11月29日。広島へ。
まもなくオープンする「シン・マリホ水族館」の内覧会に行ってきました!
2024年12月1日、(旧)マリホ水族館が閉館してからちょうど1年。
2025年12月2日、新天地での「シン・マリホ水族館」としての営業開始。
それに先立ち、事前年パス購入者限定の内覧会があるとのことで、もちろん即座に購入して当日を心待ちにしておりました!(12/2のグランドオープン日は平日だったのでさすがに行けず……)
■朝イチで現地へ!
オープン時間は10時。
とはいえ、きっとこういうオープン記念イベントは混むのだろうな、それに初めて行く場所で勝手もわからないしな、そう思って30分前到着を目指して現地へ移動。

ん、なんか予定より更に早く着いたな(笑)
同じく今日をめがけて現地に来られていたお知り合いの方とも合流し、開館時間を待ちます。
「シン・マリホ水族館」は「アルパーク」という大型商業施設の一角にあるので、待ってる間も雨風しのげるのが助かります。

待ちきれなくなって、ちょっと覗きに行ってみたり。
(フロアまるごと開館/閉館するので、その手前の自動ドアからしか覗けなかった)
そうこうするうちに10時になり、いよいよオープン!

※オープン直後はまぁまぁ入場列ができてたので、そのあと空いてるタイミングを見計らって外観を撮りました。

今回は「年パス購入者限定」内覧会だったので、全員に年パスを新規発行する必要があってけっこう時間がかかったけど、通常営業時はWEBチケット買っとけばそんな並ばずに入れるはず。
■「一滴の水」~「あふれる瀬戸内の命」
ここからは、順路通り各コーナーごとに展示を見ていきましょう。

シン・マリホ水族館のコンセプトは「一滴の水から始まる物語」。
なので、プロローグはこんな水槽から。(水中にはミナミメダカがいます)
その先へ進むと、一気に海の世界。

「あふれる瀬戸内の命」という、地元の海をテーマにしたコーナー。

「広島湾七大海の幸」として、身近な水産上有用種が各水槽で展示されています。

地元の水産業とのコラボ展示は、「旧マリホ」時代にもあったなあ。
そういうところもしっかりと受け継がれているようです。

たぶんこの奥の円柱回遊水槽は、そのうちイワシ水槽になるのでは?
と勝手ながら大胆予想。(「旧マリホ」時代にも立派なイワシ回遊水槽があったのです)
■「うねる渓流の森へ」
続いては、地元の淡水域の生き物たち。

「旧マリホ」時代には、名物展示の1つだった「うねる渓流の森」のゴギ水槽。
そのコンセプトはそのまま、コーナー名に受け継がれているようです。(というか、各コーナーのコンセプトは基本的に「旧マリホ」時代を踏襲されています)

水槽前はちょっと広々としていて、椅子に座りながらゆったり眺めることも可能。館内全体としても旧マリホの2倍ほどの展示面積になったとのことで、その結果こんなふうにゆとりある空間設計が実現できたのかな、と思いました。

ゴギ水槽はこんな感じ。
正直、照明の青さにちょっと意表を突かれました。「旧マリホ」のゴギ水槽は屋外に面していて自然光も入る水槽でしたが、シン・マリホでは立地の関係上、完全に人工照明。
水槽の真ん中だけが白色光で、両サイドは完全に青照明。写真で見返すとなおさらツートンカラーが目立ちますね……。

特に左横の滝つぼ風の水槽は完全に真っ青で、これもちょっとびっくりしたポイント。

カメラ設定/RAW現像をどう頑張っても青かぶりするゴギたち。。
せっかくのゆったり空間でもあるので、ここは自然な色みの照明だと嬉しいなあ……森の中でのんびり渓流を眺めているような気分に浸りたいんや。

ゴギ水槽の横にはオオサンショウウオ水槽が。
まだオープンしたてで慣れていないのか、水槽の奥の方から出てきませんでした。(広島市安佐動物公園で生まれた個体とのことでした)
■「たゆたうくらげ」~「輝くサンゴの海」
さらに順路を進み、クラゲコーナーへ。
「旧マリホ」時代も、水槽数こそそこまで多くないものの展示種数は比較的多く、クラゲ展示が充実していた印象です。


アカクラゲ、キタミズクラゲ、ブルージェリーなどなど、シン・マリホでも種類数はけっこう多め。ただ、こちらも全体的に照明の青みが強いなぁ……と少し気になってしまいました。(アカクラゲが赤く見えないレベル)


クラゲコーナーは壁面をプロジェクションマッピングに活用しているのと、テーブル上に円柱型のクラゲ水槽があるのも特徴的。
こんなクラゲ展示、ありそうでなかったかもしれない。

少し離れた場所には、ゲーム形式でクラゲの生活環を学べる映像展示もありました。
続いて「輝くサンゴの海」コーナー。
「旧マリホ」時代もカスリハタの泳ぐ最初の水槽だったり、ラグーン大水槽だったりと、サンゴの海の印象が強いです。

