双眼鏡を持って水族館に行ってみたら楽しかった話。

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「水族館に双眼鏡を持っていくとおもしろい」という話を聞いた。

否、正確にはこちらの水族館の公式ブログで読んだ。

こんなに楽しい世界があったなんて。なんでもっと早く気付かなかったんだろう… 勝手に盛り上がってすみません。 な

ふと試したくなって、ネットで双眼鏡をポチって、
早速それ持って近くの水族館に行ってきた!

(仙台うみの杜水族館へ!
いつもお世話になってます。といいつつ2025年は初訪問なのは内緒)

■まずは大水槽。

普段、ゴツめのカメラをぶら下げて水族館に行くことにはすっかり慣れっこなのですが
「双眼鏡を携えて水族館に来るヤツ」というのが周囲からどう見られてるのか分からず、ちょっとおっかなびっくりしながら入館。

まずは、入館して順路すぐにある大水槽「いのちきらめく うみ」。

(うん、大水槽ならね、双眼鏡で見ててもあんまり違和感ないよねきっと)
という根拠のない根拠を自分に言い聞かせながら、いよいよ「双眼鏡 de 水族館」スタート。

あやしくない、ぜんぜんあやしくない、はず。

双眼鏡を覗くと、視野いっぱいに広がるのはこんな世界。

おお!
イシダイの縞模様がくっきりと!

イワシの群れも、1匹1匹がくっきりと観察できます。
肉眼で眺めていると群れ全体が雲のように一体となって見えますが、それとはまた違う見え方。

この解像度で魚たちを観察していると、大水槽の端から端まで、何十分でも見ていられそうです。これは楽しい。

■屋外のペンギンはバードウォッチング感覚。鳥だしね。

続いて「これはまぁ鉄板シチュエーションだよね」と思いつつ、ケープペンギンの屋外展示コーナー「うみの杜ビーチ」へ。

期待どおり予想どおりの結果。

砂浜を歩いているペンギンを、遠くからでもくっきりと観察することができました。
腕輪の色も判別できるので、個体識別するにも便利かも。

なお、これくらいの距離感で観察しています。

写真右側のペンギンを観察している。(先ほどの写真もこの個体です)

ペンギンまではおおよそ5mくらいでしょうか。
仕切り柵が低く設計され、ペンギンたちとの距離もついつい近くなりがちな「うみの杜ビーチ」ですが、双眼鏡を使うことで遠いところからでも間近に観察できました。

ペンギンたちも、こちらを気にせず自然な仕草を見せてくれたような気がします。

あ、ちなみに、「双眼鏡を覗いた時の視界」はこんな風に双眼鏡の接眼レンズにTG-5(コンパクトカメラ)をくっつけて撮っています。

※あくまでブログ等用に「双眼鏡を覗いた時の視界」を撮っておきたかったのであって、写真が主目的なら普通に望遠レンズ使えばいいと思います。双眼鏡はあくまで観察ツール。

(双眼鏡のアイカップにぴったりとカメラをくっつけるのが地味に難しくて、少しストレスだったのです……)

■気分は干潟観察会?

さて、大水槽や屋外の海獣展示でばっちり使えるのはある意味、予想済み。

わたしのメインの「推し」である、魚やエビ、カニ、クラゲなどなどの無脊椎動物に対して双眼鏡を使ったら、どんな結果になるのでしょうか。

あ、ちょうどよさそうな展示を発見。

館内1階、「干潟 育むうみ」の水槽。

干潟に住むハゼ類やカニの仲間を観察できる水槽です。(タッチプールと間違えられがちだけど、タッチはNG)

干潟の生き物を探す感覚で、双眼鏡を覗いてみました。

お、ガザミ発見。(双眼鏡側のピント合わせが甘くてボケボケですが。。)

この日は割と混んでいたのですが、あまり人がいないときに双眼鏡を覗いでじっと待っていれば、普段はなかなか出てこない生き物も観察できたりするのかもしれません。

■小さな魚たちの世界を覗き見る!

