2019.02.10_さいたま水族館で、外来種をカッコよく撮ってみた!

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「さいたま水族館」初訪問の話の続き。

大寒波の3連休、予定変更して「さいたま水族館」を初訪問!東京タワー水族館から移籍したアイツとも再会することができました!

ところで、水族館で「日淡(日本産淡水魚)」を展示しているとほぼ必ずと言っていいほどセットで語られるのが「外来魚」の問題。水族館が発信すべき大切な使命であると個人的にも思っていて、そういう展示を見かけるとついつい注目してしまいます。

以下、印象に残っている水族館の外来魚展示をいくつか。

これ以上ないくらいガチンコで理論的に説明するアクアマリンいなわしろカワセミ水族館。硬派!

手を差し伸べるスタイルのiZoo。

インパクト強すぎな、須磨海浜水族園にあった解説板。

■ここ、さいたま水族館でも。

「外来魚」が問題になるのは、主に淡水魚の場合が多いです。

メインの展示が「日淡」のさいたま水族館では、それこそ館内のあちこちで「これは外来種」「これは国内外来種」という展示を目にしました。(余談ですが、あちこちの水族館を巡っていると「国内外来種」という概念がだいぶ浸透してきたように感じます。外来種問題を何故だかナショナリズムや人種差別と結びつけてしまうケースをときどき見かけますが、本来は人間が引いた国境線とは関係のない問題なのですよね。)

そして、さいたま水族館の外来魚たち、なんだかとってもカッコいい&可愛いんです!

(※今回の記事、「外来種礼賛」とか「外来種は駆除しないでいい!」っていう主張じゃないですので、誤解なきよう。)

一瞬「ちいさいピラルクー?!」と勘違いしてしまいそうな顔つきですが……

これは、カムルチー(ライギョ)。キラキラ輝く水面にたたずむ姿、カッコよい!

かわいすぎるコウライギギ。ペットにして毎晩眺めたいくらい可愛いけど、観賞魚として流通したら間違いなく人気が出るルックスしてるけど、残念ながら特定外来生物に指定済みなので飼育NG。

■「外来魚を、カッコよく撮りたい!」

最近では、池の水を抜いたり一流シェフが料理して美味しくいただいたりと、TV番組でも取り上げられることの多くなった外来生物たち。水族館にも博物館にも行かない人たちにも外来生物の問題を広く知ってもらうのは、素晴らしいことだと思ってます。

一方で、こうも思うんです。

「外来魚 = 悪者」ではない。
「外来魚 = 醜くアブない生き物」ではない。
(それでも、生物多様性の保全のためには、駆除しなくてはならない)

とも。

だって、純粋にカッコいいじゃないですか、外来魚。
観賞魚由来で外来種になっちゃったヤツらなんか、そもそも日本に持ち込まれた理由が「カッコいいから」(あるいは「可愛いから」「綺麗だから」)っていう理由だったりするわけで。

今や「凶悪な外来魚」の代表格みたいになっちゃったアリゲーター・ガー。
ぼくが子どもの頃は「どこそこのショップにアリゲーター・ガーが入荷したよ!」ってことが熱帯魚好きの間でニュースになったり、熱帯魚屋の広告に「ガー入荷!」ってデカデカと見出しが載るくらいの、憧れの存在。
ホームセンターで1匹千円とか二千円ちょっとで投げ売りされる未来は、想像してなかった。ちなみに縄張り意識があんまりないので、実際にはすごい穏やかな性格の魚だったりします。

ブルーギル。
いまや「ポケモンGO」初期のポッポ並みにどこでも大量に捕れるし、かといって食っても特別美味いわけじゃないし特定外来生物だから家で飼えないけど、先入観なしに見たら綺麗だし可愛いしカッコいい魚だと思うんですよねぇ。

ぼくが子どもの頃(外来生物法ができる前)友人が自宅で飼っていたんだけど、頭が良くて人によく慣れて、可愛いペットフィッシュだったなぁ。

コクチバス。
いわずとしれた外来魚代表のブラックバスですが、バス釣りがここまで流行したのも「カッコいい魚だから」って理由があるんじゃないかと思います。
スズキ目のお手本みたいなシンプルイズベストな体形、「獲物を食らう」という機能美にあふれた大きな目と大きな口。美しい。

タイリクバラタナゴ。
個人的「肉眼で見るよりカメラで撮ると美しさが際立つ魚」だいぶ上位!これが温帯性の種でなければ。食用魚の混じりではなく観賞魚として輸入されていれば。「もっと違う出会い方をしていたかった……」とつくづく思う魚です。

チョウセンブナ。
観賞魚として有名な、ベタだとかグーラミィと同じアナバンティッドの仲間。一見地味だけど、鱗の光沢とか鰭の色彩とかシックな美しさがある魚です。ワイルドベタとかクテノポマとか好きな人なら、確実に好みの美魚だと思います。

■せめて水族館では「カッコいい魚」でいてほしい!

最近、特にガーパイクの水槽の前で写真を撮っていると非常によく耳にするのが「あー、これTVで見たやつだ!」「日本にいちゃいけない悪い魚でしょ!」「怖い顔してるねー」というガーパイクdisな感想の数々。
(90年代はペットショップのヒーローだったのに。。。みんな大好きガーパイクだったのに。。。)と、最後までガーパイクを飼えずに終わったガーパイク好きとしては心の中で涙しております……。なんだろうなぁ。憧れのアイドルがお騒がせ女優になっちゃって連日ワイドショーで叩かれてるようなこの感じ。。。

彼らは、本来の生息地ではない河川や湖沼にいるから「駆除すべき外来種」なのだけれど、水族館の水槽の中にいるときには等しく「カッコいい魚たち」でいてほしいなぁ、と密かに願うのです。
そして本来なら、個人宅の水槽の中であっても同様のはず。「飼いきれないから逃がす
」なんていう愚行さえ誰も行わなければ……ねぇ。

最後に、コイ。
あたかも「日本の淡水魚の王様」みたいな顔をして堂々と泳いでて、最近では「国魚にしよう」なんていう話もあるらしい彼ら。ところが、琵琶湖由来の「ノゴイ」という在来のコイ以外は(つまりよく見る養殖のコイは)最近の研究で実は外来魚だったことが判明したそうです。

水族館でも「とりあえず日淡の水槽作らなきゃ……コイでも入れとこう」みたいな感じで「あぁ。コイね。」くらいなカルーい扱いを往々にして受けているような気がして、そういうわたくしも恥ずかしながら、これまで10年来の水族館撮影で、コイをきちんと撮ったことが一度もなかったのではありますが。

さいたま水族館で展示されていたコイが、なんだかずいぶんと美しかったのです。その貫禄。ヒレの質感と色彩感。コレ見た瞬間に「あ、今日はコイをカッコよく撮ってやろう!」って裏テーマを思いついて、そこから派生して「外来魚たちをカッコよく撮ってやろう!」と思って半日カメラを駆っていたのでした。

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