■年末年始・小笠原旅行、第1日目。
(前回記事はこちら)
第1日目、といっても、この日は11時に竹芝桟橋から「おがさわら丸」へ乗船して、翌30日の11時までまる24時間フネの中に軟禁状態なので、特に書くことはないです(笑)
とりあえず、日本列島に大寒波&爆弾低気圧が襲来していたこともあり、海もまぁまぁ荒れていました。晴れて暖かければ甲板に出てイルカとか海鳥とかトビウオとか探すのも楽しいのですが、今回はそんな余裕もなし。
東京湾を出るまでは、風は冷たいけどまぁまぁ凪ぎ。甲板に出て、羽田空港と富士山を撮ったりしてました。
ちなみに、東京湾を出るくらいまではだいたいどこのキャリアの携帯も電波が入るようです。だからといって自分のように、船室にこもってブログ更新しているのもどうかと思いますが(苦笑)。
レインボーブリッジとか羽田空港を発着する飛行機とか、あるいは川崎あたりの工業地帯の岸壁風景とか、けっこう撮影スポットがあるので、海況も穏やかな東京湾内では甲板で外の景色を楽しむのがいいと思われます。
東京湾を出るとすぐに伊豆大島が見えてきます。ぼくはこの辺で、船室に入り仮眠を取ってしまいましたが。(東京湾を出たとたんに、船内にいてもそれと分かるくらい一気に揺れが強くなりました)
■大揺れの中の夕焼け撮影!
目を覚ましたのは16時過ぎくらい。
おおしまった、この日の日没は16時34分だった!夕焼けを見逃してしまう!
慌ててカメラをつかんで、防寒着を着て甲板へ。
ちょっと出遅れてしまったのと、水平線に雲がかかっていて綺麗な夕陽は拝めませんでしたが、見渡す限りの水平線を染める夕焼けは綺麗でした。
それにしても、気が付けばずいぶん船が揺れています。この日の予報では風速10m/sくらい、波は3.5~4mくらい。(船内の案内所の横に天気図や海況予報が貼られています)
高さ4mの波っていっても想像つかないのではと思いますが、こんな感じです。
(上の夕焼けの写真だとあんまり波が目立ちませんが、広角で引いて撮ってるからです。ほぼ同時刻、実際にはこんな感じ)
ときどき船首で白波が砕けて、波しぶきが甲板まで飛んできます(甲板まで、ビルの3~4階くらいの高さはあるのですが)。カメラ持ってると相当冷や冷やします。幸い、ぼくは簡易防雨カバーつけてました。
そして船内に戻ると、船内放送が何度か。
「船が動揺しておりますので、船内移動の際はご注意ください」
「船の動揺により、船内エレベータの運転を停止しました」
「船の動揺は今後も強まることが予想されております」
※船が揺れることを、船乗り用語?で「動揺」っていいます。別にびっくりして慌てることじゃないのですが、ちょっとこっちまで動揺しそうになるワードです。。。
仕方ない。今のうちに晩飯のカップ麺を食べよう。
(これ以上揺れがひどくなるとカップ麺にお湯を入れに行くのも大変だし、入れたお湯がこぼれそうだし。あと、たいがい空腹だと船酔いします。なにかしら胃に食べ物を入れておくといいです。)
※ちなみに、ぼくは割り箸を忘れました。船内の自販機コーナーにはプラスチックのフォークしかなかったので、それで食べることに。。。おが丸乗船の際は、割り箸をお忘れなく☆
そんなこんなで食事を摂って、そのあとはまた船室に入ってゴロゴロしつつ、就寝。
■翌朝。夕陽を見たら朝日も見たい!
翌朝6時。船室に照明がつき、半強制的に目が覚めました。この日の日の出は6時過ぎ。またまた、慌ててカメラを持って甲板へ飛び出しました。
甲板には既にたくさんの人。
船の揺れが昨晩より収まり、南下したことで気温も少し暖かくなったためか、たくさんの人が朝日を見に出てきていました。
残念ながら、この日も雲が多くて日の出は拝めず。。。
その代わりに、雲の切れ目から美しく薄明光線(「天使のはしご」)が差し込んできました。
ところで、海の上で見る朝焼けって綺麗なんですよねぇ。何故か、太陽の昇る方角とは全然違う場所の空まで赤っぽく染まってたりして。360°見渡せる船の上ならではの楽しみです。
たっぷり朝焼けを楽しんでから、船室に戻りました。11時には父島・二見港へ到着するので、その前に朝食を摂って荷物を片付けなければいけません。
※そういえば、こうやって船室と甲板をバタバタ出たり入ったりすることが多いので、船内ではサンダル履き推奨です。小笠原行くなら当然「ギョサン」(漁民サンダルの略)でしょ!
※我が家では夫婦そろって普段から愛用しているのですが、竹芝桟橋でも乗船前に購入可能です。おが丸船内でも買えるのですが、色が1色しか選べません(おが丸内限定販売のゴールド)。もちろん現地に着いてからでも買えるのですが、楽だし滑らないしで船内履きとして優秀なので、乘る前から持ってるとすごく便利です。
■下船前の楽しみ:目視調査!
荷物をまとめて、下船の準備は万全!その頃には時計も9時を回り、船は小笠原諸島に差し掛かります。
最初に見えてくるのは、ダイビングのポイントとして知られる聟島列島(すべて無人島)。聟島、嫁島、それに挟まれた媒島(なこうど島)と、洒落の効いた名前の島々です。
島が近づいてくると、やはりクジラやイルカ、それに海鳥といった海洋生物を見るチャンスも増えるので、暇つぶしに双眼鏡とカメラを出して目視調査の真似事など。
この日は残念ながら、イルカもクジラも姿を現すことなく。。。
唯一見られたのは、このカツオドリ!
ながーい翼で、グライダーのように悠々と飛んでいました。
■そしていよいよ!父島へ到着!
そうして甲板で景色を楽しんでいるうちに、気が付けば弟島、兄島を過ぎ、船はいよいよ父島へ近づいていきます。長いような気がした24時間の船旅も、気が付けばもうすぐ終わりです。
父島・二見港へ。
父島で(というか小笠原村で)いちばんの繁華街・大村地区と、青灯台。釣りスポットにもなっています。すぐ横の大村海岸には、アオウミガメが産卵に来ることも!
こちらは漁港がメインの赤灯台。灯台のすぐ下がサンゴ礁になっています。
さぁ、下船すれば、いよいよ夢にまで見た小笠原での日々の始まりです!
(続く)