【Chat GPT】最新AIはぼくの代わりに水族館ブログを書いてくれるのか

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どうもこんばんにちは、アルです。

冬って寒いし、眠いし、なんにもやりたくないよね。
当ブログも気付けば昨年末の更新以降、冬眠状態を続けております。

いやあ、水族館にはちょくちょく行ってるんですけどね。
帰宅してPCに向かって写真を整理したり、長い文章を綴る気にならぬ。。完全怠惰モードです。

そんなある日に知ったのが、「Chat GPT」という最新のAIチャットボットのニュース。こちらの質問に対して、人間のような自然な文章で回答してくれるアレです。
大学のレポートやら、ブログ記事やら、なんなら小説までAIが自動生成してくれる、なんて最近よくニュースになってますよね。

(ん……こいつなら怠惰モードな自分の代わりに水族館ブログを書いてくれるかもしれない)

自分の心の中の悪魔がそうささやき、気がつけばChat GPTの無料会員登録を済ませていました。こいつなら……ブログ記事を書いてる途中でTwitter廃人と化したり、ソリティアに小一時間没頭したり、深夜にえっちな動画を見始めたりしないんだぜ!

※実際にはそんな悪意的な思いつきではなく、「やっぱり実際に水族館に行って、自分の目で見て、自分の手で文章を綴るって大切だよね」という結論になってるのでご安心ください。

■まずは登録してみる

会員登録は非常に簡単。個人でも登録できます。
まずはChat GPTの公式ウェブサイト(https://chat.openai.com/chat)にアクセスし、新規登録を選択。(※英文サイトです)

メールアドレスを登録 ⇒ 登録手続きメールが送られてくる
⇒ 名前と携帯番号を入力 ⇒ 携帯宛に認証用のSMSが送られてくる
⇒ コード入力し完了、という手順ですね。

会員登録が完了し、ログイン。
サイトは非常にシンプルな作りになっています。

いちばん下のテキストボックスに質問文を入力すれば、回答が自動生成されるようですね。

■とりあえず質問してみる

初めて使うので、要領を得るためにとりあえずどうでもいい質問をしてみました。

うーーん、なに質問すればいいかな。
「パンツ何色?」とかでいいのかな。

悩んだ末に

Q:水族館の楽しみ方を教えてください と質問文を入力。

返ってきたのが以下の回答です。

水族館は、海や川の生物たちを身近に感じることができる素晴らしい場所です。以下に、水族館の楽しみ方をいくつか紹介します。

  1. 生物たちの観察
    水族館には、様々な生物たちが展示されています。それぞれの生物たちが持つ特徴や、生態系の中での役割などを観察しながら、それぞれの生き物に興味を持ち、学ぶことができます。
  2. 時間帯による生物たちの様子の変化を観察
    水族館の中でも、時間帯によって生物たちの様子が変わる場合があります。例えば、朝や夕方には活動的な生物たちが多く、昼間は休んでいる生物たちも多いです。時間帯に合わせた観察を楽しむこともできます。
  3. ガイドツアーや体験プログラムに参加
    水族館では、ガイドツアーや体験プログラムが行われている場合があります。質問や疑問を解決してもらいながら、より深く生物たちの世界を学ぶことができます。
  4. ショーを楽しむ
    水族館には、イルカやアシカなどのショーが行われている場合もあります。自然の生態を再現するようなショーや、訓練やパフォーマンスをするショーなど、様々なタイプがあります。
  5. お土産選び
    水族館には、海や川の生物たちに関するグッズがたくさん売られています。可愛らしいぬいぐるみやポストカード、生き物たちの写真集など、楽しいお土産を探してみるのも楽しいです。

以上、水族館の楽しみ方をいくつか紹介しました。是非、水族館に行って、自分なりの楽しみ方を見つけてみてください。

(参考:Chat GPT)

※Chat GPTによる生成文の著作権は、質問者(人間)ではなく回答したAI側にあるそうです。
なので当記事では、Chat GPTからの回答については引用段落を使用し、「参考:Chat GPT」と表記することでChat GPTの記述部分を明確に区別しておきます。

おおお、本当に人間が書いたような文章が返ってきます。
内容も、下手なレジャーガイドサイト顔負けのしっかりした回答。もはや模範回答ですね。
2項の「時間帯による生物たちの様子の変化を観察」なんて、ガチの水族館好きが言いだすやつじゃないですか。そして最後はしっかりお土産買わせて課金推奨してくるぜ。
Chat GPT、おそるべし。

ちなみに都度、AIが「考えて」文章を生成するので、同じ質問を再入力すると微妙に言い回しや内容の違った回答が返ってきたりします。興味があったら試してみてください。

■よし、じゃあ水族館訪問ブログを書いてもらおうじゃないか

Chat GPTさんの中の人(中の人などいない)におそれおののきつつ、いよいよ「水族館ブログ」を書いてもらいましょう。

内容の正確性をしっかりファクトチェックしたいので(意地悪)、ここはわたしが最もよく行く水族館の1つ、仙台うみの杜水族館に行ったことにしてもらいます。

さぁChat GPTよ、今こそ水族館ブロガーとしての産声をあげるのじゃ!

