【水族館探訪記】2018.11.25_板橋区立熱帯環境植物館~小型美魚好きの聖地?!

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約4年ぶりに、板橋区立・熱帯環境植物館(通称:グリーンドームねったいかん)に行ってまいりました。

入場料なんと260円。基本的には植物園(隣接する清掃工場の廃熱を有効利用している)なんだけど、館内にミニ水族館があって、しかもそれが「ミニ」なんて言えないくらい充実しているという、都内有数の穴場的水族館です。

熱帯環境植物館は東南アジアの熱帯雨林を再現、地下の水族館では海水・汽水・淡水のいきものを展示し、温室・冷室では4つの植生ゾーンを表現しています。

■目当ては、東京タワー水族館から来たあいつ!

ここ「ねったいかん」には、先日閉館した東京タワー水族館から熱帯コイ目魚類を中心にけっこうな数の魚たちが譲渡・移転してきた。

本日11月5日、ずっと沈黙を保っていたTTA公式アカウントさんが、突如としてツイートを再開!飼育されていた生き物たちの行き先を公開してくれました!!

今回訪問の目当ても、そんな「TTA移籍組」の彼らと再会すること。

パーカーホ。

タイガー・バルブ。実はワシントン条約で厳重に保護されていて、国内で見られる水族館はかなり限られているという珍しい魚。

レッドライン・トーピード。もともと飼われていた個体もいたはずだけど、この色彩変異個体(黄色い個体)は間違いなくTTA移籍組。

■本来の目当て以上に、小型美魚たちの競演に釘付け!

予定では、TTAからやってきた魚たちをチェックした後に、この日まで開催されていた特設展「守りたい!助けたい!絶滅危惧種」を見るつもりだったのですが……。

その前に、この水槽群の前で釘付けに。

館内の中央に、ずらっと3つ並んだ水草水槽。
ここ「ねったいかん」が、東南アジアの生物の展示をメインテーマにしているため、泳いでいる魚も植えられている水草もほぼ東南アジア産の種類で統一されています。素晴らしい!

プンティウス・ゲリウス。
こんなに美しい色の出た個体は初めて見た。熱帯魚店で売られているときは、透明なボディに黒い模様の入るだけの魚(それはそれで清楚で美しいのだけれど)なんだけど、しっかり飼いこんで成熟させると、こんなにも美しい色を出すんですね。

動きがちょこまかと撮影しにくい魚ではあるんだけど、どうしてもこの個体を撮りたくてずいぶん粘った。

オデッサ・バルブ。深紅に染まるボディ、輝く鱗。見惚れる。

トリゴノスティグマ(ラスボラ)3種。上から、「エスペイ(Trigonostigma espei)」、「ヘテロモルファ(Trigonostigma heteromorpha)」、「ヘンゲリィ(Trigonostigma hengeli)」。

パッと見そっくりな魚なんだけど、こうして並べてみるとはっきりと違う。「ねったいかん」では、これら3種を別々の水草水槽でそれぞれ群泳させていて、こだわり感がすごい。間違いなく、魚大好きなスタッフさんがいるんだろうなぁ。

(2010年に訪問した時は、ヘテロモルファとエスペイが群れる中にヘンゲリィが1匹だけ混じっていて、それはそれでマニア心をくすぐったのだけれど。
当時のブログ:http://aquapicture.blog71.fc2.com/blog-entry-8.html

ラスボラやプンティウスといったコイ目魚類だけでなく、アナバンティッドの仲間もしっかり飼いこまれた美しい個体が“隠れキャラ”のように水草の茂みを出入りしています。

ここに挙げた東南アジアの小型魚たちは、熱帯魚店の店頭では本来の色味を出せず「冴えない小魚」にしか見えない魚が多くて、ちょっと損してる(?)魚たち。
しっかり飼いこめばこんなにも美しい姿を見せてくれるんだ、って見本のような水族館でした。

小型美魚好きは、「ねったいかん」に行こう!!

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