■年末年始・小笠原旅行、第2日目。
(前回記事はこちら)
小笠原・父島へ到着した第2日目(実質的には小笠原初日)!この日は11時の下船後、約半日しかありませんでしたが、結果的にはそれでも十分すぎるくらい充実した1日でした!
■下船して、まずは……試し釣り?!
「おがさわら丸」は定刻通り、11時に父島・二見港へ到着。二見港には写真の通り、宿泊客を待つ宿泊施設やダイビング・ショップの方々がプラカードを持ってお迎えしてくれます。
下船してすぐ、今回宿泊するホテル「ブーゲン」さんのプラカードを見つけて、ホテルの送迎車で宿泊先へ。ホテルは木の風味を活かした落ち着く内装で、とても快適です。(いま、そのホテルの部屋でこのブログを書いています)
ひとまず宿に荷物を置き(今回、夫婦2人でカメラ5台にレンズ6本、それにシュノーケルセットに簡単な釣り具と、けっこうな大荷物でした。。。)、すぐに行動開始。この日は少し寒く(最高気温:19℃)、海に入るのは諦めてシュノーケルセットは持たずにカメラと釣り竿をバックパックに忍ばせました。
宿のすぐ前にちょうど小さな川があったので、試しに一投。安物のコンパクト・ロッドにワームをつけて投げてみます。
すると!!!
ティラピアです……(※アフリカ原産の淡水魚)。小笠原での記念すべき第1匹目、なんと淡水魚&外来魚!
※本当は、ここでティラピア釣れるの知ってました。でも本当にこんなに簡単に釣れるとは知らなかった……。
ここでしばらくティラピア釣ってようかとも思ったんだけど、同行の妻がかなり嫌な顔をしたので撤収。(※小笠原産のティラピア、食べてみたいという方は滞在中にご連絡ください。最終日に釣って冷蔵輸送します)
島内散策、まずはレンタサイクルを借りることに。本当は自分のロードバイク持ってきたかったんだけど、さすがに運びきれず。。。
レンタル機材では島内いちばんの大手「小笠原観光」さんで、ぼくは普通のシティサイクル、妻は電動アシスト自転車を入手!これで島内散策がはかどります!
続いて昼食。行く前から気になっていた「ハートロック・カフェ」さんで、サメ・バーガーとフィッシュ・バーガーをいただきました。そういえば何ザメの肉か聞き忘れたな。。。
■まず最初は「小笠原海洋センター」へ!
腹ごしらえもすませ、まず最初の目的地は「小笠原海洋センター」!大村地区から南へ、二見港をぐるっと回るように自転車を走らせます。
二見漁港の最奥部、通称「製氷海岸」にあるのが、小笠原海洋センター。
通称「カメセンター」とも呼ばれるように、主にウミガメ(とザトウクジラ)を研究している施設です。
(実は学生時代の10数年前、ここで1カ月だけ調査補助のボランティアをしていたことがあります。この海洋センターの敷地内に泊まっていたので、けっこう思い出深い場所です)
アオウミガメ、実は赤くて綺麗なんですよね。ここの子たちは、スタッフの方々が丁寧に掃除してあげているので特に。
※小笠原海洋センターの訪問レポは、また後日!