Q:仙台うみの杜水族館に行った訪問のブログを書いてほしい(500文字くらいで)

と質問文を入力。
ブログ記事には適正な文字数ってもんがありますからね。今回は500文字と指定。

そして返ってきた回答文がこちらです!

仙台うみの杜水族館は、宮城県仙台市宮城野区にある大型水族館です。私は最近、友人と一緒に訪れ、非常に楽しい時間を過ごしました。

水族館に入ると、まず目に飛び込んできたのは、巨大なクラゲの水槽でした。透明なクラゲがゆらゆらと泳ぐ姿は、幻想的で美しく、見入ってしまいました。その他にも、色鮮やかな熱帯魚や、大きなサメなど、さまざまな生き物が展示されていました。

特に印象に残ったのは、イルカのショーでした。イルカが音楽に合わせてジャンプしたり、球を運んだりする姿は、とても迫力があり、子どもから大人まで、みんなが笑顔になっていました。

また、水族館内には、子どもたちが遊べるプレイエリアもあり、子どもたちは大はしゃぎでした。さらに、水族館の中にはカフェや売店もあるため、食事やお土産の購入もできました。

水族館の中は広く、一日中楽しめます。私たちは、最後に屋上からの眺めも楽しんで、仙台市内を一望しました。

総合的に見て、仙台うみの杜水族館は、家族や友人と一緒に訪れるのにぴったりのスポットだと思いました。生き物たちと触れ合いながら、楽しい時間を過ごすことができます。

(参考:Chat GPT)

これで文字数は476文字。
とりあえず文字数の指定はほぼクリアしてますね。

さて、肝心の内容です。

「水族館に入ると、まず目に飛び込んできたのは、巨大なクラゲの水槽でした。」

ん???
うみの杜、クラゲコーナーは順路の一番最後にあるんだが??
順路最初にあるのは天井ホヤ水槽、その次に三陸の大水槽なんだが??

ファクトチェック2点目。
「また、水族館内には、子どもたちが遊べるプレイエリアもあり、子どもたちは大はしゃぎでした。」

ん、どこのことだコレ。

※他館の「子どもたちが遊べるプレイエリア」の例です。
うみの杜だとフードコートの一角に小さなキッズエリアあるけど……。

ファクトチェック3点目。
「私たちは、最後に屋上からの眺めも楽しんで、仙台市内を一望しました。」

んー、うみの杜水族館、屋上には上がれないですね。
海獣ひろばあたりはテラスにはなってるけど……高さ的には2階相当なので、仙台市内を一望するほどの景観はないです。見えるのは近隣の工業地帯と高速道路だぞ。

というわけで細かいツッコミどころはいくつかありますし、水族館ブログとしてはもうちょっとこう「うみの杜らしさ」を盛り込んでほしいところです。

■質問する側の情報精度も問われるChat GPT

まぁね、アメリカで開発されたAIに仙台の水族館のことを聞いたのが悪かった。
サム・アルトマンもイーロン・マスクも、たぶんまだうみの杜に来たことないもんね。

というわけで、もう少し細かく情報を与えてみます。ついでに文字数も3000文字程度、と指定。(自分のブログ1記事の文字数の最低ラインが、だいたいこれくらいです)

Q:2月10日に仙台うみの杜水族館に行った訪問のブログを書いてほしい(3000文字くらいで)。 ヨシキリザメを見た。イルカショーは混雑していた。たくさんのコイにえさやりをした。

いやね、これくらいの情報量を与えるだけでそれなりのブログ記事が生成されるなら、ほんとChat GPTおそるべし、なんですよ。

そして生成された回答文がこちら。

先日、私は仙台うみの杜水族館を訪れました。2月10日の訪問でしたが、冬の寒さも吹き飛ぶほど、水族館の中は暖かく、さまざまな生き物たちが展示されていて、とても楽しめる場所でした。

まず最初に、私が印象に残ったのは、ヨシキリザメの水槽でした。ヨシキリザメは、大型のサメの一種で、全身に茶色い斑点があり、とても迫力があります。水槽の中では、ゆったりと泳ぎながら、時折、水面に浮かび上がる様子が見られました。私は、こんなに大きなサメを間近で見るのは初めてだったので、とても感動しました。

次に、私たちはイルカショーを見るために、グランドキャニオンという大きな水槽の前に集まりました。しかし、ショーの時間には多くの人が集まっていたため、座る場所を確保するのが難しかったです。ショーが始まると、イルカたちが音楽に合わせてジャンプや回転をする姿が、見事でした。子どもたちも大喜びで、手拍子をして応援していました。

