■前回までのあらすじ
ウベア島に到着し、誰もいないビーチで泳いだり
島一周のガイドツアーに出かけたり。
でも、そろそろ生物観察、したいよね??
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■ニューカレドニア旅行記・2日目
2017年2月27日
天気:晴れ
場所:ウベア島
島一周ツアーの最後は、水平線に沈む夕陽。
ウベア島のビーチは西の海に面しているので、
夕暮れ時の景色が、それは綺麗です。
この日はちょっと雲が出てしまったけど。
太陽が沈み始めてから、完全に沈むまで
刻々と変わる海と空の色。
死ぬまでにもう一度見たい風景が、また1つ増えた。
■ハネムーン初日。夜がいちばんの楽しみです(違う意味で。)
そしてホテルのレストランで夕食を済ませ、夜更けを待つ……。
あ、ちなみに夕食でヤシガニを食べました。
(ヤシガニのお味のほうは、またそのうち気が向いたら書こうかと思います)
ここ「パラディ・ド・ウベア」はビーチ沿いに建つリゾート・ホテルで、
泊まっているコテージの周りは、潅木が広がる原生林。
これは、夜になったらきっと面白いはず、と、昼間から目をつけていたのだった。
しかも、ニューカレドニアといったら、
あのクレステッド・ゲッコー(オウカンミカドヤモリ)はじめ、
ミカドヤモリたちの原産地。
「野生のクレスをこの目で見たい」
が、このハネムーンの隠れた目的だったりもして。
そんな訳で、ソファでくつろぐ妻を尻目に、LEDライトを持ってこっそりコテージの外へ…。
(※熱帯の密林が広がるウベア島。夜になると蚊がとても多くて、
ジカ熱みたいな風土病も時々出るらしいので、虫除け対策は必須です!)
■さっそく!現地のヤモリとの出会い!
そしてコテージから一歩外に出るとすぐ!!
ヤモリだぁぁぁ!
憧れのミカドヤモリではないけれど、
まさか本当に、ニューカレドニアでヤモリに出会えるとは。
種類まではよく分からないけれど、日本のヤモリに似た、カベチョロ系のヤモリ。
目がパッチリとしていて、とても可愛い。
よく見ると、お腹にうっすらと白く、卵のような影が透けて見える。
この「普通のヤモリ」は、コテージの壁に何匹もくっついていて、
外灯に集まった蛾を狙っていた。
そして更に、ホテル敷地内の遊歩道を歩く。
……。
……。
……!!
なにやら、動く影を発見!
カニだぁぁぁ!
思わず捕まえて、じっくり観察。
うむ、オスだな。
わりと甲羅の高さがある体型で、
恐らく水中よりは陸上生活に適応した種類なのかな、
とか考える。
■われ喜びうかれて カニとたわむる
コテージに戻り、洗面台に放してしばらく遊ぶ。
めっちゃかわいい。
石川啄木風にいうならば
「南国の 離島の浜のサンゴ砂に
われ喜びうかれて カニとたわむる」というところ(字余り)。
※いちおうハネムーン中です。
カニじゃなくて嫁とたわむれるべき、ハネムーン初日の夜です。
■新婚夫婦、夜の離島探検。
そして、バスルームでカニとたわむれるぼくの声を聞きつけて、
嫁氏、登場。
わけを話すと興味を持ったらしく、
2人でもう少し、周囲を探検してみることに。
単独行動ではなくなり気分が大胆になった僕。
ホテルの敷地を出て、目の前の道路を少し歩いてみる。
街灯なんかまったくない、完全な闇。
LEDライトを消すと、本当に何も見えない。
これが、離島の夜か。
基本的に治安のいい島ではあるらしいけれど、
あまりの闇の深さに、さすがに少し緊張する。
嫁氏は片手にLEDライトを、反対の手で僕のTシャツを、しっかり握りしめてる。
あ、またカニ発見!
さっきよりちょっと平べったい、たぶん別の種類かな。
5分ほど歩きまわって、見つけた生き物はこのカニだけ。
ホテルから離れるごとにどんどん闇が濃くなって、
さすがにあまり遠出はできなかった。