケスイだからこそ、そして臨機応変に対応してくださるタケスイスタッフの皆さまだったからこそ、幹事の自分では気付かない細部にまでこだわり満載の空間となりました。
こちらは旧館。
以前からあった旧館は、こういう個水槽が多く並んでいます。
撮影勢にも大人気。ほぼ水槽1つに1人ずつ張りついてて面白い。
※皆さん、ずっと1つの水槽を占拠するのではなく、周囲を見ながら譲り合って静かに観覧・撮影していたのが印象的でした。
※「黒服が正装」がもはやドレスコードのようになりつつありますが、当然そんな縛りはありません。が、気付くとやっぱりみんな黒づくめなんだよな……。
(次回があれば敢えて、幹事自ら「脱・黒服」してみようかな)
■オフ会的に名札も用意。がしかし、予想以上に暗い館内!
「ひとり静かに水槽を眺めたい」「撮影に集中したい」というニーズがある一方、
「他の水族館仲間と交流したい」という声も、これまでの開催で挙がっていました。
リニューアル後のタケスイは、新館の大水槽前にちょっと広めのホールスペースがあるみたいだし、よしそこを交流スペースにしよう!
というわけで、名札をご用意。
ただし、声をかけられたくない・名前を知られたくない人も当然いるので「着用は任意」。
わたしはこの「水族館貸切」企画を撮影イベントにしようとも思ってないし、交流メインのオフ会にしようとも思っていないのです。(”味付け”は、参加されたお一人お一人がすればいいと思っている)
と、ここまでの思いつきは悪くなかった(自画自賛)のですが。
当日、現地に入って気付いたこと、「新館の館内が想像以上に暗い」。
先述の通り、黒い服を着てきた人が多かったおかげで、大水槽前では完全にステルス効果を発揮(笑)。 ※左側の壁側にも実は10人弱の人がいます。
なんだこれ、カウンターシェーディング???
とはいえ、新館に展示されているのはすべて深海生物。
照明が暗いのは当然のことでもあり、これは「交流スペースは大水槽前ホールね!」って決めた自分のミスジャッジでした~。次回がもしあれば、ちょっと考えよう。
■深海カフェ?!「かなざわ珈琲 タケスイ支店」臨時オープン!
そんな真っ暗闇の大水槽前に、オアシスのように(或いは深海生物の発光器のように)明るく煌く一角が。
そう、今回も「かなざわ珈琲」さまご協力のもと、珈琲無料提供ブースを設置していただきました!
ブースの手前側に、一切の光が漏れていないことが分かるでしょうか。
※設営準備中、「大水槽に光が反射しない方がいいでしょう?」と、金澤マスターが念入りに光源の位置をチェックしてくださっていました。これまた、濃いこだわりが詰まってる!
できたばかりの深海大水槽を眺めながら、本格的な珈琲が飲める幸せ。
今回は(もちろん館側の許可のもと)、珈琲ブースで珈琲豆を販売。
そして販売用の袋には、なんと当日サプライズで、というかいつの間にか、タケスイスタッフの方々が可愛い(or 味のある)イラストを描き添えてくださいました!!
1枚1枚、絵柄の違う一品もの!
そして当日、皆さんが館内を観覧するその裏でひっそりと、某スタッフの方が珈琲の淹れ方レクチャーを受講中。
これまで何度か「水族館の貸切利用」をさせていただいて、毎回(でもスタッフの方に残業させてしまって悪いなあ……)と心のどこかで思っていたのです。もちろんそれに対する対価は払っている訳なのですが。
今回は、スタッフの方も一緒になって楽しんでくださっていたのかなあ。もしそうであれば(思い過ごしでなければ)本当に嬉しかったです。
■なんと!「深海大水槽の裏側ツアー」も開催!
今回は「リニューアルのためのクラファン」のリターン品ということもあり、当日なにかオプション的な企画を盛り込めないか、事前にタケスイさんに相談していました。
(「スタッフの方によるゲリラ解説」「スタッフの〇〇さんが淹れた珈琲の試飲会」などなど……実現可能/不可能は別として。)
結果。
「やっぱりリニューアル直後だし、新しくできた深海大水槽に関することがいいよね!」ということで、深海大水槽のバックヤードを見学させていただけることに。
タケスイさん側も初めての試みだったらしく、いろいろ手探りでご相談。
当日、めっちゃ手作り感あふれる受付を作ってみました(笑)
ざっくり1回あたり15人まで、所要時間:10~15分程度ということにして、
深海生物担当のスタッフMさんが、計4回の見学ツアーをすべて引率してくださいました。
まずは、大水槽を下側から。
「タカアシガニを下から観察できる」っていう水槽の構造も斬新で、それにまつわる裏話などもいろいろ教えてもらいました。
その後はバックヤードへ移動。
動線上、がっつりスタッフの方々の事務室を横切っていく移動ルートになり、ちょっとドキドキ。
そうして、深海大水槽の上に到着!!