また、私たちはコイの池にも立ち寄り、えさやりを体験しました。手の平に餌を乗せると、コイたちがモゾモゾと寄ってきて、一斉に餌をついばんでいく様子がとてもかわいかったです。

水族館内には、さまざまな生き物たちが展示されており、まるで海の中にいるかのような気分になりました。水槽の中では、サンゴやウミガメ、エイなど、色とりどりの生き物たちが泳いでいました。特に、珍しい種類の魚を見つけると、思わず足を止め、じっくりと見入ってしまいました。

水族館内には、さまざまな体験コーナーもあります。私たちは、水槽の中で泳ぐイルカのように、腕を前後に動かしながら進むことができる「イルカスイミング」を体験しました。イルカのように泳ぐことができるのは、とても楽しかったです

(参考:Chat GPT)

これくらいの長文になると、AIが考え考え、ちょっとずつ画面上に文章を綴っていくのが可愛いです。それでも1分もしないうちに書き上がるので、すごい。

果たして文字数ですが、あれれ、、721文字???
3000文字って指定したじゃないの!こんなんじゃ「1文字いくら」のライター業やっていけないわよ!!!
(もともとが英文サイトなので、英文だともしかすると3000文字くらいの分量なのかもしれませんが)

さて、肝心の内容チェックです。

「ヨシキリザメを見た」と情報を与えたので、しっかりそのことに触れてくれています。が、、、

「ヨシキリザメは、大型のサメの一種で、全身に茶色い斑点があり、とても迫力があります。」「私は、こんなに大きなサメを間近で見るのは初めてだったので、とても感動しました。」

うーん、ヨシキリザメに茶色い斑点なんてあったかなぁ。
そして、うみの杜で展示されているヨシキリザメは1m前後の幼体ですよね。なんなら大水槽を泳ぐドチザメのほうが大きいです。
個人の感覚にもよりますが「こんなに大きなサメ」という表現にはちょっと違和感がありますね。

次にイルカショーの話。

「私たちはイルカショーを見るために、グランドキャニオンという大きな水槽の前に集まりました。」

おうん、どっから出てきたグランドキャニオン???
仙台うみの杜水族館のショースタジアムは「うみの杜スタジアム」ですよね。いちおう公式サイトの英文表記もチェックしてみましたが、そのまんま「UMINO-MORI Stadium」です。
いやマジで、どっから出てきたグランドキャニオン。。。

ついでに言うと「子どもたちも大喜びで、手拍子をして応援していました。」
ということで、なんかいつの間にかファミリー客ってことになってるんだが???

なるほどここがグランドキャニオンだったのか()

情報インプットした3点目、コイのエサやりについても触れてくれています。

「また、私たちはコイの池にも立ち寄り、えさやりを体験しました。手の平に餌を乗せると、コイたちがモゾモゾと寄ってきて、一斉に餌をついばんでいく様子がとてもかわいかったです。」

うみの杜にあるのはコイ池じゃなくて水槽なんだが、、まぁそれは許そう。

しかし、、、手のひらにエサを乗せて、ダイレクトにコイに食わせてないか???
それはちょっと、画期的だなあと思うんですよ。うん。

そして最後に、大問題な情報をぶっこんでいきました。

「水族館内には、さまざまな体験コーナーもあります。私たちは、水槽の中で泳ぐイルカのように、腕を前後に動かしながら進むことができる「イルカスイミング」を体験しました。」

なにその体験コーナー!!ちょっと楽しそうだけど!!!!

(特に体験コーナーの情報はインプットしてないんだが、、どっから出てきたんだこの情報)

■俺、もっともっと水族館ブログがんばるよ!

というわけで以上「最新AIに水族館ブログ書かせてみた」のお話でした。

結果的にはいろいろ誤情報も満載のブログ記事が生成されちゃったわけなんですが、でもこのあたりの情報精度は、これからそれなりには向上していくと思うんですよね。

そしてなによりその効率性。
人間が考え考え文章を綴るのと比べて、ほぼ「一瞬」ともいえる短い時間でそれなりに整った文章が生成されるのは、はっきり言って驚異かつ脅威でした。

途中でちょっと書いた通り、Chat GPTで生成された文章の著作権はAI側にあるようなので「AIに文章書かせてコピペしてブログ完成~~」なんてことは(ルール上は)できないのですが。
それでもこれからは、ちょっとした解説文とかレビュー記事はこんな風にサクサクと大量生産されちゃう時代なんでしょうね。
我々のような個人ブロガーは、文章生成速度で圧倒的に押し負けてしまうのかもしれません。

じゃあ自分はなにを伝えたいのか。
それ以前に、なにを感じたいのか。
AIではなく人間であることの意味はなにか。

人間としてどう生きて、なにを感じ、なにを伝えようとしていくのか。

そんなことも、ちょっと考えてしまったのでした。

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