■どうして「魚が好き」なのか。
1年に何回か、魚好き同士で集まることがある。
あるときは居酒屋で、あるときは水族館の片隅で、あるときは釣り船の上で。
集う人の職業・性別・年齢・趣味はさまざまだ。
みんなそれぞれのやり方で、魚のことを愛している。
ある人はウエットスーツと酸素ボンベで
ある人は釣竿と釣り針で
ある人は水槽と濾過装置で
ある人はカメラで、ある人は絵筆で
ある人は包丁とまな板で
ある人は舌と胃袋で
ある人は顕微鏡と試験管で。
「魚と関わる」ためのやり方には、こんなにも(他にもたくさん)方法がある。
「かわいい!」も「カッコいい!」も「美味しい!」も、そして「変なの!」もすべて、魚たちへの褒め言葉だ。
それが、魚という生き物の面白さなんだなと思います。
(初めてデジタル一眼レフで撮影した1枚。@鳥羽水族館、2009年11月)
■どうして「魚の写真を撮る」のか。
ぼく自身は、いったいどうやって魚とコンタクトしてきたのだろう。そしてこれからは。
子供の頃から、魚を飼うのが好きだった。
大学では、野外に出て魚類調査の日々だった。
アルバイトで水族館の飼育係もやったりした。
「カメラを持って水族館に行く」というのは、そんな自分なりの「魚と接する」ための方法論の1つなのだと思う。
このHPでは、水族館や自宅で撮影した魚の写真をたくさん掲載していくつもりだけれど、肉眼では見落としてしまいそうな魚たちの表情や行動をカメラで切り取ることができたとき、それは最高に興奮する瞬間だ。
水槽のガラスとカメラのレンズ、2つのガラスを通して、少しでも魚たちの面白い素顔がお伝えできれば幸いです。