■少し余裕が出てきたので、ちょっと遠征。
海洋センターに小一時間ほど滞在した後は、そのまま自転車を漕いでもう少し遠くへ行ってみることに。到着するまでは、特に船に慣れていない妻の船酔いが心配だったのですが、どうやらその心配はなさそうです。
海洋センターから山1つ超えたところにある、境浦という海岸を目指しました。
途中の道は、こんな道。亜熱帯の植生が広がっています。ときどき、オガサワラメジロと思われる小鳥が姿を見せたりして、そのたびに足を留めました。
あとは、こんなものも。
ヤギ。けっこうな急斜面を、いとも簡単に飛び回っていました。かつての船乗りにとっては「丈夫、乳を出す、肉も食える」と貴重なタンパク源だったそうですが、離島ではどんどん繁殖して片っ端から草木を食べつくしてしまう、困った存在です。
ノネコを捕獲するための罠。
飼い猫由来のノネコも、離島(特に小笠原のように固有種の多い海洋島)では小動物を片っ端から捕獲してしまう脅威的な存在。一方でその愛らしさやペットとしての人気の高さから、なかなか対策の進めにくい外来生物だなぁと思います。
沖縄・やんばるとか奄美大島でも大きな問題となっているようですが、ここ小笠原ではNPO法人を中心に官民一体で対策に取り組み「殺処分」ではなく「本土への引っ越し・里親探し」という方針で対策を進めているそうです。(以下、参考HP)
……さっきから、ティラピアとかヤギとかノネコとか、外来種の話ばかりですね。。。けれど実際に小笠原での外来種の問題というのが本当に身近なことだと、父島に着いてからわずか数時間で実感しました。
■そして、境浦へ。
さらに自転車を漕ぎ進め、海洋センターから20分ちょっとで境浦へ到着!ずっと登り坂で、苦しかった。ぼくも電動アシスト自転車にすればよかったと、軽く後悔しました。
登り坂のてっぺんから見下ろす境浦。
湾のほぼ中央に戦時中に座礁した沈船があって、ちょっとした魚礁になっています。
この日はあいにくの肌寒さで、ここで泳ぐのは断念。しばらくビーチ・コーミングしたり写真を撮ったりして海辺を満喫しました。遊んでいるうちにちょっと日が差してきて、南国らしさも味わうことが出来ました。
帰り際に海上保安庁の方がやってきて、シュノーケリング事故の注意喚起をしてくださいました。小笠原では中高年の方を中心に、シュノーケリング中の事故が増えているのだそうです。
バイバイ、境浦。たぶんまた泳ぎに来るよ。(ちなみに、写真でも分かる通り車道から海岸まではけっこうな高低差があります。帰りは急坂を歩いて登る必要あり!)
■閉館間際に「小笠原水産センター」へ!
海遊びに夢中になって、気付けば時刻は15時過ぎ。境浦から、来た道を引き返して大村市街地へと戻ります。帰り道、閉館時間ギリギリで、小笠原唯一の水族館「小笠原水産センター」に立ち寄ることが出来ました!
どうやら、ユウゼン推しのようです。
先ほどの「小笠原海洋センター」と名前が似ていて紛らわしいのですが、こちらは東京都の施設(基本的には水産試験場)。
けれどいちばん面白かったのは、この「アカバ(アカハタ)の歯みがき」。
こじんまりとしていながら展示も充実していて、場所が場所だけに独特の展示物が多くて見ごたえがあります。今回滞在中にまた(できれば何回か)足を運びたいと思っています。
※小笠原水産センターの訪問レポは、また後日!
■夕食も、小笠原の海の幸を満喫!
到着後半日で、すっかり小笠原の海を満喫したこの日。
夕食も海のものが食べたくなり、前々からTwitterで気になっていた「洋風居酒屋CHARA」さんへお邪魔しました!
まずは、島魚のお刺身5点盛り。この日は左から、特大ムロアジのナメロウ、ウメイロ、メバチマグロ、ワモンダコ、カンパチ。
どれも美味しかったけど、特にウメイロがあっさりしていて絶品!ムロアジのナメロウも美味でした!
こちらは小笠原名物・アオウミガメの煮込み。(昼間、海洋センターで見たやつだ…)
こちらも小笠原名物・アカバ(アカハタ)の唐揚げ。(昼間、水産センターで見たやつだ…)
安定の島寿司。
「ヅケ」にしたお刺身を握り、ワサビではなく辛子をつけて食べるのです。
そしてこちらがなんと「島寿司の天ぷら」!
料理名を見て一瞬訳が分からなかったけど、うん、これはまさしく「島寿司の天ぷら」。揚げ方なのか、意外にもサクサクと軽く食べられました。
……最後のほうはただの酔っぱらい日記みたいになってますけど、本当に小笠原の海や自然をひととおり満喫できた1日でした!
明日はいよいよ海に出ます!晴れるといいなぁ……。
てるてるぼうず作って寝ます!
(翌日へ続く)