最後にちょっと難しそうな(でもこれが一番やってみたかった)チャレンジ。

双眼鏡で、小さな魚たちの世界にどこまで迫れるのでしょうか。

比較的小型の熱帯魚たちが泳ぐ、こちらの水槽へ。

水槽の前に立って肉眼で眺めていると、だいたいこれくらいの距離感です。
ひらひら泳ぐ色とりどりの熱帯魚を、なんとなく眺めている、くらいの距離感。(これはこれでぼーっと癒されます)

さて、双眼鏡の出番。

動きの速い魚が多くてちょっと苦労しつつ、イソギンチャクの中を根城にしてあまり泳ぎ回らないハマクマノミのペアにロックオン!

イソギンチャクの触手の中を出たり入ったり、他の魚を追い払ったり。
ハマクマノミたちが生き生きと動き回る姿に、ぐぐっと迫ることができました。
これは楽しいわ。

今回、わたしが使用した双眼鏡は米国サイトロン社製の「Safari 5×21」という機種。

株式会社サイトロンジャパン双眼鏡「SAFARI 5x21」の製品情報ページです。BaK4プリズム採用で抜群の明るさを実現した、手のひらサイズの双眼鏡「SAFARI 5x21」の価格や詳細をご紹介いたします。

最短合焦距離は約1.5m。
水族館での生物観察を念頭に、双眼鏡といえど被写体になるべく寄れるモデルを選びました。
(PENTAXからは最短50㎝まで寄れるモデルも出ているそうで、そちらも気になったのですが)

水槽から1.5mというと、だいたいこれくらいの距離感です。

この距離で、一番右の水槽内の生き物にピントがギリギリ合っています。(これ以上近づくとピンボケする距離)

小さな生き物を観察するときには、ついつい水槽のガラスにべったりと寄ってしまいがちなのですが、そうすると臆病な生き物や視力のいい生き物は水槽の奥に隠れてしまったりするのですよねえ。
双眼鏡を使うことで、生き物たちを驚かせずにありのままの行動を楽しむことができました。

写真を撮るのが主目的であれば、望遠レンズを使用すればいいのだと思いますが。
カメラユーザーでなくても、肉眼とはまたちがった迫力で、生き物たちの暮らしに近づくことができる。

「水族館で双眼鏡」、実にオススメです!!

■しかしその姿、あやしくはないか??

というわけで「双眼鏡持って水族館」を満喫していたのですが、ふと我に返ると気になるのは冒頭にも書いた「なんかヤバいやつだと思われてないか?!」というところ。

同行してもらった家族に、その姿を撮ってもらいました。

あやしくない!あやしくないよね??!

……いや、あやしいです(きっぱり)。
あやしいですが、それは素顔を隠すためにキャップをかぶり、ネックウォーマーで顔をすっぽり隠しているからであって!!
それらを外してきちんと素顔を晒していれば!いたって善良な、いち水族館好きだよね??!!

というわけで、やや強引ですが「そんなにあやしくない」ということにしておきます。

あやしい人じゃないってば!!

と言いつつ、こんな風に視界の前方に他のお客様がいると「魚ではなく人を見てるやつ」って感じがするので要注意ですね。気をつけたいところ。

同じ光学機器でも、カメラを携えていれば「あぁ、写真を撮っている人だな」という認知をされるのでしょうが、双眼鏡の場合はやや「なんか得体のしれないことをしている人」感が出てしまう、、、ような気もします。
(一方で、ごく一部の「カメラガチ勢」に見られる「ぼくの納得いく一枚が撮れるまで周囲を省みず粘る」みたいな行動は双眼鏡の場合はしなくて済むので……、マナーという点では善良なのかもしれません)

(最後になぜか宣伝)

そんな風に怪しまれたくない、という人へ。
思い思いにカメラ構えたり双眼鏡構えたり水槽に張りついたりお気に入りの魚と見つめ合ったりしても、周りもそんな人だらけなので違和感なく過ごせる変態的幸せ企画「貸切水族館」を、たまーに不定期で開催しております。

愛知県・竹島水族館のクラファン返礼品を利用して、第4回「水族館貸切」を開催しました!台風で新幹線が止まるハプニングを乗り越え、今回も楽しかった!!

今年の春も都内某所で密かに開催を予定したりしておりますので、ご興味のある方はこっそりご連絡ください。(今回は「双眼鏡の貸出体験ブース」を出そうかな、なんてことも計画中です!)

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写真素材のピクスタ

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