【ニューカレドニア・ラグーン水族館レポート】
■第2回・マングローブ水槽
<前回記事はコチラ!
ニューカレドニア・ラグーン水族館① 淡水~汽水の魚たち>
ニューカレドニア・ラグーン水族館レポ、第2回。
<エントランス> ⇒ <汽水/淡水コーナー> と見学し、
次は干潟やマングローブ域を模した水槽群。
■「川から海へ」を強く意識した展示レイアウト!
ブリッジ状の通路の両脇に、上から見るタイプの干潟展示。
「水槽展示!」という感じではなく、実際に干潟を歩いているような目線で
展示を眺めることができます。
「川から海へ」という感じで、とても雰囲気のいい演出ですね。
片側の水槽にはマッド・スキッパー(トビハゼの仲間)が、
反対側の水槽にはシオマネキの仲間が。
※詳しく読みたい方のために、あえて画素数大きめのまま掲載。
(クリックすると、別ウインドウで閲覧できます!)
トビハゼは、日本でも沖縄あたりでみられる
ミナミトビハゼ(Periophthalmus argentilineatus)。
シオマネキは複数種類がいるみたい。
日本にいるベニシオマネキとは、ちょっと違う種類かな。
オレンジの鋏脚が綺麗。
ウベア島の、ムリの海岸のマングローブで巣穴を掘っていたのも、
あるいはこの、シオマネキたちなのかな??
■圧巻!!マングローブの海中林!!
続いて、マングローブの浅海を模した水槽が。
うおー、素晴らしい!
アイゴやフエダイの仲間など、
水槽のサイズの割には大型の個体が多くて、
魚をしっかり育て上げているなぁと感じる。
日本国内で「マングローブの展示」というと、
アクアマリンふくしまのマングローブ水槽がとても好き。
そこと比べると水槽のサイズ的には見劣りするんだけど、
中を泳いでいる魚は逆にこちらのほうが立派で、脱帽です。
ミナミイケカツオ(Scomberoides tol)
ビュンビュンと活発に泳ぎ回る姿が、見ていて楽しい。
こういう回遊性の強い魚種を水槽で飼育すると、
食べ過ぎ&運動不足で肥満体になり、体型が崩れてしまうことも
多いのだけれど、シャープな体型を維持していて、かっこいい!
■海外の水族館で痛感!「学名」ってすばらしい!
解説板には、コボラ(学名:Chelon macrolepis)
ナンヨウチヌ(学名:Acanthopagrus berda)
セイタカヒイラギ(学名:Leiognathus equulus)などなどの名前が。
いくら親日国のニューカレドニアといえど、さすがに水族館の解説板に
日本語は書いてない(フランス語と、ときどき英語)。
学名を記載してくれているので、あとから判別できました。
万国共通の「学名」というものの有難さを、改めて実感!!(笑)
■現地感たっぷり!素晴らしい再現性!
天窓からさんさんと日光が差し込む、陸上部分。
マングローブ林の主役・ヒルギ類(恐らくは本物の樹木)を使った
陸上部の植栽が見事。
水中によく伸びた気根が、陸上と水中の景色をうまく繋いでいて、
とても良い。
「自然の風景を再現する」ということが、とても上手な水族館だなぁ、
と感じました。