浅虫水族館でイルカをガッツリ見てしまった話。

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9月某日。
帰省の途中、青森・浅虫水族館へ。

浅虫水族館、個人的にとても好きなんですよねー。
好きというか、ちょうどよい(という話は次回書きたい!)

浅虫水族館2階の熱帯魚コーナー。オーソドックスながら、しっかりと飼い込まれた「普通種」たちの姿に惚れ惚れしました!尊い!!

さりげなくイルカ推しなエントランス!!

結論から言うと、ぼくはこの日1日で3回も浅虫水族館のイルカ・パフォーマンスを見てしまいました……。個人的には「イルカショーは別になくてもいいんじゃない」なんて思っていたりもするので、これは自分の中では非常にエポック・メイキングな出来事なのです……!
(普段は「ショーの最中は魚類展示が空いていて最高だわい」などとほくそ笑むタイプの変態なのです)

■まずは初回のイルカ・パフォーマンス。

浅虫水族館は魚類展示がとてもいいのですが、この日はどうせ丸1日いるつもりだったし、せっかくなのでイルカショーも1回は見ようかなーと思い、イルカプールへ。

ショーの時間になると、まずはイルカプールを覆うカーテンをスクリーンに、浅虫水族館のマスコット「ここるちゃん」のムービーが始まります。
(めっちゃ癖になるムービーなのでぜひご覧ください!)

そしてまるで劇場のように、カーテンがスルスルと開幕します。

どーん!
奥のスクリーンに踊る「祭」の文字!

そしてスタートと同時に鳴り響く、津軽民謡と三味線のBGM
途中からは、ねぶた祭りの「ラッセラー!ラッセラー!」という掛け声も流れてきます。
(文章と写真では伝えられないのが本当に残念……ぜひ現地で体感していただきたいです)

地元・津軽の華やかなお祭りの雰囲気のなかを舞うカマイルカ。

そう、この回のショーの主役は「カマイルカ」。
浅虫水族館には「カマイルカ」「ハンドウイルカ」の2種類がいて、交互にパフォーマンスに出演してくれます。(ごちゃまぜじゃないのが好き!)

天井まで届くんじゃないかってくらい高々とジャンプするカマイルカ!!

カマイルカのこのしなやかさがとても好き!!!

ハンドウイルカと比べると2回りくらい小さくて、そのぶん小回りが利いて俊敏なカマイルカ、個人的にはとても好きな鯨類なのです!

■カマイルカを見るとハンドウイルカも見たくなる罠。

初回のショーから1時間半後。
この日2回目のショーのアナウンスが。

普段ならショーはせいぜい1回見れば十分なんですけど(1回も見ないことの方が多い)、カマイルカのジャンプに魅了されてしまい、ついついハンドウイルカと見比べたくなってしまいました。

というわけでこの日2回目のイルカショーへ。
図体のデカいハンドウイルカなので、水しぶきを少々恐れてちょっとだけ後ろの席へ(といっても前から3列目くらいですが)。

ハンドウイルカ、デカい!!!
カマイルカと比べると、迫力は倍以上(体感)。

その分、ジャンプの高さはカマイルカの勝ちですね……。
そしてハンドウの方が、体が硬そうな感じがします。

パワー系のハンドウか、スピード系のカマか、って感じ。

■そしてカマイルカをもう1回見たくなる。

時刻は正午を過ぎ、昼下がりの浅虫水族館……。

3たび流れるイルカショーのアナウンス……。

さすがに3回目はないよなー、と思ってたんですよ。
遠足の団体客が昼過ぎに退館して、ようやく空き始めた館内でゆったり魚類展示を見ていたので。

……なぜぼくはここにいる。。。
この日3回目のイルカプール。

あ、最前列はこんなふうに大きなビニールで覆われていました。
(たぶん水しぶきが来るとこれでガードするシステム ←常連っぽい人がそうやって使っていた)