水族館の水槽の裏側って、無条件で興奮するんだよなあ。
飼育されている生物のことや、なによりこの水槽の照明の工夫や苦労話など、たっぷりと説明していただきました!
深海生物の水槽というと、真っ赤な照明になっていたり、逆に真っ青だったりすることが多いです。
けれど、このタケスイの深海大水槽は、真っ青な光とオレンジ色の光が混ざり合う、独特な演出となっていました。
それを作り出しているのが、水槽上部にある照明機器。
そしてこの照明、「動く」のです!(上の写真と、光の角度が違うのがお分かりいただけるだろうか)
さらによくよく見ると、これ、なんと「扇風機」にライトが取り付けられて、扇風機と一緒に首を振っている!!
実はこのアイデア、リニューアル前からある深海生物水槽でも取り入れられており。
「光源を動かせるうえに水槽を冷やすことができる」という発想に、めちゃくちゃ感動しました。
あまり活発に泳ぎ回ることがなく、ゆえに「つまらない」とスルーされがちな深海生物たちですが、「照明側で動きをつける」という発想で、ずっと見ていても飽きない展示になっていました。本当にすごい。
今回のリニューアルに携わられた水族館プロデューサー・中村元さんのSNSでも、この照明作りの苦労が語られていて、早く実際の展示を観たいと心待ちにしていました。
今回、貸切という最高のシチュエーション(自画自賛)で心ゆくまで見ることができて、よかった。
竹島水族館の深海大水槽、明日のプレスデビューを前に照明の最終調整に来た。18:00〜19:30の間は絶望的ミッションインポッシブルやったけど、そこからの買物大作戦+ビンボー頭脳作戦で深夜に完成!プレスの皆さん待っとりよ〜!12日のグランドオープンもお楽しみに〜!きっとビックリするよ。 pic.twitter.com/VrKpQMdkKV
— 中村元(水族館プロデューサー) (@kapaguy) October 9, 2024
■2時間、あっという間。
そうこうするうちに、2時間の貸切タイムはあっという間に過ぎ。
わたしの自主企画としては今回で4回目となる「水族館貸切」ですが、体感的には今回が一番短く感じた2時間でした。
竹島水族館、館内の広さ自体はそこまで広いわけではないのだけれど、水槽数が多くって1つ1つの水槽に詳しく解説がつけられているので、じっくり見ていると何時間でも見ていられますね。
クジラの骨のレプリカが沈む深海大水槽。
終了して参加者の皆さんが退館された後、撤収作業の最後に、少しだけひとり大水槽を眺める。
イベント中はなかなかゆっくり館内を観られずにいたので、ちょっとだけ許してください。
といいつつ、拘束時間が一番長いのは珈琲ブースにずっといるかなざわ珈琲さん、そして次は「全員の受付と集金金額が合うまで館内に入れない」(と指示してるわけじゃないんだけど、きっちりそこまでやってくれる)受付担当の友人A君とOさん、なんですけどね。
今回も、たくさんの方々のご協力のおかげで、
というか参加者の皆さんお一人お一人のおかげで、楽しい時間を過ごすことができました。本当にありがとうございました!!
■翌日、ちょっとだけ「タケスイおかわり」。
長くなりすぎたけど、少しだけ後日譚。
今回は蒲郡にそのまま泊まったので、翌日も朝イチでタケスイを「おかわり」してきました!
前日とはうってかわって、快晴のタケスイ。
誰だ雨男は。俺か???
前日は行けなかった「深海魚まつり」をぶらぶら見て歩いたり。
※今回、日程を決めた後で「深海魚まつり」と重なっていることが判明して、結果的にそちらも楽しめてよかったです。(深海魚まつりに出展されているアート作家さん向けで「出展者限定・夜の貸切タケスイ」とかあったらよさそうなのにな、って少しだけ思った)
これまた前日は観ることのできなかった、タケスイの屋外エリアを見学したり。
長くなりすぎてしまったので、翌日のタケスイ訪問の話は、またどこかで。
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