多少サイズは小さくなりましたが、こんな熱帯魚水槽が出迎えてくれました。

さらには、あのラグーン大水槽も??!
と思いきや、これは映像展示。
湾曲した壁面に「旧マリホ」時代の大水槽の映像を投射しています。「本物の大水槽か?」と一瞬思ってしまうくらいに鮮明な画質でしたし、スクリーン前のソファで懐かしそうに見入る人が多かったのも印象的でした。


ところでこの映像展示、「旧マリホの大水槽」の映像と「ジンベエザメ等のイメージ映像」が交互に流れます。
自分が訪問した時は先にジンベエザメ映像が流れていたので(あぁ、またよくありがちな映像展示か)などと先入観マシマシでスルーしてしまいました(苦笑)。
ずっと旧マリホの映像でもいいような気もしたり、「旧マリホ」の幻影みたいなものからはいつか脱却するのかな、とも思ったり。
■「ゆらめく緑の惑星」~「陸をはぐくむ一滴の水」

順路の終盤は、淡水性の熱帯魚や両生類・爬虫類がメインのコーナー。
このあたりも、「旧マリホ」のコンセプトを踏襲しているようです。

「旧マリホ」時代には壁面埋め込み型の矩形水槽が多かった記憶ですが、シン・マリホではオープン型の水槽や、円柱/曲面水槽が多くなっていました。

あとは、半陸半水の両生類/爬虫類展示が増えていたりとか。
他のコーナーも全体的に水槽がダウンサイジングしている印象があり、おそらく、建物の耐荷重的に総水量の制限が厳しいところ、いろいろと工夫が凝らされているのかなと想像しました。(「旧マリホ」は1階建ての平屋だったけど、シン・マリホは既存の商業施設の3階に立地しています)

こちらは完全に陸生の生き物、ハダカデバネズミ。
「旧マリホ」時代にも、企画展の目玉になっていたような。

順路のラストは、緑が多くあしらわれた開放感のあるコーナー。

このケージはなんと、リス(ニホンリス)!

リス、絶対人気者間違いなしだろうなぁ!

こちらはまだまだ大きくなりそうなサイズの、マングローブオオトカゲ。

広島らしく、コイ(カープ)の展示も健在です。
地元の養鯉場が展示協力されている模様。
■再入場NGなので要注意!(トイレはあるよ!)
ここまででざっと館内を一周し、さてもう一周……と思うと、実は再入場ができません。

シン・マリホに限らず、商業施設のテナント内にある都市型水族館、なぜか軒並み再入場NG説。
ご飯食べて買い物してあとでまた来ます、ちょこちょこ出入りします、みたいなことを防ぎたいんだろうなあ……とは思うので理解はする一方、これ、我々みたいに何時間も滞在する層からするとトイレ問題が大問題なんだぜ……。
と思ってたら、館内に綺麗なトイレがあって安心しました!

もちろん初訪問の「シン・マリホ水族館」。
初訪問のはずなのに、「旧マリホ」のおもかげがそこかしこに残っているのでどこか懐かしい気持ちにもなったり、ついつい「旧マリホ」と比べてしまったり。
経緯的には「移転リニューアル」ってことかなと思いますが、設備・展示的には「マリホとは別の新しい水族館」という印象もけっこう受けました。
■最後にちょっと「アルパーク」内も散策。
昼過ぎまで滞在して、最後に「アルパーク」内でお昼食べて帰りました。
ついでにアルパーク内を軽く散策。

「旧マリホ」が水族館としては素晴らしかったのに閉館してしまったのって、やっぱり、商業施設「マリーナホップ」自体が営業終了してしまったからなので。
マリホに足を運ぶたびに、周囲のテナント店舗がどんどん減っていく姿も見ていたので。
それ以来、こういうテナント型の水族館に行くと「商業施設もろとも倒れてしまわないでね……」と、ついそんな目で見てしまうのです。
なので、とりあえず「アルパーク」は賑わっていて少し安心しました。
マリーナホップ(広島駅からバス40分)よりアクセスもいいし、駅直結だし、大手のお店もいっぱい入ってたし、きっと大丈夫だよね??

同じマリーナホップ(マリホ水族館のすぐ向かい)にあった「いきものふれあい学校」も、同じくアルパーク内に移転してきてたらしい。(こちらは訪問せず。ふれあい系施設ってあんま好きじゃないんだよね)

これからシン・マリホへ遠征予定の方へ:
最寄りの「新井口(しん・いのくち)」駅にはコインロッカーがありません!
「アルパーク」内には何か所かにコインロッカーがあるので、そちらを探すようにしましょう!
※広島駅~新井口(シン・マリホ)~宮島口 は路線的に一直線なのと、
宮島~広島市街(もとまち水族館)は高速船で移動できたりもするので、
広島での水族館ハシゴ旅、けっこう楽しいぞ!!