そして始まるこの日3回目のイルカショー。
この回はカマイルカ回でした。

1回目のカマイルカ回でショーのプログラムをなんとなく把握できたので、さっきは撮り逃がした種目も今回は撮影成功。

カマイルカ、改めて美しいイルカだなぁとしみじみ……。
体型も、イルカらしいイルカだなぁと思います。

そしてやっぱり、ジャンプが高い。
ハンドウイルカのパワー系ジャンプを見た後だと、その軽やかさを改めて実感できます。
できれば最前列で、ローアングル気味でその高さを表現したい。(カメラ好き目線)

■パフォーマンスだけではないイルカ展示。

イルカショーを見終わった後、別館の「いるか館」へ。

こちらでは、ショーに出ているのとは別の個体が飼育されています(カマイルカが2頭)。
そして給餌解説イベントを開催中。

ショープールより小さめですが、水深のある水槽です。
周囲でぐるっと観覧可能。

そして、水槽まわりにはあちこちにこんな注意書きが。

どうやら、人に向かって尾びれで水をかけるイタズラが得意なようです。(このポスターだけでは足りないらしく、館内放送でも注意喚起されました)

こんな感じで水をかけてきます。
しっかりカップルを狙っているところがニクいです。
けっこうガチの水量なので、カメラ持ってる人とか特に注意。

そして給餌解説イベント開始。
トレーナーさんが2名、ステージに登場します。

イルカの体の構造やエサの種類を解説しながら、イルカたちの食事タイム。
解説はなかなかの情報量です。ショーだけでは分からない、「イルカってこんな生き物です」ということを知れるのが嬉しい。

最後に、ちょっとだけジャンプを披露してくれました!
ショーのジャンプより間近で見られるのが良い!!

■「水中イルカ」が実はとても好き。

この「いるか館」、実は水中部分からもイルカたちを観察できます。
というか、かなり水深のある水槽なので、実はそっちがメインかも。

途中にある小窓からイルカの様子を覗く。
なんだか潜水艦から見ている気分。

1階部分には大きな水槽窓があって、水槽全体を見渡せます。
イルカたちが気まぐれに窓側に近寄ってくると一斉に上がる歓声。

イルカショーって基本的には水面から飛び上がったイルカの姿しか見られないけれど、水中でのイルカの行動って見ていてとても楽しいんだよなぁ。

こういう、水中からも眺められるイルカ水槽がとても好きです。
「彼らの世界」にお邪魔している気持ちになれる。

■最推しポイント!カマイルカは「地元のイルカ」。

この「いるか館」館内に掲示されたカマイルカの解説ボード。
これ、ちょっと目立たないところにあるのが残念なんだけど、ぜひ現地で探していただきたいのです!

実は青森県の海で見られる鯨類の90%が「カマイルカ」だという事実……。

浅虫水族館の目の前に広がるむつ湾にも、春になると群れを作ってやってきます。

(朝、ホテルの窓から見たむつ湾の景色)

実際、4月~6月くらいになると青森-函館を結ぶ津軽海峡フェリーからも、天気や海況が悪くない限り、かなりの高確率でカマイルカたちの大群を見ることができるのです!

(2012年5月撮影)

実はぼくは大学時代にこのフェリーからのイルカ調査を手伝っていたことがあり、個人的にもとても思い入れの強い「青森のカマイルカ」。(まず確実にイルカの出ない真冬のフェリーに乗せられたりもしたけれど……)。

浅虫水族館が(きっとおそらく敢えてこだわって)、すぐそばの海にいる実は身近なカマイルカの展示をずっと続けていることが、なんだか嬉しかったりして。

魚類展示のほうも地元メインな感じで、水族館全体としてのそのあたりの統一感も、とても良いなぁと思うのです。

台風19号襲来の中、本州最北端・浅虫水族館へ!5時間以上も滞在していれば書きたいネタはいくらでもあるのですが、今回はまず大水槽の話から。

【結論:ぼくが浅虫水族館のイルカショーを3回も見てしまった理由】

・津軽三味線とねぶた祭をモチーフにした地元色の強い演出
・カマイルカとハンドウイルカ、それぞれの魅力が味わえる演技構成
・イルカショーだけでなく「いるか館」で“生き物としてのイルカ”を学べる
・カマイルカは青森の海でいちばん多い鯨類!地元の生き物感が強い!

※冒頭に上げた浅虫水族館の外観。
実は2種類のイルカがしっかり描き分けられていますね!!

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